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    2008

02.28

「不良少女」樋口有介

不良少女 (創元推理文庫 M ひ 3-9)不良少女 (創元推理文庫 M ひ 3-9)
(2007/11)
樋口 有介

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柚木草平シリーズ第七弾。今回は短編集。

「秋の手紙」
吉島冴子の姪御に届けられた二ヶ月で八通のラブレター。高校二年生の彼女は送り主の歯医者は見に覚えがないと言い、一方の歯医者は彼女の方からしつこく電話をしてきて困っているし、手紙の筆跡も自分のものではないと言う。両者の意見が噛み合っていないので、柚木は調べてみることにする。

「薔薇虫」
担当編集者の小高直海に前借りを拒否されるが、死んだ元代議士宅で連続して起こった犬猫の怪死の謎というアルバイトを紹介された。乗り気ではなかったが、多額の謝礼に恥も外聞も捨ててその話に飛びついた柚木。犬猫の死因など簡単に調べがつくと思いきや、未亡人もひとり娘もとびきりのいい女で、元代議士の死因にも疑問が生じる。

「不良少女」
コンビニで万引きをしていた金髪少女を、何故か部屋に泊めることになった柚木。野良猫を一晩だけ拾ったと自分に言い聞かせるが、少女のペースに引きずられてしまう永遠の三十八歳。翌朝目覚めてみると彼女の姿はなく、財布から二万円だけ抜かれていた。その義理からか、事件に巻き込まれた彼女の身元引受人となり、その後も関わることになった。

「スペインの海」
バー・クロコダイルで意気投合した美女と一夜を共にした柚木だが、女性から近づいてきたのは、己のキャリアをねらってのことだと先刻承知だった。彼女は男と付き合うエスコート業、ありていに言えば売春をしていたのだが、トラブルが起こりそうなので、契約する男たちを調査して欲しいと依頼してきた。そしてそれ以来姿を消してしまった。

「名探偵の自筆調書」
これはオマケかな。柚木草平が自分を語っています。

一冊を読んでの感想になるが、「秋の手紙」は、依頼者があっさり系の冴子さんだからか、内容もあっさり系。ひねりも盛り上がりもないまま、ほんとにあっさり終わってしまった。次の「薔薇虫」は、前作でレギュラー入りした小高直海が出てくるのだが、すでに柚木の扱いをたくみにこなしていて、これだけでも笑えるのだが、元代議士の娘とのやり取りもむふふでいい感じ。そして表題作である「不良少女」は、柚木が少女に一杯食わされたり、翻弄されたりして、この先どうなっていくのだろうと興味を持った辺りで、ぷつんと前触れなく終わってしまった。はっきり言って消化不良。最後の「スペインの海」は、クロコダイルのマスターの武藤と柚木との毎度の会話が最高に面白い。夜明けのコーヒーを一度くらい一緒に飲んであげればいいのに、と無責任に思ったり、本当に飲んだらどうしよう、とビビッてみたり。オマケの「名探偵の自筆調書」は、柚木の自己紹介というか、読者のためにちょいと詳しい名刺を差し出したというか、そのようなもの。

雑誌連載で柚木シリーズは続いているみたいだが、これでシリーズ作は今のところ打ち止めになってしまった。とりあえずこの間に、シリーズ以外の作品でも読んでみようかしら。


柚木シリーズ
「彼女はたぶん魔法を使う」
「初恋よ、さよならのキスをしよう」
「探偵は今夜も憂鬱」
「刺青白書」
「夢の終わりとそのつづき」
「誰もわたしを愛さない」
「不良少女」
「捨て猫という名前の猫」

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樋口有介
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comments

しんちゃんさん、こんばんは。

ぼくが、この短編集で気に入っているのは、表題作の『不良少女』ですね。
まさか、草平が、不良少女と、ムフフな関係になるとは思ってもみなかったので、ちょっぴり驚きでした。

何より、少女の境涯を、苦い気持ちで受け止める草平に、自らも父親である、大人としての責任感のようなものを感じて、軟派なだけじゃないんだね、と声を掛けたい気分になりました。

touch3442:2008/03/03(月) 23:39 | URL | [編集]

こんばんわ!

むふふ。クロコダイルのマスターと夜明けのコーヒー飲んじゃったら…柚木はどうなるんでしょうね~(笑)
男相手にもくっさいセリフを吐くようになるんでしょうか。
…ってそんな柚木想像できません!(笑)

マメリ:2008/03/04(火) 00:20 | URL | [編集]

touch3442さん、こんばんは。
年齢を知った柚木のあたふたぶりは笑えました。
柚木のいろんな一面が見れた作品でしたよね。

しんちゃん:2008/03/04(火) 19:29 | URL | [編集]

マメリさん、こんばんは。
自分で書いておいて、すごいことを書いていたなと思いました。
向かい合って座り、目を見つめ合いながら、ずず~、っと。
ぷぷっ、ありえねー。

しんちゃん:2008/03/04(火) 19:33 | URL | [編集]

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