--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2008

02.03

「透きとおった糸をのばして」草野たき

透きとおった糸をのばして (講談社文庫)透きとおった糸をのばして (講談社文庫)
(2006/06/15)
草野 たき

商品詳細を見る

親友との関係に思い悩む、中学二年生の香緒。研究に熱中することで、なにかを忘れようとする、香緒のいとこで大学院生の知里。香緒の両親が海外に渡ったので、一緒に住んでいた二人のもとに知里の過去を知る、るう子が転がりこんできた。奇妙な共同生活を送る中で、明らかになる三者三様の苦悩。

香緒とちなみは、中学に入学してテニス部に入って知り合った。香緒はちなみのことを親友だと信じていた。それが、ちなみの好きになった梨本くんの片思いの相手が香緒だったことで、逃げるように去ってしまった。目も合わさない。口もきこうとしない。完全な無視。エースプレイヤーのちなみが避けることで、テニス部内ではみんなからハグされている。きっといつか、もとどおりの仲になるはず。香緒はそう信じて待ち続ける。

るう子は彼と結婚するつもりで遠距離恋愛をしていた。その彼から、好きな人ができたので別れようといわれるが、納得できずに彼と話し合うために金沢から飛び出してきた。しかし彼女のすることは、監視、尾行とまるでストーカー。そんなるう子に対する知里は興味がなさそう。香緒の話は真剣に聞いてくれるが、るう子には無関心を通す。本当に友だちなの。

ちなみの行動すべてにイライラ。親友なら失恋でここまで拒否をするか。香緒よ、早く目を覚ませ、とこっちにもイライラ。そんな中で、るう子の無茶苦茶な暴走は面白かった。自分勝手もここまで突っ切ってくれれば気持ちがいい。あくまで他人として関わらなければだが。

中盤あたりから、梨本くんと佐々木さんに誘われて、香緒はバンドに参加することになる。それは老人ホームのボランティアで、童謡を歌うということだった。ここら辺りから、香緒の毎日がわくわくに変わって、読むほうもわくわくしてくる。

知里はずっと黙して語らない。彼女の存在意義は何か。それは終盤になって明らかになる。知里とるう子の不思議な関係、香緒とちなみの切れてしまった関係、そしてタイトル「透きとおった糸をのばして」という意味深な言葉。これらが結びついてラストをむかえる。

自分ならここまで何事にも執着しないが、これは男女の違いなのかもしれない。でも違うかもしれない。平凡な世界なのだが、どこか捉えどころがない。心がざわざわするのだが、終盤では爽やかな気持ちになれる。ちょっと不思議な作品ですが、世界観に引き込まれ、面白く読むことができました。

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

草野たき
トラックバック(0)  コメント(0) 

Next |  Back

comments

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。