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    2008

03.24

「嫁洗い池」芦原すなお

嫁洗い池 (創元推理文庫)嫁洗い池 (創元推理文庫)
(2003/05)
芦原 すなお

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東京郊外に妻と二人で住む作家のぼくの許に、同郷の悪友、河田警部が美味そうな食材を手にやってくる。妻は料理の腕に勝るとも劣らない推理の冴えを見せ、捜査のヒントを示唆する。それに従って、ぼくたちがちょっとした再捜査に着手する、とあら不思議! どんな難事件も見事な解決を見せるのだ。「ミミズクとオリーブ」に引き続く、在宅台所探偵の事件簿第二弾。

成人式に親子で市民会館に行くという約束がありながら、置き手紙を残していなくなってしまった娘。...「娘たち」 豪邸の離れという密室内で起こった、吹き矢による毒殺事件。...「まだらの猫」 ヤクザの親分が子分に殺され、目撃者もいて、犯人も自供するが。...「九寸五分」 大きなお屋敷のご主人がジョギングから戻って突然死したのだが、お手伝いさんは誰かにじっと見られていたような気がすると言い、犬の様子もおかしかった。...「ホームカミング」 先代社長の葬儀が終わった晩から、現社長の行方がわからなくなってしまった。...「シンデレラの花」 死体がある、自分がやったと言う者もいる、しかし動機がまったくない不思議な事件。...「嫁洗い池」

これら6つの事件簿と、一応はミステリの体裁は取っているが、本書の魅力はなんといっても、作家のぼくと奥さんと河田の珍妙なやり取りにあると思う。謎の提出者の河田と、司会であり会話の脱線者であるぼくと、凄腕料理人であり在宅台所探偵の奥さん。彼らの滑稽な会話に、おもわずクスリと笑い、ときにプっと吹き出し笑いをしてしまう。

それにぼくのお茶目な思考が、とてもかわいらしくて好感が持てる。ジムに通って、ストイックにメニューをこなし、オリンピックを目指そうかと考えたり、秋はおじさんだっておセンチになるんだもん、とふと乙女のように涙ぐみそうになったり、初めて見たプリクラをやってみたいと、河田とおやじ二人でプリクラを撮ったりする。愛すべきおじさんぶりで、ここにも魅力があるのだ。

それから前作と同様に、何故か河田は毎回所属先が移動している。赤坂警察から始まり、武蔵野署、本庁の捜査一課、目白署、池上署、大崎署と。そして最後には、とんでもないところに飛ばされる。これら移動があるたびに、ぼくと河田がベタなやり取りをするするのだが、これがニヤリなのだ。

そして本書で外せないのが、美味そうな香川の郷土料理の数々。料理名をイチイチあげることは控えておくが、腹が減っているときには禁断の書になる危険あり。またそれら料理を食らう男二人が、気持ち良い食いっぷりで、とてもいい感じなのだ。表紙のイラストのが、まさにそれ、「嫁洗い池」の食事風景だったりする。

ハズレのない芦原作品だが、その中でも、このシリーズは特に大好きだ。すでに続編も手に入れているので、いつでも作家のぼく、奥さん、河田に会える。そしてミミズクの夫婦とも。今後も芦原すなおの新刊既刊とも、どんどん読んで行きたいのである。

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芦原すなお
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comments

ああ、わたしもほんとに大好きです、このシリーズ!
おとなこどもな旦那さんに優しくおおらかな奥さん。
まさに理想の夫婦です。。。w

duca:2009/05/12(火) 15:04 | URL | [編集]

ducaさん
そこに河田が加わってトリオ漫才の完成(笑)
そのやり取りにユーモアがあって、香川の郷土料理にヨダレが...。
いいですよね~!

しんちゃん:2009/05/12(火) 19:30 | URL | [編集]

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