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    2008

03.06

「ガールズ・ブルー」あさのあつこ

ガールズ・ブルー (文春文庫)ガールズ・ブルー (文春文庫)
(2006/11)
あさの あつこ

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落ちこぼれ高校に通う理穂、美咲、如月。十七歳の誕生日を目前に理穂は失恋。身体が弱く入院を繰り返す美咲は同情されるのが大嫌い。如月は天才野球選手の兄・睦月と何かと比較される。でもお構いなしに、それぞれの夏は輝いていた。葛藤しながら自分自身を受け入れ愛する心が眩しい、切なくて透明な青春群像小説。《本の背表紙より》

いやー、素晴らしい。おもわず拍手をしたくなるような作品だ。イマドキの高校生の声を代弁したかのような内容で、少女たちがすごく瑞々しかった。いいなと思ったので、本文を引用してみます。

万引きなんて、退屈したガキのやることだ。あたしたちは、そこまでガキでもないし、退屈もしていない。あたしたちは、制服のスカートを短くして、ルーズソックスを履いて、ローファーの踵を踏みつぶすくせがあって、勉強しないで、コンビニにたむろして、きゃあきゃあ騒ぐけれど、万引きも売春もしない。

援助交際や薬に手をだす一部の少女が、まるですべての高校生のようにメディアは垂れ流すが、あたしたちはそんなことをしていない。見た目だけで判断して決めつけないで、という少女たちの声がひしひしとと伝わってくる。それともう一つ引用を。

つまらない話題。軽薄で意味のない会話。あたしたちのおしゃべりを聞いて、大人は、たいてい、眉をひそめる。でも笑えるのだ。つまらなくとも、軽薄でも、笑える。笑って、息をついて、そこから、あたしたちは動き出す。もし、誰かがあたしたちに笑うことを禁じたら、その誰かとあたしたちは、本気で闘うだろう。

これも少女たちの心の声かもしれない。己の周辺にこの年代の子たちがいるとたしかにうるさい。しかし振り返ってみると、自分たちがこの年代の頃は、はたして大人しくしていただろうか。否。友達とつまらない話題で毎日を面白く過ごしていたはず。そんな姿は、はたから見れば、きっと異分子だったことだろう。だけどいつの間にやら、自分のたどった道のりを、偏見の目で見るようになってしまった。

本書の理穂たちは、ずっとこのままでいたい、と思うと同時に、今までと全然別の自分を見つけたい、と思いながら日々を過ごしている。事件らしい事件も起こらないし、ドラマティックでもセンチでもない。淡々とした日常をおくるだけなのだが、理穂、美咲、如月、クラスメイトのスウちゃん、理穂の弟の真央、如月の兄の睦月と、登場人物がとても魅力的だった。あえて人物紹介も作品の内容にも触れることを控えたが、本書を読んでもらえれば、彼女たちの魅力に心を奪われることだろう。そして、かつて少女だったあなた、理穂たちと同年代のあなた、おもいっきり共感してくださいませ。お薦めです。

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あさのあつこ
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『ガールズ・ブルー』 あさのあつこ


『ガールズ・ブルー』 著:あさのあつこオチコボレ高校に通う、フツーの少年少女たちの、キラキラした、ひと夏の物語。勉強はカラッキシで、将来もよく分かんないし、優秀な兄を持っていたり、病弱だったり、カレシと上手くいかなかったりと、それぞれ、思春期な悩みを持...

2008/03/06(木) 13:16 | *モナミ*

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