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    2008

01.28

「A HAPPY LUCKY MAN」福田栄一

A HAPPY LUCKY MAN―長編小説 (光文社文庫 (ふ18-1))A HAPPY LUCKY MAN―長編小説 (光文社文庫 (ふ18-1))
(2007/03)
福田 栄一

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大学で絶対に落としてはならない国際法の単位だが、異様に甘い教授が入院し、その代りにこの大学で最も厳しい助教授が講義を担当することになった。法学部三年の柳瀬幸也は一週間でレポート提出という突然の難題に頭を抱える。

バイト先の蕎麦屋では、店の裏手にある会社からいつも来る常連客が、昼食時になっても誰もやって来ない。どこもかしこも老朽化した住処である東雲寮に帰ると、管理人がこれまた緊急入院。それによって寮長を務める幸也が管理人も兼任する羽目になった。さらに片腕の杉村は実習で北海道へいくことになり、彼女と連絡が取れなくなったので彼女の様子を見るように頼まれた。

さらに麻雀の音がうるさいと上級生同士が揉め、トイレの詰まり、蛍光灯の交換。それらはこれから始まるドタバタの単なる序章でしかなかった。はたして幸也はレポート書き上げることができるのか。柳瀬幸也の目が飛び出してひっくり返るほどに忙しい一週間の物語が始まった。

巻き込まれ型というか超お節介の主人公が、多くの問題を抱え込んでしまう福田さんお得意の大風呂敷を広げた作品。はっは~ん。これがデビュー作なのだが、すでにここから壮大な世界が始まっていたのね。他にも、ライバル寮との喧嘩騒ぎ、寮生を追いかけ女子大生が寮に押しかけて来る、バイク盗難事件、痴漢騒動、女子寮とのパーティー、田舎のじいさんがやってきた、などなど、大小さまざまな問題が主人公の一手にのしかかってくる。他人任せな人物たちにイラっとくるが、そんなの一々気にしてられないほど、問題が山積みなのだ。

こればけネタをバラ撒いて、いったいどう収束させるのだろうという不安。そんなことは福田栄一にとっては瑣末な杞憂だ、と読者はあっさりと思い知らされる。やっと一つの事件が片付いたと思ったら、またまた次の事件が起こる。そして連鎖連鎖。これがまさにぷよぷよのような無限スパイラル。

これは福田栄一の構成力あっての作品だ。そしてとにかくすごいの一言しか出てこない。個性的な魅力ある人物がたくさん出てきて、日常ミステリの要素もあって、さらに文章がとても読みやすく、疾走感も抜群。しかもこれがデビュー作だなんて、お・ど・ろ・き!騙されたと思って、本書を読んでみてはどうだろう。お薦めです。

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福田栄一
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『A HAPPY LUCKY MAN』 福田 栄一


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2008/03/13(木) 00:38 | お菓子を片手に、日向で読書♪

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