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    2007

12.14

「渋谷に里帰り」山本幸久

渋谷に里帰り渋谷に里帰り
(2007/10)
山本 幸久

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食品会社に勤めて十年になる峰岸稔は、「はあ、まあ」が口グセの冴えない営業マン。そんな稔が、やり手の坂岡千明女史が寿退社することになり、彼女が担当していた渋谷エリアを引き継ぐことになった。しかし稔にとって渋谷は鬼門。小学校卒業まで住んだ街だが、友達に引越しすることを打ち明けずに渋谷を出てしまい、それ以来、故郷を売った裏切り者と見られるのが怖くて、二十年間近づかなかった。

稔は坂岡の仕事を引き継ぐために、彼女の顧客を一緒に訪問するのだが、そこで彼女に対する信用の厚さが尋常ではないさまを見て、自分には無理だと判断するが、彼女の仕事に対する一生懸命さに触れるにつれ、あきらめずにやってみようと決意する。

これら稔の成長がストーリーの主流になりつつ、鬼門というわりに故郷に毎回郷愁を感じ、向かいに建つビルの屋上に現れる八時半の女に恋をし、椎名課長と子供のようなやり取りをする。内容的には大きな出来事が起こるわけではない。だけど、前向きな姿が気持ち良かったり、惚れた女性を思う姿が愛おしくなる。

そして本書で外せないのが、坂岡の顧客である「ホットパンツ」というお店。最初から最後まで「ホットパンツ」が何らかの形で絡んでくるのだ。他の顧客であったり、再会した同級生であったり、父であったり。こういったユニークな狙いは結構好きだ。でも個人的にはデカチチは好みじゃない。(聞いてないって?)

本書は主人公が普通に仕事をして、普通に恋をして、ただ毎日を精一杯過ごすだけだ。だけどこういう普通は好きだ。汗をかいて働く姿に、知らないうちに元気をもらっているようで、自分も頑張ろうと思えてくる。特別な何かが起こらなくても、ストレートな物語なだけに、読者に自然と清々しさが伝わってくる。

この作品は特別にどこが良かったという部分はないのだが、全体的に面白おかしく読む事ができた。それに、山本作品を読んで文句を書かなかったのは本書が初めてで、すごく良かった。だけど記憶に残るかは別だけど。ははっ、最後の一言は余分だったかな。

この作品を読んで、山本さんのマイベスト作は本書に更新なのだ。そういえば、長編を読むのはこれが初めてかも。

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山本幸久
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comments

しんちゃんの感想を読んで「いい話だ!!」と思ったわたしです。本篇読む前にこっちを読んでたらもっと楽しめただろうに……いやいやわたしもきっと半年ももたずに内容忘れると思うので、再チャレンジする機会があったら試してみようと思います!

まみみ:2007/12/16(日) 22:39 | URL | [編集]

まみみさん
大げさすぎっすよ。汗が出る。タラー。
でも悪くない内容だったですよね。
相変わらず記憶に残りませんが、こういう感じは大事にしたいっすね。

しんちゃん:2007/12/16(日) 23:47 | URL | [編集]

こんばんは。
私もこの本、楽しく読みました。
稔が仕事で奮闘する姿がまっすぐで、読んでて気持ちよかったですね~。
ホットパンツ、あったらみんな行きますね、きっと。(笑)



mint:2007/12/17(月) 19:57 | URL | [編集]

mintさん、こんにちは。
頑張る姿が良かったですね。
意外と出来る男だったのも面白かったです。
ホットパンツ、行きますかね(笑)

しんちゃん:2007/12/18(火) 11:58 | URL | [編集]

嫌な女かと思ってた坂岡女史、仕事できない冴えない君だと思ってた稔、坂岡女史よりも、意外と仕事ができるって分かった稔の方がなんだか嬉しかったです。
前向きな展開がよかったですね。

じゃじゃまま:2007/12/21(金) 22:57 | URL | [編集]

ままさん
仕事が出来るヤツとわかった稔は嬉しかったですね。
とにかく前向きな姿勢が気持ち良かったです。

しんちゃん:2007/12/21(金) 23:52 | URL | [編集]

「はあ、まあ」が口癖の稔、ちゃんと喜怒哀楽あるじゃん~と安心できたので良かったです。
仕事を頑張る姿も良かったし、恋愛の様子も微笑ましくって好きでした。

エビノート:2007/12/27(木) 21:33 | URL | [編集]

エビノートさん
「はあ、まあ」の男が意外と仕事できるんですよね~。
お仕事も恋も面白かったですね。
ちょっと内容を思い出してきました。

しんちゃん:2007/12/27(木) 22:14 | URL | [編集]

なんだか面白かったですね。
登場人物がみんな個性的だったからかな…
でも確かに記憶に残るのは「ホットパンツ」だけかもしれません。

なな:2008/01/10(木) 23:21 | URL | [編集]

ななさん
おっしゃる通り、ホットパンツしか記憶に残ってません。
忘れるの、早すぎ(汗)

しんちゃん:2008/01/11(金) 11:57 | URL | [編集]

これを読んで、私もがんばろう!なんて思ってしまいました。仕事をして恋をして・・っていう普通の話なのだけれど、こんなふうにがんばる姿って清々しいですよね。
今はこういう清々しい気持ですが、少し時間が経ったらホットパンツだけが記憶に焼き付いているのかなぁ・・。

june:2008/02/06(水) 21:27 | URL | [編集]

juneさん
ホットパンツという単語しか覚えていません。
はて、どんなお店だったのだろう?
忘却術の達人です(汗)

しんちゃん:2008/02/07(木) 12:44 | URL | [編集]

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渋谷に里帰り 山本幸久


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2007/12/21(金) 22:55 | じゃじゃままブックレビュー

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