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    2008

01.02

「また会う日まで」柴崎友香

また会う日までまた会う日まで
(2007/01)
柴崎 友香

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高校三年になる前の春休みに修学旅行があって、三泊四日でスキー場に行った。二日目の自由時間に、有麻は同じ部屋の女子五人で同じクラスの仲の良かった男子の部屋に行った。そこで始まった他愛のない心理テスト。答えた鳴海くんと自分の関係はセックスフレンド。鳴海くんの「あー、わかる」の言葉に、有麻も同じ思いだった。

手も握ったことがない。付き合っていたわけでもない。上手く言葉にできないけれど、他の人と違う感じがする。高校卒業後は会っていないけど、ずっと気になっている。好きという感情ではないが、会って確かめたい。仁藤有麻は、会社を休んで彼のいる東京に上京してきた。

東京にやって来た有麻は、大学時代の男友達ショウちゃんの部屋に泊めてもらう。そのショウちゃんや、元同僚の李花ちゃんたちと遊びながら、東京のあちこちに一人で出かけて、趣味のカメラで風景を撮る。会いたかった鳴海くんともあっさり会うが、そこには害にならないストーカーの凪子がいて、なぜかそのあと有麻の行く先についてくる。なにげない日常。なにげない会話。なにげない風景。それら有麻の一週間を綴った作品。

本の帯や出版社やネット書店を見るとカテゴリが恋愛ものになっていた。これらの内容紹介がかなり違うと思ったので、自分なりの内容紹介に力を入れてみた。たぶん、これであってると思う。

ここに出てくる男女たちは、あまり異性を意識しない人たちだ。たぶん、意図的にそういうのを排除して描かれているのだと思う。こんな男女はありえねー、とは思うが、結構面白い世界を作っていた。それに、柴崎さんの文章を読むと、ふっと映像が浮かんでくる。ふわふわ浮いてるような空気感で、同じ場所にいるような錯覚をしてしまうのだ。風景が写真のように目に浮かんだり、人が動画のように脳裏に浮かんでくる。これって実はすごいことかも。

それと柴崎作品のもう一つの特徴は、軽妙な関西弁で語られること。舞台は東京だけど、李花ちゃん以外はみんな関西弁を話す。関西弁が東京に上陸、という感じがすごく面白かった。どこに行っても、どうどうと関西弁で話す関西人。厚顔なのか頑固なのか気質なのか、それともそういう人種なのかは、関西人の自分にもわからない。何も考えずにのん気なだけかも、とは思うけど。

本書の主人公も、どこかのん気で、あまり深く考えずに、東京をふらふらしているだけ。毎日が楽しければええやん。一週間東京で遊ぶのも悪くないやん。目的なんて適当でいいんちゃうん。などと、本書を読んで無責任に思った。これって関西的な読み方なのだろうか。

おもろかったからそれでええねん。

TBさせて貰いました。「今日は何読んだ?どうだった??」

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柴崎友香
トラックバック(7)  コメント(16) 

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comments

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします!

柴崎さんの文章の空気とか間合いがすごく好きです。
>ふわふわ浮いてるような空気感で、同じ場所にいるような錯覚をしてしまうのだ
この感じ、すごくわかります。そしてゆったりとした関西弁があるというのにもいまさら気づきました。こちらにいると関西弁というと、ついつい漫才だとかおばちゃんのものをイメージしてしまいがちなのです^^;

june:2008/01/02(水) 17:34 | URL | [編集]

juneさん、おめでとうございます。
空気感や話の間合いが絶妙ですよね。
こういう雰囲気を読ます作品って好きやなあ。

おばちゃんのものをイメージ??
あんた、もうちょっと負けて~や~。
みたいなものかな。

しんちゃん:2008/01/02(水) 19:06 | URL | [編集]

お、ぱっぴーニューイヤー!!( ̄▽ ̄)σ
今年もよろしくお願いします♪


昨年までは、
男女間でも友情は成立すると思ってました~☆
今年は、どーだろ~?
いま、とても大事な女友達がいます。
彼女とは、「友情」以外のものになるんだろーかー?
うーん、
わっかんにゃーい( ̄∇ ̄;)

つたまる:2008/01/02(水) 20:22 | URL | [編集]

つたまるさん
おめでとう!そしてよろしく~。

男女で浅い付き合いなら出来ると思います。
だけど本書のように、部屋に泊まってとなると…。
ムリっぽいなー。

しんちゃん:2008/01/03(木) 11:24 | URL | [編集]

しんちゃん、明けましておめでとうございます♪
今年もよろしくお願いします(^_^)

たわいない日常なのだけど、柴崎さんの文章に触れているととっても心地良くて、好きです。
遠く離れた東京の風景が目に浮かぶようでした。
そして行ってみたいと、すぐ本に影響される私は思っちゃうのですよ(笑)

エビノート:2008/01/03(木) 21:18 | URL | [編集]

エビノートさん、おめでと~!
大阪を出て東京に行っちゃいましたね。
でも柴崎さんそのままでした。
東京の風景も行って見てみたいな~と思いました。
一回しか行ったことがないんですよね。

しんちゃん:2008/01/04(金) 10:59 | URL | [編集]

柴崎さんの作品に出てくる人たちが好きです。友達になりたいくらいなんですが、身近にはそんな人がいなくてですね(←二次元と三次元をごっちゃにする人)。
押しが強くて機関銃みたいにしゃべるものだ、みたいなことを関東の人はイメージとしてもってるらしいので、柴崎作品に触れることでこういうタイプもいるんだよってわかってもらいたいです^^

まみみ:2008/01/04(金) 14:51 | URL | [編集]

あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

関西的な読み方に、な~るほどです。
肩の力が抜けてて、ええなぁって思います。

藍色:2008/01/04(金) 17:45 | URL | [編集]

まみみさん
大塚愛とかもいてるのに、強引なイメージが先行しますね。
柴崎さんの描く人物はかなりかわいい人たち。
やっぱ二次元はいいよ!とここにも同じヤツがいる。

しんちゃん:2008/01/04(金) 19:27 | URL | [編集]

藍色さん、おめでとうございます。
今年もよろしく~。

あ、もし声付きならゾゾっときてたと思います。
野々村真や渡辺徹のニセ関西弁みたいに。

しんちゃん:2008/01/04(金) 19:30 | URL | [編集]

しんちゃん、こんばんは。
何度もコメント書きかけて、時間がなくて…を繰り返していて
「あけましておめでとうございます」って言ったのがどうなのかわからなくなりました。
今年もあいかわらずボケな私ですが
どうぞよろしくお願いします。

で、東京の私が聞く大阪弁。
どうも押しが強いような気がしてしまいます。
好きなんですけどね。

>ここに出てくる男女たちは、あまり異性を意識しない人たちだ。
そういえば、そういうギラギラした感じが全くなかったですね。
ショウちゃんは女の子に興味がない男の子なのか?って思っちゃいました。

なな:2008/01/04(金) 21:47 | URL | [編集]

ななさん
明けまして、おめでとうございます。
押しが強い大阪人ですが、今年もよろしくお願いします。
と自虐的な挨拶をしましたが、やっぱそう思うんだ^^;

ギラギラはまったくなかったですね。
あるとちょっとしんどいから、こういうのもいいかなーと思いました。

そんなに押しが強いんかな~。ようわからんへんわ。

しんちゃん:2008/01/04(金) 22:15 | URL | [編集]

しんちゃん~改めまして
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします♪

柴崎さんのゆるゆる流れていくさまがいいですよね。
何も変わっていないようででも変わっている。
変わり始めているというか。

関西弁でも話す人間によっても雰囲気とか変わりますね。
気の強そうなイメージだったのですけど、関西に住んでた頃に感じたのは、優しく話す人もいるんだなぁって。
そういう時は「あ、なんかいいな」なんて和んだものです。

リサ:2008/01/07(月) 00:27 | URL | [編集]

リサさん、おめでと~。
今年もよろしくです。

まったりした時間が気持ちいいっすよねー。
関西弁でも地域によって濃さがある。
それに年齢によっても違いがある。
そこを一緒くたにイメージされるんでしょうね。

しんちゃん:2008/01/07(月) 19:32 | URL | [編集]

恋愛小説ってくくりには無理があると思います。
もっと違う紹介した方が絶対にいいのに。

ところて、大変遅くなりましたが、
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

たまねぎ:2008/01/08(火) 23:42 | URL | [編集]

たまねぎさん、おめでとうございます。
今年もよろしくです。

おかしな紹介ですよね。
関係者から文句が出なかったのかな。

しんちゃん:2008/01/09(水) 13:16 | URL | [編集]

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