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    2007

12.15

「ブックストア・ウォーズ」碧野圭

ブックストア・ウォーズブックストア・ウォーズ
(2007/10)
碧野 圭

商品詳細を見る

ペガサス書房K店で働く27歳の亜紀は、大手出版社のコミック編集部に在籍する小幡伸光と結婚して幸せいっぱい。一方、ベテラン書店員の多くがそうであるように、仕事一筋で40歳を迎えた副店長の西岡理子は今も独身。二人はことあるごとに火花を散らす犬猿の仲。相容れることのない天敵だった。そんなある日、理子が初の女性店長に抜擢されるものの、店があと六ヶ月で閉店すると突然宣告された。

存在自体が女性の嫉妬を呼ぶお嬢で、周囲の女性から露骨な嫌がらせを受けるが、気にしないようにしている今風な書店員の亜紀と、そんな彼女が大嫌いで、陰で自分の保身をしつつ陰湿な行動を取り、優秀だが昔かたぎで融通が利かない書店員の理子。この二人がバトルというかウォーズを繰り広げるのだが、部下という立場にある亜紀は、いつも理子に口でやり込まれてしまう。

これら女のケンカや、大人気ないイジメは、読んでいて気持ちが良いモノではない。しかも、女性が集まるとこんな事が本当にありそうで、怖くて少し退いてしまう。やっぱこういうのはあるのでしょうか? 知らぬは男だけ、というのも、それはそれで幸せかもしれない。

お互いに本に関わる仕事をする亜紀と伸光の夫婦の会話などは、なるほどと思わせる物があった。ダンナが醸し出す自分の仕事が優位な物の考え方や、妻の仕事を軽くみているのはムカツクのだが、一方で書店員が持つ心意気などはあっぱれと言いたい。

本屋大賞について本書でも触れていたが、書店員が自分の利益を求めるのではなく、好きな本だから盛り上げたい、それが売れれば嬉しい、という心意気は読んでいて気持ちが良い。最近こんな書店員が増えているみたいだけど、まだまだ本を読んでいる書店員が少ないのも実情で、これからもっともっと本が好きな書店員が増えて欲しいものだ。

やがて理子が女性初の店長を命じられるのだが、同じ職場の男性社員からは女のクセにと嫌がらせを受けるようになり、さらに本部の上役からは、同僚からの悪口が報告されてたこと、店長失格だと就任前から決め付けられていた事実、あと半年で店が閉店するまでの繋ぎの店長でしかないことを知らされる。店長昇格は汚れ役を押し付けられただけ。それらを知った、実は打たれ弱かった理子がへこんでいるところへ、二人が仲が悪いという噂が業界中に流れていることを聞いた亜紀が駆け込んでくる。

直情型の亜紀は、これから理子にさせようとすることや、あることないこと噂が広まること、最初から閉店すると決めて掛かって、お店をなんとかしようとしない、それらすべてが気に入らないと言い、店を存続させるためには売り上げを伸ばすしかない、と亜紀は一時休戦を理子に宣言し、二人は手を組んで奮闘していく。

ここから、お客さんをひきつける工夫や、自分たちのアイデアを形にしたりと、書店員たちの奮闘ぶりが盛り上がるところなのだが、全体的にドロドロした人間関係の描写が多い分、一番面白い場面なのに極端にページ数が少ない。これがすごくもったいないのだ。もっと余分な描写をバッサリ削って、これが、ザ・書店員、という部分をもっと膨らませて欲しかった。だから総体的な評価を下すとなると、面白いのだけれど満点をあげることが出来ない。しかし、新店舗立ち上げの続編はぜひ書いてもらいたいものだ。これってネタバレかな。

本書に対する注文は多いが、書店モノってやっぱり好きなのであった。

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comments

工夫と努力で売り上げアップを目指す部分をもっと読んでみたかったですね~。
それまでのイザコザがあった分、一致団結して頑張るところは良いなぁと思ったんですけど、物足りなかった。
新店舗での続編、これは読んでみたいですね~♪

エビノート:2007/12/16(日) 19:58 | URL | [編集]

エビノートさん、ほんまその通りっす。
もっと本屋さんのあれこれに重点が置いて欲しかった。
こんなにドロドロはいらんかったよね!

続編を期待しつつ、もっと本読みの読者をねらった、たくさんを詰めて欲しいと思いました。

しんちゃん:2007/12/16(日) 23:30 | URL | [編集]

こんばんは。
ドロドロしてましたね。
女の世界ってこんなものなのかしら…(って一応女なのですがそういう世界経験ないです)
男対女、社長さんの態度も驚きました。
本屋さんのあれやこれやがもっと読みたかった。
続編、あるといいですね。

なな:2008/01/24(木) 21:00 | URL | [編集]

ななさん、こんばんはー。
ドロドロした世界にうへーとなりました。
男の嫉妬は、こんな男たちがいるのかな、と疑問。
むしろ男ではなく、女性の嫉妬っぽいと思ったけど。
本屋さんのあれやこれを期待していたので、肩透かしでした。
ぜひ続編で、本屋さんのあれやこれを描いて欲しいですよね。

しんちゃん:2008/01/24(木) 22:26 | URL | [編集]

上司があんなだったら社長はもう少し魅力的に描かれると思います。しかしあんなだったしこれは何らかの意図があるようにしか思えません。もしやこれが現実なのでしょうか?
ということは、書店の内幕ってあんなギスギスしているのでしょうか??
何だかとても嫌ですね(汗)。

また仰るとおり、後半の書店のあれこれをもっと書いて欲しかったですね。

リベ:2008/02/13(水) 00:52 | URL | [編集]

りべさん
すごくやーな男社会でしたね。
それに男ってあんなにネチネチしてるかな。
むしろ女性の方がこういうギスギスしてそう。

後半のわくわくがもっと欲しかったですよね!

しんちゃん:2008/02/13(水) 14:51 | URL | [編集]

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ブックストア・ウォーズ 〔碧野 圭〕


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