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    2008

01.27

「陽の子雨の子」豊島ミホ

陽の子雨の子陽の子雨の子
(2006/03/28)
豊島 ミホ

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私立の男子中学に通う夕陽は、担任のみゆき先生を訪れていたお姉さんと、なりゆきで下校することになった。すると、二十四にしては幼く見える雪枝さんが、別れ際に「メアド教えて?遊んでよ」と言ってきたので、メールアドレスを交換した。

二度と戻らない本当の家出を十五でし、雪枝に拾われて彼女の祖母の遺産である家に隠れ住んで四年になる聡。遠慮なく居座って三年が経った頃から、「アンタなんか捨てちゃおうと思うのよ。聡、大きくなりすぎたよ」と、雪枝は言い出すようになった。

そんな雨の子である雪枝と聡が寂しさを分ちあって住む家に、陽の子である夕陽がやって来た。少年たちと女性のひと夏の青春物語です。

さて、どう書こうか。上手く頭の中がまとまらない。困ったな…。

自分の可能性を諦めてしまった。ダメな自分のまま立ち止まってしまった雪枝は、家出をした聡を拾い、二人は流されるような日々を祖母の遺産で食って、だらだらと過ごしていた。そんな雪枝が気紛れで夕陽に声をかけ、聡のことを隠したまま、仲良くなった夕陽を我が家へ呼ぶ。

聡は家出をしてからほとんど外出をせずに、雪枝の家にひきこもり、成長もそこで止まったままの自堕落な生活を送っていた。そこへ現れたマトモな夕陽見て、かつて自分が幸せだったころのような彼の眩しさに苛立ちを覚える。

一方で、まともな少年の夕陽は、淡い期待にどきどきしながらも、ざわざわとした何かを感じ、雪枝たちに深く関わってはいけないと直感しながらも、少し気になって連絡を受けると家を訪問してしまう。

ここまで自分で書いていて、なんだかよく分からなくなってきたぞ。ようするに、停滞してしまった雨の子の二人と、きらきら光った陽の子が接触することで、雨の子は曇りの子になり、陽の子は陽の子のまま一段成長する。といった作品なのでしょう。

雪枝と聡の生活もなんとなく分かる気がする。自分の未来が見えずに、何をしたらいいのか、何ができるのかが分からずに、ただ楽な生活をだらだらとしてしまう。それに金銭的な心配がないなら、なおさらそういった生活が続いてしまうのも。だけど本質的にこのままではいけないことも分かっている。だけど前向きに生きるきっかけがない。自分の力でえいっと立ち上がれない。そんなところに夕陽が現れ、止まってしまった時計が少しずつ動き出す。

その点、夕陽は分かりやすい。この年頃って、若い年上の女性にはすごく特別な感情を持つ。同年代の女の子とは別次元といえるぐらいに違うのだ。性的なことも含めてあわよくばと思うし、化粧だったり、服装であったり、大人であることに憧れる。その大人と一緒にいることで、同級生より一歩先をいったような錯覚をしてしまうんだ。でもカタブツの夕陽は、そっちに行かずに留まるのだが。

作品的には現実感に遠いシチュエーションながら、上手く言葉が見つからずにもぞもぞしてしまったが、なんとなくこの作品の言いたいことは掴めたと思う。ただ自分のボキャブラリーのなさが恨めしい。ざらざらとした世界で、豊島さんにしてはすこしエッチで、それでいて読後感がいい。ちょっと不思議な作品だけど、彼らの少し成長した姿は清々しかった。

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豊島ミホ
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comments

しんちゃん、こんばんわ。
私もこれ、感想書きにくいな・・って思いました。
で、しんちゃんの記事の
>、雨の子は曇りの子になり、陽の子は陽の子のまま一段成長する。
っていうのを読んで、そういうことだったのか・・と今更思いました。

そうそう、豊島さんは「女による女のためのR−18文学賞読者賞(第1回)」を「青空チェリー」で受賞してます。未読なんですが、たぶんこれはある程度エッチなのでは・・と思うんですが、どうなんでしょう。

june:2008/01/27(日) 20:55 | URL | [編集]

こんばんは。
不思議な雰囲気を持った物語でした。
台風のシーンや雨が壁に当たる感じとか(ありましたよね??)そんなのがすごく印象に残ってます。
ラストはみんな成長してよかったです。

なな:2008/01/27(日) 20:57 | URL | [編集]

最初はどうなることかと思ったんですが、読後感は良かったですね。
雨の子の二人が陽の子に出会うことで曇りの子にという喩えに、なるほどっと思いました。
一足飛びに陽の子にはなれないけど、その先を予感させられる感じでもありましたね。

エビノート:2008/01/27(日) 22:06 | URL | [編集]

juneさん、こんにちは。
これは書きにくいよね。
もう一回自分の書いたのを読んで苦笑いです。
そのまとめだけは、上手いな、と自画自賛。オイっ。

「青空チェリー」は単行本と文庫本で収録作が違います。
文庫化で大幅にテコ入れをしたみたいです。
文庫の方を読みましたが、きゃっ、かわいい、という
軽めのエッチでしたよ。たぶん大丈夫だと思います。

しんちゃん:2008/01/28(月) 12:11 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
ほんと不思議な雰囲気の作品でしたね。
雨のシーンは多かったです。夕陽も雨が苦手って言ってました。
この作品では、雨=負なのかな、と感じました。

しんちゃん:2008/01/28(月) 12:15 | URL | [編集]

エビノートさん
マジでこの先どうなるのかとビビリました。
だけど、半歩でも前向きなラストが良かったです。
このちょっとだけ、というとこが想像を膨らますよね。

しんちゃん:2008/01/28(月) 12:20 | URL | [編集]

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