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    2007

11.04

「首無の如き祟るもの」三津田信三

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)
(2007/04)
三津田 信三

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奥多摩の媛首村(ひめかみむら)に代々続く秘守家(ひかみけ)には、旧家らしく様々な儀式が受け継がれている。跡取りを守護して無事に一族の長へ就かせるための十三夜参りもその一つで、秘守家の跡取りである長寿郎(ちょうじゅろう)と双子の妃女子(ひめこ)が、儀礼を行うために媛首山(ひめくびやま)の頂上を目指した。しかし儀礼の最中に妃女子が行方不明になり、井戸の中から死体となって発見された。
その出来事から十年。秘守家の跡取りである一守家(いちがみけ)の長寿郎が二十三歳になり、三人の花嫁候補の中から一人を選ぶ儀式、婚舎(こんしゃ)の集いが行われることになった。分家である二守家(ふたがみけ)の娘、三守家(みかみけ)の娘、遠縁だが同人誌仲間の古里家(こりけ)の娘。しかしまたもや儀式の最中、花嫁候補の一人が首無し屍体で発見され、さらに男性の首無し屍体が見付かった。

読む前に面白いけど序盤が読みにくいと聞いていた。確かに読みにくい。これも読みにくい部類に入るが、読めない漢字が多々あった。一応ふりがなを振ってみたが、これは雰囲気で読み飛ばせばなんとかなる。古い因習や土俗的な信仰、男尊女卑が残る特異な世界、淡媛(あおひめ)とお淡(おえん)といった祟り神の言い伝え。はっきり言ってこれらの説明がつまらない。だるくて苦痛だった。それに上に書いたストーリーまで到達するのに、本のページが約半分も消化されている。とにかく事件が起こるまでが長かった。だけど、本読みの方が年内ベストと発言していたので、不安に思いながらも我慢して読んでみた。

すると○○○の死をきっかけに面白くなりだした。そう、これまでは時代背景や村の因習、事件の流れを追うばかりで人が動かなかったのだ。はっきり言えば、個性ある人物が欠如していた。それがここになって人物紹介でしか名前を見なかった人物たちが、やっと登場してくる。

推理作家の江川蘭子が登場して、雰囲気がガラリと変わり、本家と分家の跡取りを巡る争いでは、一枝刀自という強烈なオババや、秘守家の長である曲者ジジイの富堂、という人物が派手にやり合う。その後に出てくる新たな真実によって、当主の妻である富貴や、家庭教師の僉鳥郁子(みなとり)、傍観者でしかなかった斧高(きつたか)といった人物たちに心が宿る。その結果、誰が怪しいというミステリの醍醐味が、やっと味わうことが出来るようになる。

で、気づけばページ数も残りが少ない。しかし、この残り少ないページが、ガッツンガッツンやってくれるのだ。これまでの複線の多さに気づかされ、うーん、深い、なんて思って読み進めると、犯人が明らかにされる。やっぱり、と気を良くしたら、あっさりヒックリ反され、むむっコウ来たか、と唸っていると、またもやバタンッとヒックリ反されて、読者は、ヒーーーー、と悲鳴を上げるだけ。

本格ミステリが好きで、じっくり文章を読み落とさないよう注意し、チャレンジ精神を持って読む読者こそ、本書の罠に嵌まるだろう作品だ。ただ、中盤までの苦痛を乗り切らなければ、これら楽しみが味わえないのが残念である。幻想的で耽美なものがお好きな方にはお薦めです。

これってシリーズの三冊目だったのですね。読了後に気がつきました。
単独でも読める本なので助かった。

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comments

読み終わって思わず「参りました」と誰もいないのに言ってしまいました怪しい人です(笑)。
たった1回ならともかくあんなどんでん返しを何度も繰り返されたら、それまでの読みにくいなど不満が消え去ってしまいました。
これは「このミス」というより「本格ミステリー」の1位候補かも!?
そろそろ発表になると思いますが非常に楽しみです。

リベ:2007/11/04(日) 18:49 | URL | [編集]

あ~・・・
この表紙は、たぶん手に取らないな・・・
(  ・_・  ;  )えっ?


だって、怖いのヤダもん♪
(〃∇〃) てれっ☆←28歳オトコ




さてさて、
ウチの読書ブログを大改革してみました★
しんちゃんをマネて、
カテゴリに作者名を書き細分化しました。
(しんちゃんの足元にも及ばないのですが、、、)
なんせ、
以前は「読書」「映画」しかなかったもんな~
( ̄∇ ̄;)


ありがとうございます★
大変参考になりました♪
(* ̄∇ ̄*)


つたまる:2007/11/04(日) 23:27 | URL | [編集]

りべさん、お薦めありがとね。
途中で挫けそうになりましたが、最後まで読んで良かった。
しっかし、面白くなるまでが長かった!
だけどそれを乗り越えたらあれやもん。
いやー、やられた、やられた。

発表は楽しみですね。そしてまた読みたい本が増える。

しんちゃん:2007/11/05(月) 11:25 | URL | [編集]

つたまるさん、怖くはないよー。
ただ、お薦めしずらい作品ではあるけど。

カテゴリ化はやってしまえば、自分も楽になるし
訪問してくれるお客さんにも親切だと思う。

一つイジルと他もイジリたくなってしまうよね。
だけど、うちはシンプルを基本にしています。

しんちゃん:2007/11/05(月) 11:30 | URL | [編集]

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首無の如き祟るもの/三津田信三


刀城言耶シリーズ第3弾。前の2冊は未読だけど、「このミス」にランクインし、さらに本格ミステリ大賞でもいいとこ行きそうという評価をよく目にするので、読んでみることにしまし...

2007/12/29(土) 16:50 | 黒猫の隠れ処

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