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    2008

03.07

「禁断のパンダ」拓未司

禁断のパンダ禁断のパンダ
(2008/01/11)
拓未 司

商品詳細を見る

神戸で手ごろな値段で食べられるフレンチテイストのビストロを営む柴山幸太。彼は身重の妻の付き添いとして、彼女の友人の結婚式に出席するが、お目当てはチャペルと隣接する高級レストランの料理にあった。そこで幸太は、新郎・木下貴史の祖父である中島弘道という老人と知り合いになる。中島は人間離れした味覚を持つ料理研究家で、ゴッド中島の名で知られる有名人であった。披露宴での会話を通じて、幸太は中島翁に料理人としてのセンスを認められ、その結果、中島翁はある男と共に、ビストロ・コウタに料理を食べにやって来た。

一方、幸太が中島翁と知り合った翌日、神戸ポートタワーで男性が刺殺体で発見された。兵庫県警捜査第一課の青山と本多は、被害者が木下貴史の父が営む運輸会社の部長職をしていたことをつかむが、社長である義明の行方がわからなくなっていることも知る。第6回「このミステリがすごい!」大賞受賞作。

ミステリとしてはいま一つの出来だった。謎の構成は薄っぺらく、サスペンスとしても読ませる力量がない。刑事のコンビも、ありふれたタイプで目新しさがない。後半に目を背けたくなるような展開があるものの、こちらもグルメものでは使い古されたよくあるパターン。実際に綾辻行人氏の作品でこの美食ネタを読んだことがある。よってミステリとしては、はっきり言って凡庸で、光る部分は皆無であった。

しかし、そんなマイナスポイントが目立つ本書だが、それらを補って余りある長所がある。それがグルメ場面だ。料理小説としての面白さというか、美味しさにきらりと光るものがあった。冒頭の披露宴でのフレンチの描写、主人公の幸太が作る数々の料理。どれをとっても美味そうだった。そうは言っても、料理の描写だけで一冊の本を読ませるわけにはいかない。今後、続編をだすようなら、グルメ場面が話の中心にくるように軸を据えていただきたい。勝手をいわせてもらうと、むしろミステリ部分を削除して、かつて竹内結子主演で放送された、「ランチの女王」のような作品を書いてくれると、面白いかもしれない。

さて、タイトルのパンダとは何ぞ、という疑問はあるだろうが、これには触れると危険なような気がする。ただ、見た目は愛らしいパンダだが、裏の顔では凶暴な側面もある動物だ。本書も表紙のかわいらしさで油断をしていると、パンダにガブリと噛まれるかもしれない。読む際にはご注意を。

個人的にはラストの四行はニヤリ。

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トラックバック(7)  コメント(14) 

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comments

本当においしそうなご飯シーンでした。
和食とか、おうちごはんのおいしそうな作品はいっぱいあるんだけど、フレンチってのはあんまり読んだことなかったので、インパクトありました。

ミステリじゃない料理メインのお話?ってのはいいかもしれませんね。それ、読んでみたいです。

ちきちき:2008/03/07(金) 20:35 | URL | [編集]

しんちゃん おはようです♪
この作品のラストの時、ミスドで坦々麺
食べてたんで、正直キツかったです(笑)
こういう系でない料理メインのお話は
確かに読んでみたいかも~。

naru:2008/03/08(土) 09:01 | URL | [編集]

ここには初カキコかな。
食べるの好きなんでこの本は気になってますが、しんちゃんの感想は辛口ですね。
たしかにミステリーはみんな食べ慣れてるから、新しい味付けとして料理小説で勝負してくれたら私ももっと読む気になるかも。

ミスドは新商品の新聞チラシが美味しそうと思いながらこれも先延ばしになってますわ。


faaa:2008/03/08(土) 09:25 | URL | [編集]

ちきちきさん
縁のないフレンチなので、想像をたくましくして読みました。
それでも美味そう、と味覚嗅覚が反応しまくりです。
文字だけでこれだけ美味そうな料理を出すのだから
料理メインでも面白いかなと思いました。

しんちゃん:2008/03/08(土) 12:16 | URL | [編集]

naruさん、こんにちは。
食事中にあのラストはきっついですね。
美食=あれ、は辞めてほしいっす。
こんなのと出会うたびにげんなりしちゃいます。

しんちゃん:2008/03/08(土) 12:21 | URL | [編集]

faaaさん
辛口ついでに、ミステリとしては読むところがなかったです。
どこかで読んだものを繋ぎ合わせたような凡作でした。
食べ物を期待して読むと、最後にしっぺ返しが待っています。
ご注意を~。

ミスドに行ったことがないです。あの匂いが苦手でして^^;

しんちゃん:2008/03/08(土) 12:27 | URL | [編集]

こんばんは。
パンダの話は知らなかったので、そこはヘェェ~と思いました。ただ、その後の展開がそこで予想できちゃったのは痛かったなぁ。
ミステリとしては不味かったけれど、グルメ場面では美味しそう~となる描写でしたね。皆さんおっしゃるように、次回作ではこのあたりを改善した作品を読んでみたいですね。

エビノート:2008/03/09(日) 20:30 | URL | [編集]

エビノートさん、こんにちは。
グルメにありがちなホラーテイストでしたね。
あ~あ、やっちゃったという感じでした。
トータルで言うと下手ですが、料理だけは今後も期待できそう。
もう少し長い目で見たいと思いました。

しんちゃん:2008/03/10(月) 11:48 | URL | [編集]

「ランチの女王」みたいな作品。私もぜひ読んでみたい。
その時にはこのラストは綺麗サッパリ忘れますから。
ううん。面白い本で忘れさせて!って感じです。

なな:2008/04/28(月) 22:33 | URL | [編集]

ななさん
「ランチの女王」は面白かったですよね。
なんであっち方面に行ったのかなー。
とにかく後味が悪すぎだな。これは。

しんちゃん:2008/04/29(火) 11:59 | URL | [編集]

こんにちは。

関西弁で、しかもおいしそうな会話につられてサクサク読ませていただきました、、、が。

最後はゲンナリでしたv-12

じゅずじ:2008/05/27(火) 12:31 | URL | [編集]

じゅずじさん、こんにちは。
ゲンナリ、分かります。ああいう美食はいらんよね。
しかも前例のあるものを使うのはいただけない。

しんちゃん:2008/05/27(火) 13:01 | URL | [編集]

最後の「あれ」とは一体何なのでしょうか?

南方凌:2008/11/06(木) 10:03 | URL | [編集]

南方凌さん
ごめんなさい。。
未読の方もいますから、ネタバレに触れることはできません。

しんちゃん:2008/11/06(木) 15:36 | URL | [編集]

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