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    2008

02.16

「キトキト!」吉田康弘

キトキト!キトキト!
(2007/03)
吉田 康弘

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俺の名前は斎藤優介。十八歳。富山県高岡市に住んでいる。父ちゃんは俺が三歳のときに病気であっさり逝ってしまった。俺にとって悩みの種が、どんな仕事でもやって、誰にでも馴れなれしくてお節介焼きで、負けず嫌いな母ちゃん。いつごろからか、近所でついた仇名は「スーパー智子ちゃん」。そんな気の強い母ちゃんと俺は二人暮らし。ヤンキーの姉ちゃんは愛用しているキティちゃんの旅行バックを持って、東京に駆け落ちして行方不明。同じ高岡に住むじいちゃんはギャンブルが好きなヤンチャなじいさん。

あるイタズラがきっかけで、俺は高校を自首退学したあと、原チャリ暴走族にバイトにと俺の道を探したが、この町にはなにもなかった。そこで親友の眞人と東京に出た俺は、手っ取り早くホストを始めたが…。

本書は、映画「キトキト!」の原作であり、作者の吉田康弘氏は映画「キトキト!」の監督兼脚本だそうだ。だから、ずっと映画畑にいた人なので、文章はあまりよろしくない。しかし、展開のはやさや、ちょっとしたユーモアや、ドラマちっくな演出や、魅力ある人物の造形などは、きらりと光るものがあった。やはり映画の人は、コマ割りやらなんやらで見えている世界が違うのかも。

読み始めは作風になれるまで少し時間がかかった。しかし、俺が上京するあたりから、すごく面白く読めるようになった。新人ホストの修行中に、ホテトル嬢の藍ちゃんと出会い、行方不明だった姉ちゃんとも再会する。一方で、母ちゃんは地元でスナックを開店し、恋人の佐川とよろしくやっている。その母ちゃんが東京にやって来るのだが、これが笑えて、そのあと泣けそうになった。

他にもいろいろとゴタゴタがあるのだが、それは読んでのお楽しみ。別に映画を観ても構わないけど。というよりも、むしろこの作品は映画を観るほうがいいのかもしれない。特にラストの場面などは、拙い文章ながらも号泣してしまった。それを実写で観るとより泣けそうな気がする。母ちゃんが大竹しのぶだし。

本書は、何をしたらいいか分からない悪ガキの苦悩と成長であり、家族の強い絆のお話でもある。本の帯に書いてあった、笑えて泣けるという文句。これは本当にその通りだった。吉田康弘氏の本職である映画「キトキト!」を、ぜひ観てみたい。そう思えた作品でした。

補足。「キトキト」とは、富山県の方言で「新鮮な」「活きがいい」という意味らしい。

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