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    2008

03.21

「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊

ジェネラル・ルージュの凱旋ジェネラル・ルージュの凱旋
(2007/04/07)
海堂 尊

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桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。
将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか……。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。《本のカバーより》

なるほど、そういうことか。時期は水色の「ナイチンゲール」と同時進行中。そして冒頭では、如月翔子が田口のことを、バチスタ・スキャンダルをたくみに泳ぎ、前代未聞の大抜擢を受けた腹黒い魔物で、高階病院長の懐刀だと思い込んでいる。実際は愚痴外来という居心地のいい巣穴から、ぽんぽこぽんの高階に無理やり引っぱりだされただけなのに。このように内面と外面が食い違っている面白味が披露されるなんて、これだけでツカミはオッケー。それに水色では頼りない看護師の小夜と田口の目線でストーリーが始まったのが、赤色の本書ではICUの爆弾娘と揶揄される翔子と将軍の異名をとる速水の目線で始まる違いも面白い。

それに今回もきらりと輝く青色の「螺鈿迷宮」に引き続き、暴走するミス・ドミノの姫宮看護師が登場。ダメっぷりは相変わらずだが、論理構築の権化ともいえるICUの花房看護師長との噛み合わない会話や、速水と亡くなった少女の父との死亡解剖をめぐる言い争いに割って入り、児童虐待があったことを暴くなど、読ませる部分がたんとあった。

そんな中、相棒である裏番長の藤原看護師の活躍はあるものの、田口は登場こそ多いのだが、いつまでたっても傍観者の立ち位置のまま物語は推移していく。そんな風に思っていたら、最後の最後でおいしい部分をごそりとっと持っていった。行灯くんも、政治を身につけたということかしら。

本書で再び、田口・白鳥のコンビが復活だが、本書の主役はジェネラル・ルージュこと速水センター部長だろう。彼のカッコよさ、潔さ、救命救急にかける情熱など、彼の強烈な個性に読ませる部分があったと思う。同期のがんがんトンネル魔神こと島津助教授が唱えるエーアイの必要性や、速見が投げかける現在の医療現場の抱える問題点を、エシックス・コミティの沼田やその腰巾着の一個小隊と対決する。ああだこうだと倫理ではぐらかすエシックスの面々は正直うざい。だけど、最後には速水と島津、そこに加わる白鳥の舌鋒で、エシックスを粉砕するのは快感だ。

ネタバレするわけにはいかないので書かないが、その後も速水の活躍にわくわくドキドキし、彼の一挙手一投足から目が離せない。評価はあまり高くない水色の「ナイチンゲール」を読んでいると、さらに赤色の本書の面白さが増すだろう。情熱=赤色のカラーがぴったりとくる作品だった。

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海堂尊
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comments

 出だしこそ「水色本」との関係に面食らいましたが、(これまで読んだ)海堂作品では一番のお気に入りです。

 本日発売の新刊(「白本」?)も相当面白いようですよ。

higeru:2008/03/21(金) 01:07 | URL | [編集]

higeruさん
違う目線で見た田口は面白かったですね。
同期の人たちとのやり取りもなかなか。
聞いていた通り、赤色本は良かったです。

しんちゃん:2008/03/21(金) 11:39 | URL | [編集]

速水にすっかりやられてしまいました。
かっこよすぎる…
私も赤本に一票。
新刊も楽しみです。

ちきちき:2008/03/21(金) 20:32 | URL | [編集]

田口先生も良いところを見せてくれて、
面目躍如といったところでしょうかね。
とはいえ、速水先生のカッコよさが際立ってましたけど・・・
頑張れ、グッチー♪(笑)
新刊出たんですね~楽しみです。

エビノート:2008/03/21(金) 20:44 | URL | [編集]

出版順に読み勧めて、この1冊前でもう読むのやめようか…とまで思ったんですけど、この1冊で印象がガラリとかわりました。
新刊、予約が出遅れたら先ほどすでに37番目の予約待ちです。
いったいいつになったら読めるんだろう…

なな:2008/03/21(金) 21:39 | URL | [編集]

ちきちきさん
速水はカッコよすぎですよね。男でもくらくらきました。
おいらも赤色に一票。たまごにも一票。
新刊までに黒と薄紫を読みたい。いや、読まねば。

しんちゃん:2008/03/21(金) 22:47 | URL | [編集]

エビノートさん
おいしいところを田口はかっさらっていきましたね。
これに対しての如月翔子の思い込みは、わたし気になります。
本書は速見一色でしたね。また登場することを願いまする。

しんちゃん:2008/03/21(金) 22:53 | URL | [編集]

ななさん
きらりの青色のことですよね。あれには正直にいうと面くらいました。
やっぱりこのシリーズは東城大学医学部付属病院でなくちゃ。
予約はしましたが、大阪の市立は順位が表示されません。
府立はわかるのですが、市立は不親切。その前に未読本だけど。

しんちゃん:2008/03/21(金) 23:00 | URL | [編集]

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