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    2007

12.27

「刺青白書」樋口有介

刺青(タトゥー)白書 (創元推理文庫)刺青(タトゥー)白書 (創元推理文庫)
(2007/02/21)
樋口 有介

商品詳細を見る

メガネ女子の大学生・三浦鈴女(スズメ)は、中学で同級だった伊藤牧歩と偶然街で出会う。テレビ局に内定が決まったと喜ぶ牧歩の隣には、かつて密かに憧れていた野球部のエースだった左近万吉の姿があった。彼女の内定祝いのパーティーを断ったスズメは、約束のあった父の勤める出版社へ向かう。そこで、無残な殺され方をした、人気上昇中のアイドル・神崎あみが、中学時代の同級だった小筆眞弓だったことを知る。その翌日、昨日再会したばかりの牧歩が、隅田川で水死体になって発見された。中学生時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受けるが、少し変な気分になり、独自に調べてみることにする。

一方、編集者をしているスズメの父から、事件のレポートを依頼された、永遠の三十八歳、元刑事でフリーライターの柚木は、殺された二人の女性に注目する。すると二人には、かつて右肩に小さな薔薇の刺青を入れていた共通点が浮かびあがってくる。やがてスズメと柚木が辿りつく真相とは。

読む前から異色の作品だと聞いていたが、柚木の目線ではなく三人称の目線だったのですね。むむむっと腕組みをして妄想に浸るスズメ。そしてニヒルな中年の柚木。これまでのマンネリぎみな柚木中心ではなく、少しずれたスズメを加えたことで、新鮮に感じることができた。このスズメのキャラがすごく良かった。はっきり言ってオヤジ化した女性なんだけど、妙にかわいく思える部分がある。再会するたびに変わってないと言われ、そのたびにバストが3センチ大きくなったと思うあたりが、男心をくすぐる。

ストーリーもすごく面白かった。怪しい怪しいとある人物を引っぱり、なんだこっちかよと思わせ、え~、そんなとこから連れてくるのかよ、とあっちこっち振り回されるんだけど、こういうのは嫌いじゃなかった。ただ、作品の描き方がヒントを散りばめたミステリではなく、柚木の直感に頼る部分がほとんどなので、読者が犯人を指摘できるような物ではない。ジャンルで言えば、ミステリではなくサスペンスに近いのかも。

それに読後感も素晴らしい。読んだー、青春だー、という爽快感が気持ちいい。娘の加奈子ちゃんが登場しないのは残念だけど、それでも充分満足することができました。

このシリーズも気がつけば折り返し地点まで来てしまった。残すはあと三冊。そろそろシリーズ外も気になってきたな。


柚木シリーズ
「彼女はたぶん魔法を使う」
「初恋よ、さよならのキスをしよう」
「探偵は今夜も憂鬱」
「刺青白書」
「夢の終わりとそのつづき」
「誰もわたしを愛さない」
「不良少女」
「捨て猫という名前の猫」

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樋口有介
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comments

こんばんわ☆

樋口さんの作品って殺人とか扱ってるのに、なぜか爽やかさがあって不思議ですよね。
何でこんな爽やかなんだろう、なにこの青春小説?と思ってしまうことが度々あります。

シリーズ外は私もまだあまり読んでないんですが、『林檎の木の道』が好きです。これまた主人公の男の子は柚木のような口調で喋るんですが、脇の人たちがみんな個性的で、とりまく世界がとてもたのしかったです♪

マメリ:2007/12/29(土) 02:04 | URL | [編集]

マメリさん、こんにちは。
キャラに華があるからでしょうね。
おっさんなのに青春ってとこが面白いっす。

「林檎の木の道」を含めた4冊をキープしてます。
シリーズ外も読むのが楽しみ~!

しんちゃん:2007/12/29(土) 11:47 | URL | [編集]

スズメちゃん、かわいいのに柚木のターゲットからは外れてるみたいですね。かわいいと思うんだけどなー。
このシリーズゆっくり楽しんでたんですけど、さきほど「不良少女」を読み終わってしまいました。さて、次は何を読もうかなっと。

まみみ:2007/12/29(土) 23:59 | URL | [編集]

まみみさん
スズメちゃん、かわいかったよね~。
こういうキャラを待ってたんだ。

読んじゃいましたか。だけど
多作な作家だから、読む本は困らないっすね。

しんちゃん:2007/12/30(日) 12:16 | URL | [編集]

しんちゃん さん、こんばんは。
あけましておめでとうございます。
樋口有介さんの作品ですが、以下の柚木草平シリーズ外の作品は、抜群にいいですよ。(全部文庫化されていますし…)
・「風少女」創元推理文庫 ← お薦め作品
・「ぼくと、ぼくらの夏」
・「林檎の木の道」
ぜひ、早めに試してみてください。

感想はぼくのブログにありますが、ネタバレはいっさいありませんので、よろしければどうぞ。

ディック:2008/01/03(木) 00:15 | URL | [編集]

ディックさん、おめでとうございます。

お~、抜群にいいのですか。
実はそれら全部を持ってます。
読むのが楽しみになりました!
ありがとね。

しんちゃん:2008/01/03(木) 11:27 | URL | [編集]

しんちゃんさん

済みません、こちらにはコメント残していませんでしたね。
改めて、トラックバックさせていただきます。

鈴女と柚木が再会し、何だかんだという物語を期待したいところですが、左近クンとできちゃったんじゃ、それはムリですね。
ちょっぴり、残念です。

touch3442:2008/01/25(金) 22:53 | URL | [編集]

touch3442さん
鈴女と柚木ですか?!面白いけど似合わないような気も。
柚木に対するうさんくささの目は面白かったですね。

しんちゃん:2008/01/26(土) 12:01 | URL | [編集]

やっぱり鈴女ちゃん、可愛かったでしょ(^^)
いいキャラしてるよね。
しんちゃんの「読後感も素晴らしい」に私も同感だよ!

まる:2008/02/06(水) 00:15 | URL | [編集]

まるさん
めちゃめちゃ可愛くて、ドキュンとやられちゃいました。
こんな愛すべきキャラを待っていました~。
読後感もよかったですよね!

しんちゃん:2008/02/06(水) 12:12 | URL | [編集]

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『刺青(タトゥー)白書』 樋口 有介


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刺青(タトゥー)白書  柚木草平シリーズの番外編です。  これまでのシリーズは柚木の一人称で語られてきましたが、この作品は三人称で語られます。  柚木は主人公というよりも、この作品に関しては、脇役にしりぞいています。中心になるのは、大学4年生の三浦鈴女。...

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