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    2008

08.04

「ららら科學の子」矢作俊彦

ららら科學の子 (文春文庫)ららら科學の子 (文春文庫)
(2006/10)
矢作 俊彦

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男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放をへて帰還した「彼」は30年ぶりの日本に何を見たのか。携帯電話に戸惑い、不思議な女子高生に付きまとわれ、変貌した街並をひたすら彷徨する。1968年の『今』から未来世紀の東京へ―。30年の時を超え50歳の少年は二本の足で飛翔する。覚醒の時が訪れるのを信じて。《背表紙より》

日本を出る少し前、彼は殺人未遂容疑で指名手配を受けていた。殺し損ねたのは、数人の警察官だった。入学した大学は学生運動の真っ只中にあったのだ。彼は中国の漠とした山野に三十年、賓客として閉じ込められていたが、妻が家を出たことがきっかけで、日本への帰還を決意した。蛇頭に手引きされた密航船で伊豆の海岸にたどり着き、そのまま脱走して、現代の東京にやってきた。

頼る男は一人しかいなかった。中国行きをただ一人打ち明けていた親友の志垣だった。どうやら金融ヤクザをやっているらしく、本人はハワイで大事な仕事があるそうで会うことはできない。そのかわり、自分の傘下にあるホテルを世話してくれるし、お金まで用意してくれる。それに傑(ジェイ)というSP兼お目付け役の若者が、志垣の命で身の回りの面倒をみてくれる。しかし、なぜ志垣がここまでするのか。それは後ほど明かされる。

彼が三十年ぶりに目にした日本は、埴谷雄高は死んでいて、その小説が未完に終わったことも知った。金髪でピアスをした男が地面にしゃがみ、髪を染めた制服姿の少女が尻を地べたにつけて座り、「オヤジ、見るんじゃねえよ」とドスを効かせてくる。長嶋は監督になり、王はパリーグの監督になっていた。入った牛丼屋では、セーラー服姿の少女が牛丼の具をつまみにビールを飲んでいた。彼はなぜかその少女に気に入られて付きまとわれることになる。

まるで浦島太郎のようだった。彼は上陸して以来、日本の急激な変化に合わせるように年をとっていく。その一方で、大昔の想い出に執着している。幼き日の妹の姿が夢に現われ続けるのだ。彼の実家のあった場所は、地上げを食らってなくなり、両親はすでに死んでいた。妹の行方もわからない。そんなある日、大人になった妹の姿がテレビの画面に映った。

三十年間も中国の僻地で農業をしてきた彼が、現代の東京を見て触れて何を思うのか。これまで希薄だった家族というものに、どういった決断を下すのか。個人の思い描く祖国とは、という内容。主人公の生きている年代とは開きがあるが、考えさせられる部分はあった。だけど、興味のない中国時代の回想はかなり退屈だった。なんかイマイチ乗れない作品というか、苦手な作家というか…。察してください。

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