2007年11月22日 (木) | 編集 |
![]() | 本格推理委員会 (角川文庫) (2006/12/22) 日向 まさみち 商品詳細を見る |
万城目学さんを生み出した、ボイルドエッグ新人賞、第1回受賞作です。
小・中・高と一貫教育をしている木ノ花学園の高等部に進学した城崎修は、殺伐とした小説家の母と、日常のない冒険家の父と、未来の大道芸チャンピオンの妹と暮らす、ごく普通の料理が得意な高校生のはずだった。入学初日に高校生活の案内のために詰め込まれた講堂で壇上に立った美貌の理事長・木ノ花あざみから問題がだされ、答えるように命令される。幼い頃の夢が名探偵だった修と、すべて勘で答えた幼なじみの椎は、全問正解して理事長室に呼び出された。そこであざみの手によって作られた組織に、二人もメンバーになるように強要される。それが「本格推理委員会」で、学園内の事件を解決するのが役目だということだった。さっそく小学部の音楽室にある音楽室に女の幽霊があらわれたという事件の真相を探りに、委員会のメンバーに引っ張られるようにして乗り込んでいく。
人物に深みがあるのではなく、キャラが立っている作品。読みながら人物を想像すると、実写ではなくアニメが思い浮かぶような感じ。それにジャンルでいえばラノベだから、ミステリとして読むのではなく、キャラ小説として読めば面白く読めると思う。ざっと登場人物たちを紹介していきます。
主人公の修は妹思いで料理が得意な少年。妹のミアはお兄ちゃんにべったりなロリコン好きには堪らない存在。幼なじみの椎は大阪色まる出しで大雑把だが勘がするどい少女。椎の妹・梢は姉とは正反対のクールな少女。委員会の委員長・桜森鈴音は頼りなげに見えるが学内一の頭脳をもつ美少女。もう一人のメンバーである楠木菜摘先輩はカラテ部エースで学内最強の美少女。女理事長のあざみ先生は権力を振り回すわがままな美人。そして修の同級生で、ニヒルな響サンと下ネタ好きの虎スケ。幽霊に固執する眼鏡の小学生の美咲とツレの美少女・杏子。
登場人物は多いのだが、とにかく個性的だからすぐに覚えることが出来る。彼らがバタバタと騒いだり、はちゃめちゃなやり取りをするのだが、一つ一つ紹介するのは無粋なので止めておきます。ミステリ要素もありますが、いわゆる学園ミステリなので、そんなに複雑なものではなく、幽霊を見たという些細なことを調べるだけ。かといってこれがつまらないわけじゃない。むしろ分かりやすくて面白く読めた部類に入る作品だろう。ただ、主人公のぐずぐずぶりにはイラッときましたが。
自分も含めたオタク層に喜ばれるような作品だと思うのだが、年配者にはさてどうだろう。読み手を選ぶような萌え系の描写が多々ありましたが、楽しい時間を過ごすことが出来ました。こういうの、わりと好きです。
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