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    2008

07.31

「オカンの嫁入り」咲乃月音

オカンの嫁入りオカンの嫁入り
(2008/06/04)
咲乃月音

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女手ひとつで娘を育てあげた看護師・陽子と、その娘・月子が暮らす家に、ある晩、酔った陽子が「捨て男」(研二)を拾ってくる。陽子は彼と結婚するつもりらしい。とまどう月子だったが、やがて研二の気さくな人柄と陽子への真摯な思いに、母の再婚を受け入れていく……。オカンと月子と捨て男とセンセイ。ひたむきに生きる人々の恋と人生を描く、愛しく切ない大阪童話。第3回日本ラブストーリー大賞ニフティ/ココログ賞受賞作。《本の帯より》

ラブストーリーの面も確かにあるのだが、メインは母娘の愛情物語にあると思う。オカンと父親が結婚して三ヵ月後に父親はこの世を去っている。だから、月子は父親を知らずに、ふたりっきりの家族として、隣に住む大家さんであり母娘の保護者のようなサク婆に見守られ、愛犬のハチを弟分として暮らしてきた。そこに突然、捨て男が加わるのだが、元板前という料理の上手さや、サク婆に認められたことや、ハチの急変という出来事があって、捨て男のポイントが徐々に上がっていく。

そんな前半部分は、ずいぶんまったりしている。だけど、飽きはこない。会話はネイティブな大阪弁だけど、リズム感があって読みやすいし、家の中をチャカチャカと足音を鳴らして歩くハチがかわいいし、捨て男やサク婆の魅力もあってすいすい読める。ただ、月子の彼氏であるセンセイの影がどうにも薄い。オカンの勤めているクリニックの先生という設定が、上手く作品内で生かされていないように思った。

そして中盤では、それぞれの人物たちが抱えている事情、つらい過去が明らかにされる。月子はある理由から電車に乗れなくなって、それ以来、家でゴロゴロして過ごしている。オカンはわずか三ヶ月だった結婚生活のこと、サク婆にも過去があること、そして、捨て男はもっと過酷な過去を抱えているのにも関わらず、いつもへらへらして何の悩みもないように見せていること。ここで各々の人物たちにぐっと引き付けられるのだ。

そして終盤では、停滞することに逃げていた月子が前に進みだし、他にもいろんなことが一度にどどどっと動き出す。少し狙いすぎのような部分は見えるが、自分はこういうあざとさは嫌いではなかった。はっきりいって安易な方向に進むわけだが、日本ラブストーリー大賞の色としてはこんなものだろう。これまでの受賞作とも共通していることだし。

しかし、この日本ラブストーリー大賞の賞の増え方はどうなんだろう。こう賞が増殖すると、大賞の重みが減りはしないのだろうか。でも、作品自体は面白いし、作品の雰囲気にぴったりであるジャケのハチもかわいい。動物って得なポジションだ。このハチが作品全体のバランスを上手く取っていたように思う。

めったに買わない新人作家だけど、釣られた理由はこれ。

okann_r1.jpg

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comments

毎回この日本ラブストーリー大賞には
大賞以外の賞が増えていきますよね。
で、2回続けて同じ賞はない、みたいな。
この作品はまぁ男女のラブの要素も
入っているけど、
基本は親子のラブストーリーなんだろうな、と。
あざとさはまぁ、しょうがないけど、
安易過ぎるかな、とも思いました。

す〜さん:2008/08/02(土) 22:29 | URL | [編集]

す~さん
変な賞が増えては消え、いったいなんなのって感じですね。
いっつもこうだから、安易なのはもう慣れました。
慣れって怖いかも^^;

しんちゃん:2008/08/03(日) 19:46 | URL | [編集]

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オカンの嫁入り   ~咲乃 月音~


女手ひとつで娘を育てあげた看護師・「オカン」陽子と、その娘・月子が暮らす家に、 ある晩、酔った陽子が「捨て男」(研二)を拾ってくる。...

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