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    2007

10.29

「蛇にピアス」金原ひとみ

蛇にピアス (集英社文庫)蛇にピアス (集英社文庫)
(2006/06)
金原 ひとみ

商品詳細を見る

「スプリットタンって知ってる?」そう言って、男は蛇のように先が二つに割れた舌を見せてきた。そして数日後、ルイはその蛇男ことアマと二人でパンクな店Desireに来ていた。そこで顔中をピアスで武装した彫り師のシバさんに、彼女は自らの舌にもピアスを入れてもらい、さらに刺青を彫る、というように、身体改造をしていく。ルイはキレると相手を殺しかねないアマと同棲しながらも、マッドなサディストのシバとも濃厚な関係を持つ。少女は暗い世界で身を燃やしたい。アンダーグラウンドの住人でいたいと願っていた。

いまさらと思いながらも本書を読んだ。とにかく冒頭が痛いのだ。1ページ目から、イタタッという描写。耳に穴をあけるのも怖~と思うのに、さらに舌に穴をあけるなんて考えられない。それを最終的には、残った先端部分を切り離して蛇の舌の完成ってねえ。それらの段階を踏む描写が痛すぎて、目を背けてしまった。

しょっちゅう死にたい、殺されたいと思いながら、痛みで生を確認する少女。この壊れっぷりや、何を考えているのかわからないところが、本書の読ませどころだろう。渋谷の路上で暴力団員の撲殺で死亡、という新聞記事をルイは見つけ、アマがたこ殴りした男だと知り、アマにだまったまま守ろうと生活していく。これはわかる。だけど、背中に刺青を彫った直後から拒食症になってしまう。そしてアマが突然失踪し、殺されていたことをルイは知るが、その後にアマを殺した犯人が誰なのか気づくのだが、その時ルイが取った行動はさっぱり理解が出来ない。若さで片付けられない何かがあるのだろうが。

これらの出来事で、少女が何を思い、何故こういう行動を取るかは、まったく明かされていない。少女だけでなく、アマやシバの危うさや脆さ、狂気や死にたいする思いなど、理解は出来ないけれど、何か心に響く物がありました。彼女が今後どうなろうと知ったことじゃない。だけど、ずしんと残る余韻がありました。それも重さを引きずるような。

かなりヘビーで、共感なんてこれっぽっちも出来ないが、本の薄さを感じさせない一冊でした。

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comments

>本の薄さを感じさせない一冊でした。
ほんとうに――。

どこにどう共感すればいいのかわたしにはまったくわからなかったけれど、共感できる人がこれを読んだとしたら反応(というか影響)がちょっと怖くもあります。

ふらっと:2007/10/29(月) 17:33 | URL | [編集]

読んでるだけで痛いし、すっごく重いし。
芥川賞とったすぐ後に一気読みして、この作家はもういいって思ったのに、インパクトがあったせいか、ちゃんと内容覚えてる。
共感もなにもないけど、そう考えるとすごい作家なんだろうか?

あさと:2007/10/29(月) 19:14 | URL | [編集]

これ、評するのが難しいですよね。
こういう肌に来る感じの作品は嫌いじゃないんですけど、
ちょっと短絡的な展開で、わかりづらいですし。
何かあるのかもしれないし、考えすぎかもしれない(笑)
いかにも「芥川賞」という感じかなぁ?

ia.:2007/10/29(月) 22:46 | URL | [編集]

途中で挫折した1冊です( ̄∇ ̄;)

話題のときに、話題につられて読み始めたからかな?
このときが一番「芥川賞」が話題になりましたよね。
ある意味、事件。
綿矢りさと金原ひとみ。

機会があれば、
再挑戦してみようかな~。



追伸。
先日、通勤路にタトゥー屋さんがオープンしました。
ガラス張りで、
ついつい、毎回中を覗いてしまいます( ̄∇ ̄;)
誰かいないかなぁ~、なんて。。。
ワイドショー大好きなおばちゃんみたいになってます
(!?)

つたまる:2007/10/30(火) 02:52 | URL | [編集]

ふらっとさん、ですよね~。
わからないので、薄さのわりに分厚い。
共感できない自分に、ほっとしました。

しんちゃん:2007/10/30(火) 16:17 | URL | [編集]

あさとさん、痛くて重くてうげーって感じ。
インパクトはあったけど気持ち悪い。
同じく、もういいかも。

しんちゃん:2007/10/30(火) 16:21 | URL | [編集]

ia.さん、芥川賞はよくわからん。
この人や吉村萬壱が受賞したり
ほー、やるじゃん
という人が受賞したり。
不思議な賞ですね。

しんちゃん:2007/10/30(火) 16:31 | URL | [編集]

つたまるさん、再挑戦します?
他の本を読んだ方がいいと思うけど。。。

タトゥーは若い頃に興味があったけど、もう無理。
30を超えるとさすがにねぇ。

しんちゃん:2007/10/30(火) 16:33 | URL | [編集]

しんちゃんこんばんは♪
実に痛ーい一冊でした。ふうふう。
かなりわからない世界だったのですが、嫌いじゃないというヘンな気分で読了しました。
ともかく痛い系に弱いんですよね~うう。

やぎっちょ:2008/01/09(水) 23:22 | URL | [編集]

やぎっちょさん、こんにちは。
えっ、これイケましたか。へ~。
痛すぎてもういいかな~と思いました。

しんちゃん:2008/01/10(木) 11:55 | URL | [編集]

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