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    2007

11.19

「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ

人のセックスを笑うな (河出文庫) 人のセックスを笑うな (河出文庫)
山崎 ナオコーラ (2006/10/05)
河出書房新社

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表題作である「人のセックスを笑うな」と「虫歯と優しさ」が収録。

「人のセックスを笑うな」
十九のときにユリと出会った。彼女はオレの通う美術の専門学校で講師をしていた。そのとき彼女は三十九歳で、見た目も三十九歳だった。髪は長く真っ黒で、パーマをかけていたけれど、ほったらかしのぼさぼさで、化粧も口紅ぐらいしかしていないようだった。汚れたスモックを着ていつもニコニコ笑っていた。
突然近づき、そして突然去った年上の恋人と過ごした日々を描いた、第41回文藝賞受賞作、芥川賞候補作です。

「虫歯と優しさ」
伊東美咲似の歯医者さんに虫歯を治療されながら、恋人との出会い、初めて部屋に泊まった時のこと、別れが訪れたことなどを思う、女性の格好で日々過ごしている私。


ダンナがいるのに教え子に手をだすユリと、ぽっちゃりしたお腹がフェチの青臭いオレ。こんなカップルだけど、本人たちはいたって真面目に付き合っていた。だから笑わないでおくれ、という表題作と、オカマちゃんが可愛い歯医者さんに治療されながら、彼氏との過去を振り返り、別れの時がきたことを受け止める短編だ。両作品とも別れを描いたもので、年の差カップルとオカマちゃんが主人公だが、設定がそうであっても恋は変わらない、ということだろうか。

ちらっと本書に対する他のレヴューを見てきたが、作品だけでなく審査員まで結構酷評されていた。だけど、自分はそんなに悪くないと思えた。確かに人物設定がこれなので、共感なんて出来るわけもないが、相手が年上の女性ということで、必死に背伸びをしようとする若者の姿が良かったし、自堕落で垢抜けない女性だが、君のこと好きなんだよ、とサラッと言ってしまう淡白さがかっこいい。

それに、おっと思わせる表現が随所にあった。例えば、女の子は支えたりしない。気持ちがすぐ変わる。思っていないことを言う。そのくせ“察して“って言うのだ。こういう言葉を、女性である山崎さんから出てきたところが、やるねえ、と唸ってしまうのだった。

タイトルにインパクトがあるが、内容は結構ピュアで、文体も軽妙で読みやすい。ページ数も少なくてすぐに読めてしまうが、表題作だけでなく、同時収録の「虫歯と優しさ」も中々の秀作で、満足出来た一冊でした。

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山崎ナオコーラ
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comments

>女の子は支えたりしない。気持ちがすぐ変わる。思っていないことを言う。そのくせ“察して“って言うのだ。

それありましたね!鋭いって思って覚えてましたが、この本だったんですね。

june:2007/11/19(月) 23:39 | URL | [編集]

juneさん。
おおっ、ときた言葉でしたね。
こういうのをサラっと出してくるなんて
センスがあるのでしょうね。

思っていても、こんな言葉は出てこないですもん。

しんちゃん:2007/11/20(火) 10:02 | URL | [編集]

しんちゃん、こんにちはー。

この本ってタイトル、インパクトありますもんねー。

その分、中身もインパクトのあるものを期待しちゃうのが心情だから、酷評につながっちゃったのかな。

何となく敬遠してたけど、
しんちゃんの感想読んだら、
軽い気持ちで読んでみよっかなって思いました。

えびすけ:2007/11/20(火) 10:37 | URL | [編集]

えびすけさん、こんにちは。
内容は全然エッチじゃないっすよ。
ただの年の離れたカップルの恋愛です。

気楽に読めると思いまーす。

しんちゃん:2007/11/20(火) 15:50 | URL | [編集]

そんなに酷評されてたんですか。知らなかった。
なぜか読んでるのに感想書いてない作品なんですが、書きあぐねたのかな…。
山崎さんのエッセイ「指先からソーダ」よかったですよ!またお時間あるときにでもぜひぜひ。

まみみ:2007/11/21(水) 19:19 | URL | [編集]

まみみさん
書評家気取りでバッサリ斬ってましたよ。
ああいうのを見ると、ちょっと気が滅入る。
自分なら封印するのに。

またお薦めを貰いましたね。
面白かったので、いつか読みたいと思いまーす。

しんちゃん:2007/11/22(木) 09:52 | URL | [編集]

初めまして。
書評じゃなく映画レビューなんですが、TBさせて頂きました。

>タイトルにインパクトがあるが、内容は結構ピュアで、文体も軽妙で読みやすい。
うん、そうですね、同感。
>女の子は...
という所も、鋭い。
でも、そんなに、審査員にも酷評されていたんですかぁ(苦笑)

あん:2008/01/22(火) 15:58 | URL | [編集]

あんさん、はじめまして。
うちの記事に共感してもらったみたいですね。
女性の心は難しいっす。永遠にわからないかも。

ほんとに酷評で、すごく居心地が悪かったです。
2ちゃんに行ってくれ、という感じでした。

しんちゃん:2008/01/23(水) 11:28 | URL | [編集]

TBありがとうございました♪
審査員って、これ芥川賞候補でしたっけ?直木賞?
そんなに酷評だったとは意外です。
あと、私の読んだ単行本には
「虫歯と優しさ」は収録されていなかったので残念です。
2作読むと印象も変わるかもしれないですね。

EKKO:2008/03/02(日) 10:16 | URL | [編集]

EKKOさん、この作品は芥川賞候補作です。
お付き合いのある方は正常なレビューですが
しかし検索で読んだものはあまりにも酷かった。
悪意むき出しで、嫌悪感を覚えました。あんなの嫌いっ!

文庫収録の「虫歯と優しさ」も面白かったですよ。

しんちゃん:2008/03/02(日) 22:51 | URL | [編集]

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人のセックスを笑うな


人のセックスを笑うな山崎ナオコーラタイトルといい作者の名前といい、どんなすごい話かと思ったら(何を期待してたんだ)、普通だったので、肩透かしを食わされた感じだった。女性の方が20歳年上の不倫カップルの話なんて、そんなに目新しくも刺激的でもないのに、....

2007/11/19(月) 23:40 | 本のある生活

『人のセックスを笑うな』  山崎ナオコーラ  河出書房新社 


人のセックスを笑うな (河出文庫) 私が読んだのは、(同僚が)図書館で借りた単行本なのですが、文庫版の表紙は松山ケンイチくんなんですね~(うふふ・・・あえてそちらの画像をアップしてみました) そういえば映画の会見で、松山くんって、永作博美さんにデレデレで

2008/03/02(日) 10:17 | アン・バランス・ダイアリー

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