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    2007

12.22

「2005年のロケットボーイズ」五十嵐貴久

2005年のロケットボーイズ2005年のロケットボーイズ
(2005/07)
五十嵐 貴久

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高校受験を一週間後に控えたある朝、トラックに撥ねられ、都立高校の受験を受けられなくなった。その結果、文系なのに私立の工業高校に通うことになってしまった梶屋信介ことカジシン。彼はあろうことか、急性アルコール中毒で倒れたところを、教師に現行犯で捕まり、超小型の人工衛星を設計するコンテストに参加することを強制される。そこで数少ないダチのゴタンダに相談したところ、ある男を紹介された。学年でもっとも成績が良いのだが、態度が太々しく協調性の欠片もない大先生と呼ばれる偏屈な男だった。その大先生をおだてて設計図を丸投げで任せてしまうが、その設計図が優秀賞を取ってしまう。カジシンはゴタンダたちと賞金を使って豪遊するが、それが悪夢の始まりだった。

先のコンテストの賞金は、次のコンテストの課題である実物を作るための、材料費、製作費などの準備資金の意味合いがあるものだった。カジシンはもちろん何を作るのかも理解していないし、資金である賞金もほぼ使い果たしていた。そこで頼りにするのはまたもや大先生。なんとか大先生なだめすかして、彼の言うまま人手を集め、自宅である町工場を提供することになり、何かわからないままキューブサットを作ることになる。

「今日何読んだ?どうだった??」のまみみさんからお薦めをもらいました。読んでみたら、めちゃめちゃ面白かった。もちろん理系なところは主人公同様さっぱりだけど、なんか物を作るのってワクワクするのだ。年齢的にもガンプラ世代だし。それにたくさんの人たちの協力で、一つの物を作ろうとすることがすごく楽しそう。主人公は嫌がっていたけど、肉体労働でもいいから参加してみたい。買出しでもいい。

そんな彼らチームを紹介しておこう。理系がからっきしなカジシンと悪友のゴタンダの、役に立たないコンビ。カースト制のトップに立つ大先生。秋葉原の電気屋の娘であり、中学時代の同級生の彩子。その子分のオーチャン。カジシンたちの幼稚園からの同級生のドラゴン。あることで恩を感じているダブリの翔さん。引退したが腕は確かなカジシンのジイチャン。という面々だ。

そんな彼らはコンテストで惨敗はするが、新たな仲間を加えて、さらなる高みを目指していく。それは、自分たちで作ったキューブサット(10センチ立方体の人工衛星)を、本物のロケットに積んで宇宙に打ち上げる。そのキューブサットを宇宙空間に放出して、地球の周回軌道に乗せる。そして双方向通信を使って、自分たちで撮影した地球を見る、という壮大な計画だった。

ロマンやね~。男の子なら誰もが一度は憧れる宇宙飛行士。そして男の子だけでなく、誰もが思ったことがあるだろう希望が、宇宙から地球を見ること。地球は青かったってほんとに言いた~い。そんなワクワクが詰まっていたので、子供の頃の幼き夢を思い出した。

少し話がずれるけど、ガンダムを観ると、パイロットは確かにかっこいい。だけど、ガンダムを整備するメカニックもかっこいいんだ。そんなかっこいいメカニックも理系だということ。計算が苦手な自分には、算数の時点ですべての夢が早い段階で閉ざされてしまった。そんなかつての夢を本書はくすぐり、ラストのドキドキは少し疲れるものの、スカしたオチが息抜きになっていて、適度な余韻を味わうことができた。

最後に一言だけ言っておきたい。「2005年のロケットボーイズ」最高!

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五十嵐貴久
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comments

何かに打ち込む少年達、魅力的でした。
これを読んでキューブサットに興味を持ったんでした。
そして読んだ本当にキューブサットを飛ばした大学生の話もなかなか面白かったです。

なな:2007/12/22(土) 21:11 | URL | [編集]

読んでくださってありがとうございまーす!って作者でもないのにおかしいですが^^;
これ本当におもしろいですよね。読んでかれこれ2年が経ちますが、五十嵐さんの作品でこれ以上におもしろかったのに出会えてないような……五十嵐さんとの出会いの作品がこれで本当によかったなと思ってます^^

まみみ:2007/12/22(土) 22:43 | URL | [編集]

ななさん
キューブサットがよく分からないまま読みました。
それでもすげえ面白かったです。
その本、ちょっと気になります。

しんちゃん:2007/12/22(土) 23:47 | URL | [編集]

お薦めありがとね、まみみさん。
理系がわからないけど、めっちゃ面白かったです。
チームワークのパワーがすげえ気持ち良かった。
また、お薦めしてちょーだい♪

しんちゃん:2007/12/22(土) 23:53 | URL | [編集]

同じくキューブサットとは何ぞや?という状態ですが、
それでも仲間と何かを作り上げるというのには、
無条件でひかれてしまいます。
そしてそれが宇宙への夢や憧れにつながっているというのが
またいいですよね。

june:2007/12/23(日) 19:42 | URL | [編集]

juneさん
何ぞやですが、夢は広がりますよね。
分からないなりにも、凄そうとおもいました。
宇宙って永遠のテーマですよね。

しんちゃん:2007/12/23(日) 23:41 | URL | [編集]

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