2008
![]() | 別冊図書館戦争 1 (1) (2008/04) 有川 浩 商品詳細を見る |
先に書いておきますが、シリーズあっての作品なのでおもいっきりネタバレしています。内容を知りたくない方には危険なので、どうかご注意を。
図書館革命のごたごたから、基地の近くの指定病院に転入してきた堂上の側には、郁の姿があった。できるだけ顔見せろ、という堂上の言葉があったゆえだ。その郁の手にはリンゴと果物ナイフが…。柴崎がリンゴや梨をくるくる剥くところは何度も見たことがあるので、イメージだけはできている。しかし案の定、赤い皮の上で果物ナイフがつるりと滑る。堂上が迷わず郁の手を取って、切り傷を口に含んだから、郁は顔中真っ赤になって硬直状態。その堂上の表情が凍りつき、郁が振り向いたドアには柴崎ほか小牧と手塚が勢揃いだ。キャーーーーーーッ!? 郁の恥ずかしさによる悲鳴が響く。甘い。冒頭から甘すぎて、とろけそうだ。
その堂上が隊に復帰した初日、偶然一緒になった二人が、特殊部隊事務室のドアを開けると、そこには「退院&カップル成立&王子さま卒業おめでとう、堂上くん」と書かれた横断幕。う、ウケる。玄田隊長のおふざけはお茶目すぎて、おもわず吹き出してしまった。それに、中学生並の恋愛観が明らかになる手塚や、経験値大で郁をツッコミまくる柴崎。毬江の前髪を上げ、額に軽く口づける小牧に、顔を真っ赤にする初心な毬江。これよ、こんなベタ甘で楽しいのを期待していたのだ。しかもクマ殺しの異名の他に、新たにブラッディ笠原という異名が増える郁のエピソードには、吹き出し笑いをしてしまった。
そして、この別冊では郁と同じくらい堂上が笑わせてくれる。その堂上のポロリ発言や、らぶらぶ発言に、こちらまで顔が真っ赤になりそう。そんな二人の遅い恋の進展に、何度も鼻血ブー寸前の悶絶状態になって、ばたりと倒れ伏してしまった。よって、この本に関して感想を書くのは野暮ってもの。以下はさらっと個人的な備忘録。もう一度忠告しますが、ネタバレしています。
その小牧のお姫さまであるところの毬江が、図書館の蔵書に必ず貼り付けてあるバーコードシールが切り抜かれてゴミ箱に捨てられていたのを見つけた。その結果、他にも研究書として高価な本が盗難されていたことが明らかになる。そこで、本泥棒を確保するために、エサを撒くことになる。「明日はときどき血の雨が降るでしょう」
年末年始の休暇に入った堂上班だが、郁は実家に帰る気になれず寮に居残っていた。堂上が入院していた間は個室だったので、キスとかできたのになー、とモンモンとしていた郁。その堂上が実家に帰ったその日、郁の携帯が着信音を鳴らした。液晶画面には堂上篤の文字。しかし、聞こえてきた声は、郁を問い詰める女の声。堂上の妹による、いたずら電話だった。ひょんなことから郁のことが堂上の家族にばれてしまい、堂上家の面々が、郁に会いたいと言い出した。郁は何の覚悟もないまま、堂上家に挨拶に伺うことになった。「一番欲しいものは何ですか?」
郁と堂上が付き合いだして七ヶ月。キスはしたけど、それ以上は経験値がないから怖い。相手は三十過ぎの大人の男。しかもキスならいくらでもしたいくせにその先はイヤ、とか何の生殺しよそれ。などと、柴崎曰く、純粋培養純情乙女・茨城県産という弊害が問題になって、ぎくしゃくしてしまう郁と堂上の二人。そんな最中に、図書館内が催涙ガスで充満するという事態が起こり、聴覚障害者の子供がひとり取り残されてしまった。「触りたい・触られたい二月」
合意と予定が取れて、初めて二人で外泊を入れた日。ホテルの部屋内では堂上が使うシャワーの音が聞こえる。郁は部屋の明るさを確かめ、そっと自分の胸元を広げてみた。イッタイナンデスカコレハ。うっかりスポーツブラとショーツのセットで、こんな日に来ちゃった。下着で初手から下手を打った郁は、もうひとつ下手を打ってしまう。その大失態が癒えた頃、他館で暴漢が人質を取って立てこもったと出動要請がかかり、その一方で、活発な雄大くんとお母さんの親子に、図書館員たちは振り回されることになる。「こらえる声」
付き合いはじめて一年以上が経ち、二人で近くに部屋とか借りたいなーって、郁が堂上に提案したところ、あっさり却下されてしまい、郁は拗ねてしまう。喧嘩が仕事に影響するほど郁も子供ではなかったが、何やら揉めたらしいということが周囲にバレバレになる程度には子供だった。手塚曰く、やりづらいことこの上なし。そんな個人的なケンカを引きずって拗ねてるところに、良化特務機関が図書館所蔵のある作家の本を狙って襲撃をかけてきた。「シアワセになりましょう」
えっちな場面まで、笑わせてくれた有川センセイに拍手! 夏に出版予定だという別冊?にも期待大なり。6月27日発売予定の「ラブコメ今昔」にも期待大大。
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