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    2008

01.03

「真夏の島の夢」竹内真

真夏の島の夢真夏の島の夢
(2004/01)
竹内 真

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時期ハズレです。つうか真逆の季節。

夏いっぱい鹿爪島でアルバイトに励み、ついでに秋の公演に向けての芝居作りも行ってしまおう。島で開かれる演劇コンクールに出場して、賞金の100万円を頂いてしまおう。瀬戸内の孤島にやってきた、コント劇団コカペプシの男4人。やったことのない小説の書き下ろし、しかも内容は官能小説。原稿を書き上げるべく、孤島に缶詰にやってきた、毒舌エッセイ作家とアシスタントの女2人。彼らは知りあうべくして出会った。男たちは島内の産廃問題に巻き込まれながらも、自分たちのコントを作り上げていき、作家は執筆しながらも若い男を狩ろうとねらい、奥手のアシスタントはマイペースにわが道をゆく。それぞれの目的。恋の予感。そしてアートフェスティバル。爽やかで熱いひと夏の物語。

劇の脚本と官能小説、彼らはお互いをモデルにしてアイディアを膨らませていく。劇団は作家と編集者との関係の話を聞き、そこから4人でネタを膨らませる。作家は若い男たちをイメージして、官能小説の登場人物に投影する。島での生活や、ふとしたことがきっかけで、どんどん出来上がるストーリー。それらが出来上がるまでが、すごく楽しい。

その傍らで、女を落とそうとする劇団員。フェスティバルの関係者に惚れた劇団員。劇の事しか頭にない劇団員。個性ある劇団員をまとめながらも、島内の産廃問題の窓口を引き受ける団長。次々と男を狩ろうとするハンターの女。密かに団長を思う奥手のアシスタント。彼らの恋の行方も目が離せない。

そして産廃問題。これが少し邪魔かなと思う。演劇の作り方や小説が出来るまで、男女の駆け引きで盛り上がってるところを、どうも水を差しているような気がした。彼らを巻き込む老人たちの強引さも少し気に入らない。産廃をからませることで、作品のバランスを崩していたようで、そこが残念だった。最後の竹内さんらしくないミステリも不発ぎみで、はたして産廃問題が必要だったのか疑問に感じてしまう。

気楽に読めて、すいすい読めて、男女のやり取りも面白い。読後の爽やかさも、竹内さんの持ち味が出ていた。よって作品としては合格点をあげたい。しかし、やっぱり惜しいんだな。一つの作品にあれこれと詰めすぎたのかも。

竹内さんには、もっとを期待してしまう一読者であった。

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竹内真
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