--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

11.17

「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也

そこへ届くのは僕たちの声そこへ届くのは僕たちの声
(2004/11/25)
小路 幸也

商品詳細を見る

植物状態になった患者に突然意識を取り戻させたり、あるいは患者さんからのメッセージを伝える者がいるという噂。その者の名は「ハヤブサ」
子供が誘拐されるが、一日後には何事もなかったように帰ってくる、おなじパターンの無意味な誘拐事件が日本全国で起こっている。犯人の名は「ハヤブサ」

記者の辻谷とノンフィクション・ライターの真山、元刑事の八木。彼らがこれらの謎を各々に追っている。中学生のかほりは友達の満ちるに、子供の頃から空のどこかから男の子の声が聞こえると打ち明けた。そしてかほりは大好きなリンが通っている、星好きな子供たちが集う天文台のメンバーになった。彼ら大人たち子供たちが、やがてある地点で合流したとき、「ハヤブサ」のすべてが明らかになる。

これは難しい。どこまで内容に触れてよいのやら判断がしづらい。ここからネタバレありです。極力ネタバレは控えますが、知りたくない方はご注意を。

まず冒頭から視点がころころ変わってしまうので、人物を捉えるまでが少し読みづらい。しかし一度捉えてしまえば、後は大人サイドのお話、子供サイドのお話、と別けて読んでいくことが出来る。かほりが聞こえているという「そらこえ」さんが不思議な設定なのだが、かほりも満ちるもそれが当たり前として捉えているし、大好きなリンが見えない相手としゃべっている姿を見ても、いつか本人に聞いてみたい、とその場は留まっている。やがて「ハヤブサ」にリンが関わっていることが明らかになり、大人たちと子供たちが天文台で合流し、これまで大人たちが追いかけていた謎が、特殊な能力を持った子供たちのネットワークによる、人助けだったことを知る。

ここで「ハヤブサ」から語られる、「遠話」というテレパシーのような特殊な能力だが、すべてが説明づけられずに、何故かわからないが子供時代だけの能力だ、と変に説明されていないのが良かったと思う。これは他シリーズの、のっぺらぼうに顔が見えてしまう少年や、死体を見つけてしまう少年とも同様で、分からないことは分からない、という小路さんのこだわりなのか、自分とはすごく相性が良かった。

ここまでのストーリー進行が本の中盤すぎぐらいで、そこからさらに大きな事件が起こってラストに向けて加速する。最後の展開は自分にとって結構好きなものでした。自分たちにしか出来ないことだから、と使命感を出して、難問に立ち向かっていく。少し切ないのだが、爽やかな余韻が気持ち良かったです。少し助長かなとも思える部分があったが、最後までじっくり読ませてくれる一冊でした。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

小路幸也
トラックバック(4)  コメント(4) 

Next |  Back

comments

ぐっと涙がこぼれてきた作品でした。
作品を客観的に評価した場合、疑問点多数でしたが、無償の正義に心を打たれた作品でした。
小路幸也という作家を手放しで褒めるつもりはないのですが、とても気になる作家のひとりです。

すの:2007/11/17(土) 18:27 | URL | [編集]

初期に読んだ小路さん作品の中ではこれが一番好きかもしれません。なんとなく雰囲気も覚えてるし。難点とか読みづらいところがあったとしても、ひとの心を動かす作品を名作とよんでいいなら、これもそのひとつかなと思います。

まみみ:2007/11/17(土) 22:48 | URL | [編集]

すのさん
ラストのあれは熱くくるものがありました。
あれ?と思う部分もありましたが、許せる範囲でした。
今後も気になる作家さんですね。

しんちゃん:2007/11/18(日) 09:03 | URL | [編集]

まみみさん
小路さんの作品は、新しい本から逆に遡っていきましたが、原点が見えていくようで、これも面白かったです。わいわいがやがやも好きですが、こういった少年たちも良いですね。

しんちゃん:2007/11/18(日) 09:06 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也


「そこへ届くのは僕たちの声」小路幸也(2004)☆☆☆☆★ ※[913]、国内、現代、小説、SF、遠話、特殊能力、少年少女 不覚にも、電車の中で涙をこぼしてしまった。四十男が、電車で読書しながらハンカチで目を押さえる・・かっこ悪い。 無償の正義。浪花節でも安っぽいヒロ

2007/11/17(土) 18:20 | 図書館で本を借りよう!~小説・物語~

「そこへ届くのは僕たちの声」 小路幸也


そこへ届くのは僕たちの声posted with 簡単リンクくん at 2006. 1.21小路 幸也著新潮社 (2004.11)通常2-3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る

2007/11/17(土) 22:47 | 今日何読んだ?どうだった??

▲「そこへ届くのは僕たちの声」 小路幸也 新潮社 1680円 2004/11


 先日○『エレキ源内殺しからくり』の書評の書き出しで、古いNHKのドラマのことを書いたら、全国の女子高校生ファンから“あたし生まれないもん♪いけず♪”というお叱りのメールを多数戴いた。今回もまた古い話なのだが、それを説明するサイトを見つけたので“まあ、私

2007/11/18(日) 16:47 | 「本のことども」by聖月

『そこへ届くのは僕たちの声』小路幸也


そこへ届くのは僕たちの声 小路幸也/新潮社 仲間の声に導かれて僕らは強くなる-。植物人間を覚醒させる人の噂と、奇妙な誘拐事件を結ぶ「ハヤブサ」というキーワード…。「見えざる力」を駆使して試練を乗り越える子供達の友情と勇気を描くファンタジック・ミステリー。...

2007/11/23(金) 22:21 | ひなたでゆるり

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。