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    2007

11.02

「高く遠く空へ歌ううた」小路幸也

高く遠く空へ歌ううた (Pulp‐town fiction)高く遠く空へ歌ううた (Pulp‐town fiction)
(2004/04)
小路 幸也

商品詳細を見る

本書は「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編です。

「ぼく、また死体を見つけちゃったんです。これで十人目なんです。幼稚園の頃からどういうわけかぼくは自殺した人や事故死した人をいちばん最初に見つけてしまって。七年間で十人だからたぶんものすごく多いんじゃないかと思う」

左目が義眼だからギーガンと呼ばれる少年が主人公。そしてギーガンは喜怒哀楽を表現できず、感情が表に出るということがどういうことかわかっていない。ギーガンは死体を見つけると、一番に鎌倉のばあちゃんを訪ねる。そのばあちゃんは言う。わからないことは調べようがない。だから放っておくことだね。関わることならそのうちにきっと関わってくるさ。

ギーガン少年は、その後に様々なことを知る。霧の出る夜に犬が騒いで、その次の日には死人が出る、という赤眼の魔犬の噂。そして死人が出るのは必ず月曜日だということ。
死体を発見した場所で、ギーガンが見た皮ジャンを着た男の存在。大好きな真理子先生が、その男と知り合いらしいということ。船長の家の子どもの幽霊が目撃されたこと。
その後、鎌倉のばあちゃんの言葉通りに、何かが起こったわけではないが、ギーガンの周りはなんだかざわざわしてくる。

読み始めは読みにくいなあ、と思っていたが、気づけば一気読みをしていた。とにかく魅力ある人物がいっっぱい出てきました。ギーガンはもちろんだけど、亡くなってしまったお父さんや、犬笛の音が聞こえる親友のルーピー。頼れるお兄さん役の柊さん。お隣に住む好奇心旺盛なケイトに、その隣に住む怖がりの誠くん。

中でも、ギーガンとルーピーの切なくて熱い友情ストーリーは、読み応えがありました。ある出来事が起こり、ギーガンのお父さんの温かさに触れて、生活環境や通う学校の違いを超えて二人は結びついた。これは感動の一言やね。一生懸命遊ぶ姿や、ギーガンを必死で守ろうとするルーピーの姿に、身も心も震えました。

彼らの住む町は、教会があって、時計塔があって、だんだら坂やおべん坂がある、本当に空が高くて広くて、虹がきれいに見える、丘の上の町。なんか雰囲気がいいなあ、と思っていたら、前作と共通する部分が最後に明かされる。それと前作に登場した、解す者であるユウイチさんが登場したり、作中では男の子としか書かれていなかったが、稀人であるキョウイチも登場していた。はっは~ん、こういう事か。別物語なのに続編ってどういう事かと思っていたが、読んでみて納得できました。

本書を読むという方は、前作と併せて読むことをお薦めします。間を開けると内容を忘れてしまって、相互関係が楽しめない可能性があります。気をつけてね。

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小路幸也
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comments

不思議な繋がり方のシリーズですよね。
次はどんな町に現れるのか、興味津々です。

ふらっと:2007/11/02(金) 18:08 | URL | [編集]

ふらっとさん、変わってましたよね。
こんなシリーズは初めて読みました。
ほんと。

しんちゃん:2007/11/03(土) 10:27 | URL | [編集]

わたしも続編だってことに読んでる最中しばらく経ってから気づきました。不思議ですよね。
2年も前に読んだ本なので詳細は忘れてますが、物語の雰囲気は結構好きでした。

まみみ:2007/11/03(土) 10:36 | URL | [編集]

まみみさん、別物語で続編って不思議でした。
やっぱ読まなくちゃ、わからないっすよね。当たり前だけど。
知らずに逆に読んだらどんな感じだろう。自分はやだけど。

しんちゃん:2007/11/03(土) 10:53 | URL | [編集]

ああそうだ!稀人でした。
キョウイチくん(名前忘れてましたが)の役割の名前が思い出せずに
ずっと気持ち悪かったんです。
すっきりしました♪
ルーピーとギーガンの友情よかったですね。

june:2007/11/17(土) 21:31 | URL | [編集]

juneさん
ネタバレかなと思いながら書きましたが、役に立ったみたいですね。
自分は続けて読んだので、記憶はバッチリでした。
少年たちの友情物語はすごく良かったです。

しんちゃん:2007/11/18(日) 09:19 | URL | [編集]

急にTB&コメントが出来なくなって暫くご無沙汰してました。どうも会社のPCからだと出来ないようで・・・。内職はいけません。ってことなんでしょうね^^;

こういう続編もあるのだなぁ、という作品でした。上手く感想はかけなかったんですが、読後感がとっても良い作品でした。
私的には、解す者達の物語も読みたいなぁ・・・と思いますが、そういう形での続編はなさそうですね;;;ちょっと残念です。

すずな:2007/11/29(木) 06:04 | URL | [編集]

すずなさん、やることはみんな同じですね(笑)
うちも仕事場でいつもアップしてます。
ははっ、残念な結果になりましたね。

これはかなり異質な続編でしたね。
最後まで読まなければ繋がりがわからないなんて。
これから出る新刊の方に期待しようね。

しんちゃん:2007/11/29(木) 16:37 | URL | [編集]

少年達の友情が、とっても素敵でした。
今、思い出してもやっぱり、ジーンと感動してしまいます。
あ、やっぱりあの男の子はキョウイチなんですね。
どうなんだろう?と思ってたので、腑に落ちました♪

エビノート:2008/01/06(日) 22:02 | URL | [編集]

エビノートさん
ですよね。友情にジーンと感動しました。
ユウイチさんとキョウイチは一緒に旅をしてましたね。
これが続編と呼ばれる所以かと、一人頷きました。

しんちゃん:2008/01/07(月) 12:59 | URL | [編集]

男の子はキョウイチなんですね。
言われてみればあーっと思い出しますが
読んでいて気付きませんでした・・・。

Yuki:2008/06/10(火) 23:52 | URL | [編集]

Yukiさん、温度が低いっすねー。
まあ、キョウイチに気づかなかったらこんなもんかな。

しんちゃん:2008/06/11(水) 11:01 | URL | [編集]

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高く遠く空へ歌ううた*小路幸也


☆☆☆・・カタカナの町シリーズの2作目。舞台は、丘の上の町。そこには空をさえぎるものがなにもなく 広く高い空はいつでもどこまでも広がっていて 虹がきれいに全部はっきり...

2007/11/02(金) 18:10 | +++ こんな一冊 +++

「高く遠く空へ歌ううた」 小路幸也


高く遠く空へ歌ううたposted with 簡単リンクくん at 2005.12.16小路 幸也著講談社 (2004.4)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

2007/11/03(土) 10:33 | 今日何読んだ?どうだった??

「高く遠く空へ歌ううた (Pulp‐town fiction)」小路幸也


高く遠く空へ歌ううた (Pulp‐town fiction)「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編ということで読んでみました。「空を見上げる古い歌を口ずさむ」は雰囲気というか物語のもつ空気は好きだったんですが、どうにもすっきりしなかったんです。こちらの方が、読みやすかっ...

2007/11/17(土) 21:31 | 本のある生活

高く遠く空へ歌ううた(小路幸也)


「空を見上げる古い歌を口ずさむ」の続編・・・とは、ちょっと違うよなぁ。シリーズ2作目ってところでしょうか。

2007/11/29(木) 05:59 | Bookworm

高く遠く空へ歌ううた 〔小路 幸也〕


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