2006年10月10日 (火) | 編集 |
![]() | 素晴らしい一日 平 安寿子 (2005/02) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
新人賞を受賞した表題作の他に書き下ろし5篇が収録。
「素晴らしい一日」
恋人に逃げられ勤務先は倒産してしまった、三十歳の幸恵。
昔付き合った男に貸した金を取り立てるところから人生を立て直そうと考える。
「アドリブ・ナイト」
人違いで田舎に連れて行かれた女性が、家出した娘の代わりに危篤状態の父親に会う。
「おいしい水の隠し場所」
なじみの弁護士事務所へ行くと、相談に来ていたのは高校時代の憧れの人だった。
「オンリー・ユー」
女に不自由したことがない男が、高校からの腐れ縁の女にしてやられる。
「誰かが誰かを愛してる」
部下が派遣の女性に堕ろすから費用を負担しろといわれたと相談を受ける。
「商店街のかぐや姫」
月恵は商店街の果物屋のお母さんに惹かれて、その息子と結婚する。
「素晴らしい一日」に出てくる駄目男が、いい味出してるんだな。
借金を返すために、他の女に借金をしれっとする。
それを繰り返されると、貼っていた気も緩むはな。
それとダブルのが「商店街のかぐや姫」のバカ息子。
懲りずに浮気ばっかり繰り返すが、何故か憎めないのだ。
「オンリー・ユー」「誰かが誰かを愛してる」に出てくる女はリアルだ。
うわっ、こんな女おるおる。と妙に関心してしまったのだ。
駄目でもいい。もっと人生を楽しもう。という明るい雰囲気が良かった。
そしてサクリと読ませる、ユーモア溢れる作品が粒揃いです。
これからが楽しみな作家です。
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