2008
![]() | 実験4号―後藤を待ちながら (2008/04) 伊坂 幸太郎山下 敦弘 商品詳細を見る |
新作小説と新作映画がコラボ!熱狂的人気を誇る2人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語!《出版社より》
本とDVDがセットになっているはずが、図書館ではDVDの持ち出しが禁止。こんなことってありかよ。ブー、ブー。そんなわけで、コラボなのに中途半端な楽しみしか味わえなかった。本のことだけになるけれど、一応、伊坂を読んだ体で書いておく。
温暖化が進んだ近未来の世界。このままでは地球は住めなくなる、大変なことになる、と誰も彼もが、政府やマスコミが騒いだ結果、人口の三分の二が火星に移住し、地球は十年ほどで過疎化してしまった。ベースの柴田、ドラムの角倉さん、ギターの後藤のスリーピース・ロックバンドも、後藤が三年前に火星に行ったことで、実質、活動は休止してしまった。そして二人は、火星からのロケットが空港に着くたびに後藤の姿を探し、生徒が3人になった小学校の片隅を借りてバンドの練習をしながら、後藤を待っていた。
世の中でロックは誰も見向きもしなくなり、ジャカジャカと呼ばれる音楽が流行している。俺らはロックにこだわっていた。だけど、ロックンロールとは何だ。その答えを探していたある日、柴田はたくさんの紙が入っているダンボール箱を見つけた。それは名前も聞いたことがない大昔のロックバンドのインタビュー記事で、バンドのデビュー当時から時系列順に記事が並んだクリアファイルだった。
そのバンドは三人組ということもあって親近感が沸き、彼らの発言も面白く、いつの間にか完全に感情移入をし、このバンドのことなら何でも知っているかのような錯覚を覚えていた。その記事の後半でギタリストが途中で抜けてしまい、バンドは活動停止になったところで記事は終わっていた。ロックンロールとは何だ。日本語にするとどういう意味なのか――。
Theピーズというバンドありきの作品になっているが、そのピーズを知らないので、感慨深いとか、個人的に何かを思うことはまったくなかった。あら、そうなの、という程度の印象だった。ここでDVDを見ていれば違うことを感じるのかもしれないが、見ていないのだからしょうがない。図書館がもっと融通が利いてくれればなあ。なんだか消化不良の読書になり、感想になってしまった。
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