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    2008

01.07

「あかね雲の夏」福田栄一

あかね雲の夏あかね雲の夏
(2006/09/21)
福田 栄一

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約二年間勤めた旅行代理店が倒産し、失業保険でぐうたらをしていた俊太は、本家の大叔母さんが亡くなったと連絡を受け、郷里へ帰った。そこで、亡くなった千代子さんが住んでいた屋敷の管理をすることになった俊太だが、そこは鄙びたド田舎の村だった。

なんてことのない田舎の日常なんだけど、これが想像以上に面白かった。懐かない犬の九郎。他人に心を閉ざす無愛想な少女の知穂。俗っ気のあるひょうひょうとした僧の恵慧。藤木商店の美津子。都会ではありえない、田舎特有の踏み込んだ人付き合いにドキッとしながらも、俊太は彼らとのどかな毎日を過ごす。

知穂と並んで釣をし、気の合う恵慧と酒を飲み明かし、美津子のご機嫌伺いをする。そんな、すべてがゆっくりした時間の中で、少しずつ自分の将来について考えてゆく。ほんとただの休暇。だけど、こんな実りある休暇なら、お金を払ってでも買ってみたい。

大阪生まれ大阪育ちの自分だけかもしれないが、こういう田舎にすごく憧れがある。舗装されていない道や、草木に囲まれた斜面の道。どこまでも水田が続く風景や、開けた青い空。こんな自然の中で、わんこを連れてゆっくり散歩してみたい。

これまで読んだ福田作品と違って、謎も仕掛けもなんもない。だけどこんな福田作品もあったのですね。意外だったけど、めっちゃイケてる。福田さんってほんとにすごいかも。読みやすい文章、情景が浮かぶ描写、匂ってきそうな自然。文芸の福田さんにまた逢いたくなりました。才能ある作家って、読むたびに好き度が上がってゆく。読後の余韻も気持ちよく、すごく雰囲気のある作品でした。面白かったです。お薦め。

余談
福田さんの男女って、なぜ恋をしないのだろう。意図して描かないのか、描けないのか。
作品を読むたびに、これが気になる。

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福田栄一
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comments

明けましておめでとうございます。

福田さんの作品…!
わわわ、オススメなんですね!それはぜひ読まねば…。
福田さんの作品って、淡々としてるだけど飽きさせない、最後まで気持ちよく読ませる力がありますよね。
今度、本屋さんで探してこようと思います。

本年も、よろしくお願いいたします♪

マメリ:2008/01/08(火) 01:33 | URL | [編集]

マメリさん、おめでとうございます。
文芸の福田さんも面白かったですよ。
そう、淡々がすごく気持ち良かった。

今年もよろしく~!

しんちゃん:2008/01/08(火) 11:53 | URL | [編集]

これ地味だけどいい本ですよね。
福田さんのミステリに慣れてると、少しとまどうかもしれないけど次第にこの雰囲気にハマっていく感じ。
たまにでいいので、またこういうの書いてもらいたいです^^

まみみ:2008/01/09(水) 16:26 | URL | [編集]

まみみさん
ほんと地味だけど、すごくいい。
たまにより、もっとを希望したいです。

しんちゃん:2008/01/09(水) 22:47 | URL | [編集]

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『あかね雲の夏』 福田 栄一


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2008/01/11(金) 01:44 | お菓子を片手に、日向で読書♪

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