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    2008

07.23

「体育座りで、空を見上げて」椰月美智子

体育座りで、空を見上げて体育座りで、空を見上げて
(2008/05)
椰月 美智子

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「大人の階段を昇るのって、すごくしんどい。」五分だって同じ気持ちでいられなかった、あの頃。中学生時代の出来事を通して読者を瞬時に思春期へと引き戻す、おかしくも美しい感動作!《出版社より》

東京ディズニーランドがオープンしたその春、小学校を卒業したばかりのわっここと和光妙子は、中学生になった。その彼女の中学生活三年間が淡々と綴られている作品だ。不安いっぱいの中学一年生では、六年で同じクラスだった米村さんとなんとなくつるむようになり、テニス部に入部するつもりが、なし崩し的に姉のいる卓球部に入ってしまう。クラスのかわいい女の子に憧れ、初めて男子を異性だと感じ、ブラジャー熱が一気に上がり、小学校では親友だった子がヤンキーに変わりつつある。

そんな彼女も、新たなレッテルを貼られることになる。小学校時代は、絵に描いたように明るく元気よく、正義感が強く、勉強も運動もわりかしできて、活発な女の子だった。それが中学生に入ったとたん、気持ちは外へではなく、内に向かうようになって、明るいお調子者の女の子ではなくなった。気がつくと、ものしずかで、どこかつかみどころのない女の子、というレッテルを貼られていた。本当の自分がどういう人間なのか、わからなくなってしまうのだ。

一年生時代はかわいいなぁと読めていたが、二年生の頃から、お母さんに強く当たるようになる。言葉遣いが悪くなって、なんでもないことに怒りをぶつけまくって、暴力的になる。これって反抗期だと思うのだけど、女の子って、こんなに凶暴になるものなんだろうか。自分は男なので比較にはならないが、うちの妹は母と仲良しのままだった。だから、この得たいのしれない怒りはよく理解できなかったし、それが作品の最後まで続いていたのは不思議な感じだった。

そのイライラと共にわからなかったのが、国語教師の山田太郎だった。こんなヘンタイ教師がいてもいいのだろうか。PTAから文句がでないのだろうか。こんなヤツが目の前にいたら、学生時代ならぶん殴っていただろう。とにかく、キモチわるい。

自分が学生のときにも、可愛い子や勉強ができる生徒だけを贔屓する教師は確かにいた。だけど、そういう教師は、車が傷つけられるとか、卒業式のあとのお礼まいりだとか、なんらかの天罰が降っていた。こんなことを言っちゃっていいのか。汗、汗。でも時効だし、まあいいか、って誰が犯人かバレるよね。くれぐれもこんなバカな真似はしないように!

少女の普通の中学時代でしかないが、これはいい作品だと思った。第二ボタンまで外して下敷きで扇いだり、女子ならスカートを持ち上げてバッサバッサと中に風を送ったり、そういうオコチャマな描写に、あったあったと手を叩きたくなってしまう。日常の何気ない仕草がすごく懐かしく、キューンとなったのだ。そんななかで、強者はスカートを持ち上げて下敷きで扇いでいた。これだけは頼むからやめてくれ!

主人公が女子なので、すべてが理解できたわけではない。共感にしてもそうだ。だけど、微妙に変化する男女の距離感や、口うるさく言われることへの嫌悪感や、勉強への倦怠感、必死になることがなかったのに緊張だけはする高校の合格発表。これらはすごくわかる。いや、わかりすぎて、もう一度やり直したくなった。今更だけど、自己嫌悪に陥ってしまった。面白かったのに、何故、ヘコまなければならないのだろう。

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椰月美智子
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comments

女子の気持ちが最後まで理解できませんでした。でも時代背景が現在より自分の時代に近かったから何となくわかるところもあって。。。
第二ボタンね~、、、中学の卒業式でボタンは全部なくなったことを思い出した。受験のためにあわてて買ったよな~・・・
しんちゃんはお礼まいりか(笑

あさと:2008/07/23(水) 22:21 | URL | [編集]

あさとさん
何をあんなにキレていたのでしょうね。
あの対母親だけは理解できませんでした。
それ以外はすげえわかりました。そして、懐かしい。
うーん。そこを突かれると…モジモジ(汗)

しんちゃん:2008/07/24(木) 12:09 | URL | [編集]

これは女の子の物語な気がします。
私は本当、すごいわかるところが多くって、か~な~り~恥ずかしくなりました。
時代がどんぴしゃだったらもっと衝撃を受けたかもしれません。

ちきちき:2008/07/24(木) 22:33 | URL | [編集]

ちきちきさん
男じゃわかんない部分があって、そこんところはすごくそう思いました。
でも、懐かしい風景が自分とはぴたっと合っていました。

しんちゃん:2008/07/25(金) 11:37 | URL | [編集]

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