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    2008

07.11

「眠らない少女」高橋克彦

眠らない少女―高橋克彦自薦短編集 (角川文庫)眠らない少女―高橋克彦自薦短編集 (角川文庫)
(2006/08)
高橋 克彦

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深夜2時を過ぎても眠ろうとしない5歳の娘に手を焼き、妻が口にした一言。この一語によって、夫は、かつて耳にした世にも恐ろしい物語「人喰いあまんじゃく」を思い出すのだが…(表題作「眠らない少女」)。ホラー、ミステリー、タイムトラベル、幻想、掌編小説…。「いつかは果たしたい夢」だったと語る著者自薦による初期短編集。いずれも名品佳品の、高橋文学の精髄を示す宝玉10編!全編自作解題付き。《出版社より》

この短編集は、読んだことがある作品ばかりだった。ということは、高橋作品のすべてを持っている身としては、二重買いになってしまったことになる。やってしまった。内容を確かめずに買うから、こういうことになってしまうのだ。でも、半分以上は忘れているだろうと思って読んでみた。

やはり、高橋克彦のホラーは怖かった。背筋がぞぞぞっとするのだ。それ以外のジャンルもすごく上手い。懐かしいシリーズの短編もある。そして、今回のように再読するたびに思うことがある。自分の頭が忘れっぽいトリ頭で良かったと。さて、自虐はこの辺までにして、さらっと内容紹介をしておこう。

潜在意識の奥底で眠っていた記憶が、妻の一言でよみがえる「眠れない少女」では、著者のねらいどおりに気持ち悪くなり、三十年ぶりに参加したクラス会は、お互いに記憶のない人物ばかりだったという「卒業写真」では、記憶の錯覚に切なさがあふれ、美術界のスーパーマンである搭馬双太郎が初登場して、冷静に贋作者の罠に立ち向かう「歌麿の首」では、また塔馬の新作が読みたいと欲求がわき、「蒼夜叉」の原型作品だという「ばく食え」では、現代に伊達政宗が登場かよとツッコミをし、ホラーの「子をとろ子とろ」と幻想的な「星の塔」は、東北の民話をモチーフに上手く話を膨らませ、不思議な温泉宿に迷い込む「ゆきどまり」と母の死を追って無限ループにはまる「ねじれた記憶」は、ちょっと面白いオチが待っている。そして、覗くと人を狂わせてしまう魔鏡の「鏡台」を読むと、ラストには「ドールズ」の目吉センセイが登場する「紙の蜻蛉」が待っている。

高橋克彦といえば、多作でジャンルも幅広いことで有名だが、その高橋克彦がぎゅっと詰められた一冊になっている。自分のように高橋作品を読み尽したファンならば、新刊が待ち遠しくなるだろうし、あまり高橋作品を読んだことがない方には、自分に合う作品傾向が見つかるかもしれない。ここにはなかったが、いわゆるノーマルなミステリや、歴史ミステリや、歴史大河や、伝奇小説など、多数のジャンルを描いているからだ。ご本人はホラーが一番好きだと語られているが、どれもこれもすごく面白い作品ばかりだ。まだ読んだことがないという方は、本書を高橋克彦の入門書にしてはどうだろう。

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高橋克彦
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