--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2007

11.20

「男は敵、女はもっと敵」山本幸久

男は敵、女はもっと敵男は敵、女はもっと敵
(2006/02/23)
山本 幸久

商品詳細を見る

三十六歳のバツイチだけどスタイル抜群のいい女、高坂藍子。フリーの映画宣伝マンとしてバリバリ働く彼女を中心に、彼女をめぐる人々を描いた連作短編集です。

「敵の女」
イベント会場でナチの軍服を身にまとい、戦争映画の前売り券を販売している藍子。そこへ彼女の前に訪ねてくるさまざまな人たち。老け顔で成金趣味の妹・麻衣子、キザで色男だと勘違いしているかつての不倫相手・西村、藍子にちょっかいをだそうとしている妹のダンナ・梨本。藍子の千客万来な一日。

「Aクラスの女」
グッズのデザインや製作をしている会社に入社して一年半。真紀はバイト時代から付き合いだした湯川とそろそろ籍を入れようというある日、かつて真紀から湯川を横取りして結婚までしてしまったあの女が、真紀のいる事務所に仕事のために訪れるという。あの女はとても魅力的で、女としての負けを素直に認める。だけどあの女のことは一生許せない。

「本気の女」
大学時代に同期だった元亭主は、六人目の浮気相手に本気になり、八重は息子の良太を引き取って離婚した。会社ではなんでも屋として働く八重は、飲み屋の席で入社したての西口から、浮気の見破り方を相談される。そこへ当の本人が女を連れてやってきた。そこで西口は彼女ではなく、自分が浮気相手だったと知る。

「都合のいい女」
吾妻は一年前の合コンで知り合った女と付き合っているが、自分がこの女を好きなのかどうかわからない。そんな彼がヒットしそうにない映画の試写会場で、招待客を待っていると、そこに現れたのはたった二人のお客さん。長生きしたもん勝ちと思わせる評論家の莉田翁と、かつてコンビを組んだことがあるフリーの宣伝マンをしている藍子サンだった。

「昔の女」
西村は藍子と結婚するつもりで、まずは結婚式の日取りを決め、式場をおさえ、新婚後のマンションを購入した。その上で、妻の八重に離婚しようと告げ、フリーの身になった。それからすぐ藍子のもとに走ると、藍子からはいまのカレシを紹介され、プロポーズはあっさり断られた。それ以来、西村はずっと一人で無聊を慰めていた。

「不敵の女」
世田谷映画祭の手伝いをすることになった藍子は、莉田翁をひっぱりだしてトークショーをしてもらい、吾妻に助っ人を頼んで忙しく働いている。そこへいつもと様子の違う妹の麻衣子、元亭主の湯川、吾妻の元上司だった宗方、元浮気相手だった西村の息子の良太たちが次々に訪れ、好き勝手にしゃべっていく。


山本さんの本をこれまでに四冊読んで、やっと気付いたことがある。個人的にですが、女性的な文章だとこれまで思っていたが、それはどうやら文章がやたらと「ひらがな」表記が多いことから、そう感じていたということだ。「ひらがな」の多さで、やわらかな雰囲気を演出していたことに、いまさらだが気付いた。

それとこれまでのように人物が薄っぺらいのは同じだが、他作品にあった笑えないユーモアや、狙いすぎてシラケさす手法が排除されていたので、スマートな仕上がりになっていた。だから愛想笑いのようなぎこちなさを感じずに、普通に読むことが出来た。よって、他の方は厳しい評価をしているのが多い中、これまで読んだ中で本書が一番好みかも。こんな意見があってもいいよね。

それともう一つ。チラッと他作品のキャラが絡んでいたが、ああいうのは他の作家さんに任せた方がいいと思う。それよりも、個性を強調している人物のはずが平面的で終わっているので、これら人物たちを立体的に見せるような努力をしてもらいたい。出てくる人物たちが、風が吹けば簡単に飛ばされそうで頼りないのだな。

褒めるはずが辛くなってきたので、今日はここまで。続く…?
だけど、期待感がある作家なのは確かなのだ。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

山本幸久
トラックバック(6)  コメント(12) 

Next |  Back

comments

印象に残っている残っているのは、莉田翁。
そしてかなり情けない西村。
完璧に順番を間違えちゃってたのが・・・
私でも断っちゃいますね(^_^;)

エビノート:2007/11/20(火) 21:20 | URL | [編集]

おはようございます。しんちゃん。
確かに、女性的な文章なので受け入れやすいですよね。
その辺にひかれてしまうのでしょうか。
新刊も早速借りてきました!(笑)

ゆう:2007/11/21(水) 08:47 | URL | [編集]

エビノートさん。
身勝手な西村が滑稽でしたね。
あの転落人生は面白かったです。
莉田翁のキャラも印象的でした。

しんちゃん:2007/11/21(水) 10:40 | URL | [編集]

ゆうさん、おはようっす。
すごくやわらかい文章ですよね。
一歩間違えれば読みにくくなりそう。
だけど、そうならないところが上手いと思います。

うちの図書館は入荷が遅いんだ。いいな~!

しんちゃん:2007/11/21(水) 10:48 | URL | [編集]

それなりに楽しく読んだ話なんですが、なんだかとっても印象に薄い作品でした。しんちゃんのあらすじ読んでやっと思い出したくらいです。
山本さんの新刊はけっこう評判いいみたいなので、読むのが楽しみです!

まみみ:2007/11/21(水) 19:17 | URL | [編集]

これはなんだか表紙に惑わされた感じがします。
ドロドロかと思ったら、テンポがよくてさくさく面白く読めてしまって、あれれ?という感じで・・。
といいつつ、やっぱり山本さんの作品は好きなんで、
新刊も読みます!

june:2007/11/21(水) 22:50 | URL | [編集]

まみみさん
山本さんの作品は全体的に印象が薄いような気がします。
この記事も書いたばかりなのに、すでに記憶が危ういです。
新刊も楽しみですね。

しんちゃん:2007/11/22(木) 09:41 | URL | [編集]

juneさん
サクサクと面白く読めましたね。
藍子さんと違う人物を、各編の主人公に持ってきてたのが良かったのかも。
新刊が早く読めるといいですね。お互いに。

しんちゃん:2007/11/22(木) 09:46 | URL | [編集]

こんにちは、しんちゃん。

山本さんの作品は、結構読んでいるが、何故か印象に残っていないんです。「幸福ロケット」は残っているけど。
《》それとこれまでのように人物が薄っぺらいのは同じだが、《》
もうちょっと深みがあればと思います。

モンガ:2007/11/22(木) 12:31 | URL | [編集]

モンガさん、こんにちは。
そうそう、薄味すぎて残らないですよね。
ストーリーも地味だし、もっちっと粘りが欲しいと思ってます。

しんちゃん:2007/11/22(木) 16:00 | URL | [編集]

わりとサクサク読めた記憶があるんですよね。
でもしんちゃんのあらすじで、おお!そうであった、そうであった!と思ったり。
私は山本さんといえば「幸福ロケット」が一番好きなんですけど、いまだそれを抜く作品ないですね~、山本さん。
「渋谷に里帰り」でしたっけ??予約1となってるので、もうすぐ手元に来る予定なんですが、楽しみです。

じゃじゃまま:2007/11/24(土) 23:55 | URL | [編集]

ままさん、すでに記憶が危うくなってしまいました。
自分の書いたのを見て、そうだった、なんて思い出す始末。
「渋谷に里帰り」は評判がいいみたいですね。
只今手元にありまーす。むふふ。

しんちゃん:2007/11/25(日) 09:43 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

男は敵、女はもっと敵 〔山本幸久〕


男は敵、女はもっと敵≪内容≫才色兼備でAクラスの女、高坂藍子36歳。元夫、不倫相手、さらにその妻にその息子…。台風の目のようなひとりの女と、彼女をめぐる普通すぎる人々を描く、ちょっぴり哀しく、おもしろオカシイ6つの連作小説。(MARCデータベ....

2007/11/20(火) 21:03 | まったり読書日記

「男は敵、女はもっと敵」山本幸久


男は敵、女はもっと敵山本 幸久高坂藍子、36歳、フリーの映画宣伝をする高坂藍子。彼女を中心に元夫、元夫の彼女、元不倫相手、元不倫相手の元妻、一緒に仕事をした男たちが語る連作短編集。ちょっと今まで読んだ山本さんとは違う感じでした。タイトルが内容とあっていない

2007/11/20(火) 22:04 | ナナメモ

男は敵、女はもっと敵 山本幸久


才色兼備でフリーの映画宣伝マン、高坂藍子36歳を取り巻く人々の人間模様を描く連作短編六編。前夫や今のその妻、不倫を続けた末、結局別れた愛人、そしてその息子や元妻など、一筋縄にはいかない関係が描いてあったにも関わらず、ドロドロとした不快感を覚えることなく...

2007/11/21(水) 08:48 | かみさまの贈りもの~読書日記~

「男は敵、女はもっと敵」山本幸久


男は敵、女はもっと敵 主人公が職業がフリーの映画宣伝マンという設定のせいか軽めのギョーカイ小説っぽくておもしろかったし、すらすら読めました。でも軽くておもしろいだけじゃなくて、仕事とか家族とか自由とか孤独とか、人生の苦味もちらりと見えたりして、ちょっ...

2007/11/21(水) 22:50 | 本のある生活

男は敵、女はもっと敵  山本 幸久


男は敵、女はもっと敵 山本 幸久 140 ★★★☆☆ 【男は敵、女はもっと敵】 山本幸久 著  マガジンハウス 《都会の女性は、逞しい、男は、……。》 ( 著者からの内容紹介より)  フリーの映画宣伝マン・高坂藍子36歳。長身、美貌、才覚で男をひきつ...

2007/11/22(木) 08:52 | モンガの独り言 読書日記通信

男は敵、女はもっと敵 山本幸久著。


連作短編集。どれもサクサク読めた。 高坂藍子。かなり仕事のできる女。しかも見た目も相当いいらしい。 不倫の挙句、なかなか離婚しない男へのあてつけで、どれをとっても見劣りする男と結婚する。 そして、離婚。 元夫の婚約者との再会、それまでは、あてつけで冴えない男

2007/11/24(土) 23:52 | じゃじゃままブックレビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。