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    2008

03.27

「人類は衰退しました」田中ロミオ

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)
(2007/05/24)
田中 ロミオ

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わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は”妖精さん”のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の”調停官”となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが……。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。《本の背表紙より》

雑誌「ダ・ヴィンチ」で、ちらっと紹介されていた本書。その記事を読んで興味が持てたので、ふだん疎遠なラノベにチャレンジしてみた。これはゆるい。めちゃくちゃゆるい。文章は読みやすく、ファンタジーらしく独特な世界観は構築されているが、それがほとんど意味をなしていない。生かされていないのではなく、わざと世界観で勝負するのを避け、主人公のキャラと、観察する側の妖精たちに焦点を絞って読ませてゆくのだ。

主人公のわたしは、地元に戻って祖父と同じ調停官になった。しかし、現役の祖父は、この調停官という仕事をまったく何もせずに、趣味の銃の手入ればかりをしている。その祖父いわく、こちらでしなければならないことなど、実際はほとんどない。自由にやってくれ、とノウハウも何も教えてくれない。そこで主人公は、妖精の好きなお菓子と、楽しい度が高そうなお子様ランチ風の旗を持って、妖精の生息地である粗大ゴミの山を訪れ、ふだん人前に姿を見せない妖精をおびき寄せようとする。

それが図に当って妖精たちはあっさり現れる。そのときの勢いで妖精たちを拉致してしまった主人公は、金平糖で餌付けして、なんとなくリーダーっぽいので、きゃっぷさん、なんとなく日系な印象なので、なかたさん、自分でなまえを決めたいとう妖精には、さー・くりすとふぁー・まくふぁーれん、ちくわさん、と命名することで、彼らの信を得る。

そのファーストコンタクトはやがて一瞬で終了してしまうが、そこでわかったことは、平均身長10センチ、三頭身、お菓子が大好き、おどろくと体を丸めてボール状になる、高い知能までは知っていたが、新たに無邪気な性格、失禁癖あり、極めて敏捷、そしてふだんはばらばらに生活をしているが、一度群を作ると、爆発的に増えるが、解散するときは一瞬ということ。それらを踏まえて、セカンドコンタクトを狙っていく、というのが作品の流れ。

主人公の女の子が、妖精たちを観察するために、お菓子で懐柔して、ときに干渉して、妖精たちの行動がひとつの結論を出すまでを、超メルヘンの生命体と一緒に行動する。ただそれだけのゆるすぎる内容の作品だが、キャラの造形を含めた、好感のもてるだらしなさや、脱力しまくったあれやこれを読ませるのが、すごく上手いと思った。

作品の内容から得るものなんて、これっぽっちもない本書だが、とにかく妖精たちがかわいらしく、主人公の祖父であるおじいさんの無関心さもいい味をだしているし、主人公の女の子のいい加減さ、適当さ、やる気があるのかないのかという中途半端さも、これはこれでありだろう。面白ければいい、かわいければそれでいい、と思った一冊だった。

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「人には得手不得手というものが

2008/03/28(金) 02:53 | 48億の個人的な妄想

人類は衰退しました/田中ロミオ


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2008/03/28(金) 07:20 | 狭間の広場

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