大陸から大きく張り出した半島は、三つの国に分かれていた。北には広大な草原と山林を有する〈巨山の国〉、南には豊かな海の幸に恵まれた〈江南の国〉があり、そのあいだに挟まれるように〈沙維の国〉があった。北のような鉱山資源も南のような外国との貿易力もないが、おだやかな気候の下、さまざまな農作物の実る国だった。天山はその中ほど、半島の東側に三国にわたって連なる山脈の一端にあり、沙維の国を見下ろす位置にあった。
生後まもなく、天山の巫女に見込まれたソニン。巫女の特殊な能力とは、夢見をすること。特別な草をたいた煙の中で、体から魂を切り離し、空に放す。体から離れた魂は、生身の人間ではとても行けないような遠い土地でも、自由に行き来することができる。しかし十二年間の修行の後、ソニンは素質がないと里に帰されてしまう。
天山からおりてきて三ヶ月、お父さんとお母さん、ユナねえさんたちと暮らす家族の生活にも慣れ、ミンという友達もできたのに、今度は思いがけない役割になって、沙維の国のお城に召されることになる。沙維の末王子、生まれつき話すことができないイウォル王子の侍女に登用された。実はイウォル王子の手に触れると、なぜか声が聞こえるソニンだった。王宮内の陰謀にまきこまれたソニンの冒険と成長の物語。第46回講談社児童文学新人賞受賞作。
五巻完結予定の第一巻の本書。さて、どう書こうかな。未読の方に配慮してネタバレなしで感想を書くか、シリーズ読破に向けて、自分のための覚書として書くか…。まあ、これだけ詳しく内容紹介を書いたから、感想を省いてもいいかな。
ここからは自分用、あるいは本を読んだ方だけ、先に進んでください。ネタバレありです。
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イウォル王子の侍女になったソニンの仕事は、場内をただぷらぷらと歩くだけ。しかし内実は、そこで見聞きした物事のすべてを王子に話すこと。つまりは身内のスパイ。その頃、北の巨山の国が、国境を接する江南の国の豊かな穀倉地帯を侵略しようと、不穏な気配を漂わせていた。
そんなある日、誰も使っていないはずの亡き王妃の部屋で、ソニンは密談する男女の会話を聞いてしまった。それは王の弟のヤンジンと、その妃のレンヒだった。その二人の会話を王子に告げるが、そんな馬鹿げた計画はありえない、と耳を貸してもらえない。しかしその夜、イウォルたち七人の若い王子たちは、酒に仕込まれた毒によって、だれも意識が戻らなくなってしまった。
ヤンジンとレンヒに陥れられたソニンは、あらぬ罪を被せられ、地下牢に閉じ込められた。しかし、たったひとりソニンの話を信じてくれた者がいた。王の一番の腹心イルギによって助けられたソニンは、王子たちの魂を体に戻すために、巫女の住む天山へと向かう。その頃、狼殺しの王が率いる巨山が江南に攻め込み、ついに王宮を陥落させてしまった。
これぐらい書いておけば、続編を読むときにきっと思い出すだろう。
関連作品。
「天山のソニン 2」
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菅野 雪虫
天山の巫女ソニン 1 金の燕
【生後まもなく、巫女に見こまれた天山につれていかれたソニンは、十二年間の修行の後、素質がないと里に帰される。
家族との温かい生活に戻ったのもつかのま、今度は思いがけない役割をになってお城に召されるが…。
三つの国を舞
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私も2巻読んで3巻が発売されるまでちょっと間が空いちゃったので、どんな話だったか思い出すまでちょっと時間がかかってしまいました…。
シリーズ物って全巻一気に発売してくれたら良いのに、とたまに思います。
備忘録もかねてブログを始めたのに…あまり意味をなしてないかも…。
シリーズものって、記憶が抜けるとやっかいですよね。
予防措置をしましたが、はたして覚えているかは心配です。