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    2008

01.14

「HEARTBLUE」小路幸也

HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア 40)HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア 40)
(2007/12)
小路 幸也

商品詳細を見る

ニューヨーク市警三十八分署の失踪人課に所属するダニエル・ワットマンのもとへ、かつて暗闇で生きてきた少年サミュエルが訪れて言った。彼女が、ペギーがいなくなったんだ。しかしその少女は死体にになって発見された。その現場には、胡桃の実が付いたキーホルダーが少女の遺留品として残っていた。そのキーホルダーと同じものを見た記憶がある。それは別の少女の自殺現場で見つかったキーホルダーとまったく同じものだった。刑事の勘なのか、ワットマンは何かが気になり調べてみると、飛び降り自殺した二人の少女は同じような悪夢を見ていた。

一方、ニューヨークで暮らし始めたCGデザイナーの巡矢新(メグリヤ)は、友人であるフォトグラファーの恵野かんなから幽霊が写っている写真を見せられた。そこには良く知る警察官のワットマンに向かって、居るはずのない女の子が微笑んでいる姿が写っていた。メグリヤはワットマン宅を訪れるが彼は留守。そこで同居している彼の父デイヴィットに、言伝を頼もうと例の写真を渡そうとする。するとその写真を見たデイヴィットは驚愕の表情を浮かべ、その直後に発作を起こして倒れてしまった。

ダニエル・ワットマンは、サミュエル少年と同僚で家族同然のレベッカと共に、二人の少女の自殺の謎を追いかけ、メグリヤは、かんなと共にワットマンの家族を探り始める。今もお互いの心の中に「彼」がいる二人の男。彼らが動いた末に明らかになった真実とは。

かなり前に前作を読んでいたので、記憶がすぱっと抜け落ちていた。しかし読み進めていくと、ぼんやりとだが思い出してきた。前作で主人公に頼られたのがメグリヤで、ニューヨークの地下に住む「彼」と子供たちが一緒にいた描写もあったなと。そして短い章割り、作品の雰囲気も同じ。切なさがあるところもと、ドンドン思い出すことができた。ただワットマンだけは思い出せず、それがちょっと残念。前作を読んでいてこれだから、単独で本書を読んでも理解できない部分が多いだろう。一番良いのは続けて読むこと。当たり前か。

これまでに何度か書いたことがあるが、翻訳ものが苦手だ。だからまったく翻訳ものを読まないので、当っているのか検討はずれなのかわからないが、本書の所々で向こうの作品のモノマネのような部分があった。向こうの作家ならこう書くだろう、という意識しすぎのような描写が多々あったように思う。そこが少し引っかかってしまった。本書を読むのは日本人、あるいは日本に住む人たち。向こうの作品と並ぼうと意識せずに、舞台はアメリカでも日本の作家であることを貫いて欲しかった。これは全くの個人的な感想だけど。

ネタバレを避けて抽象的なことを書いてきたが、登場人物たちは素敵な人ばかりだった。真面目なダニエル・ワットマン、大人びいたサミュエル、過去から脱皮したレベッカ、思いやりのあるメグリヤ、唯一ふつうのかんな。彼らの魅力で読ませる本書だが、ちーと物足りなさを感じた。だけど続編が出たら必ず読むな。だって小路さんのファンやもん。


TBさせて貰いました。「今日何読んだ?どうだった??」

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小路幸也
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comments

そうそうまったく同じような違和感を感じていました。
わたしも翻訳もの苦手なので。

読みながら前作を思い出していたのも同じです ^^;

登場人物たちの「情」のあたたかさは胸にじんと流れ込んできました。

ふらっと:2008/01/15(火) 06:42 | URL | [編集]

こんにちは。
そうそう、なんか翻訳物みたいな感じで、小路さんならもう少し違うストーリーができるような気がしました。
登場人物の温かさに救われる感じでした。

mint:2008/01/15(火) 12:09 | URL | [編集]

こんにちは。
前作『HEART BEAT』と続けて読んだので、
スムーズに理解できました。
登場人物の思いやりがあたたかくて素敵でした。

藍色:2008/01/15(火) 18:29 | URL | [編集]

ふらっとさん
やっぱ違和感を感じましたか。
自分だけじゃなかったのでホッとしました。
思い出していくのも同じっすか。にやり。
人物たちは素敵でしたね。

しんちゃん:2008/01/15(火) 19:30 | URL | [編集]

mintさん
援護射撃ありがとう。ですよね!
和物が読みたいのに、翻訳ものと一緒ってねえ。
人物、特にしたたかなサミュエルがお気に入りでした。

しんちゃん:2008/01/15(火) 19:34 | URL | [編集]

藍色さん、こんばんは。
その読み方が一番正解だと思いました。
微妙に思い出せなくて歯がゆかった。
「彼」って死んでたの?って感じ(汗)

しんちゃん:2008/01/15(火) 19:36 | URL | [編集]

こんばんは。
私は前作を思い出しきれませんでした(涙)
続編あるみたいですね。
次は日本が舞台になることを期待しましょう!

なな:2008/01/16(水) 22:05 | URL | [編集]

ななさん
思い出すのは無理っすよね。
次の日本が舞台、期待しまーす。
ほんとに日本でお願いしたいっす。。。

しんちゃん:2008/01/16(水) 23:51 | URL | [編集]

みなさん前作を忘れてるようでホッとしました。
図書館で前作を読みなおしてきたんで、
今ならバッチリ!はやいとこ続編を読みたいものです。
続編は、「HEARTBEAT」のような切ないお話がいいなぁ。

june:2008/04/19(土) 14:48 | URL | [編集]

juneさん
出版までの間隔が長すぎですよね。
これを読む前にちらっとでも復習しとくべきでした。
あながち学校の先生はハズレたことを言っていなかった。

しんちゃん:2008/04/19(土) 20:00 | URL | [編集]

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