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    2008

03.04

「チェスト!」登坂恵里香

チェスト!チェスト!
(2007/12)
登坂 恵里香

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清水原小学校の伝統行事、錦江湾横断遠泳大会。桜島の小池海岸というところから、対岸の鹿児島市・磯海岸というところまで約四・二キロメートルの海を泳ぐ。文字通り、錦江湾横断遠泳だ。参加は四年生から。清水原小学校に通う隼人のモットーは、薩摩の三つの掟。負けるな、嘘を言うな、弱いものをいじめるな。そんな隼人だが、海の男の息子のくせにカナヅチだった。四年生の時は骨折、五年生の時は中耳炎と偽装工作をして逃げていた。そして六年生になった今年も、遠泳大会の季節がやって来た。

そんなある日、転校生がやって来た。矢代智明。笑顔で話しかけられてもそっけなく、嫌味をあびせられるとハンと冷笑してますます怒りを買い、シュミじゃないんで、と遠泳もあっさり断った。そんな中、腸の病気でしょっちゅうトイレ通いしていることから、クラスのみんなにノロマツとからかわれている成松雄太が、今年が挑戦できる最後だから、自信はないけど参加したいと遠泳に志願した。その雄太が居残り練習で溺れているところを、智明が助けるのを偶然見ていた隼人は、泳げないことを打ち明けて、泳ぎを教えて欲しいと智明に頭を下げた。それを偶然見聞きしていた雄太は、うちにプールがあると声をかけ、三人での秘密の特訓が始まった。

200ページ弱の作品。内容を書きすぎたかも。でもこっからが本題だから、まあいいか、と開き直っておこう。文章はあまり上手くないのだが、ページ数の関係もあるが一気読みでした。この春に映画化だそうで、そちらにも興味が持てる内容だった。ここに出てくる大人たちが、みんな素晴らしかった。豪快な親父に、声をだして応援し続ける母親。生徒の身になって言うべきことをちゃんと言ってくれるなっち先生。そして鹿児島の温かい人たち。こういう大人がいなくなった今を寂しく思う。

個人的なことだが、身内が二年間鹿児島で働いていたので、鹿児島には縁がある。名物のカキ氷「白熊」が出てきたのには、むふふと嬉しくなった。こういうちょいとしたローカル・ユーモアはわりと好きだ。知らない人の方が多いだろうが、知っているとこれだけで好きになってしまう。これを身贔屓というのかしら。大阪人なので身内じゃないが。

隼人、雄太、智明、それぞれに屈託がある。他にも牟田敦美の存在や、クラスの輪がおかしくなる問題があって、それらを大らかに見守るなっち先生や少年たちの親たち。人は外から見ただけじゃわからない。どんな悩みを抱えているかは本人にしかわからない。でもお節介な隼人が取った行動は清々しかった。少年たちは遠泳を通して少しずつ成長していく。その彼らの小さな背中が眩しかった作品だった。


TBさせてもらいました。「今日何読んだ?どうだった??」

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