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    2008

08.08

「プリズムの夏」関口尚

プリズムの夏 (集英社文庫)プリズムの夏 (集英社文庫)
(2005/07/20)
関口 尚

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主人公のぼくはまあまあのレベルの高校に通っている。親友の今井とは、一年生のときに同じクラスになり、そして三年生になって違うクラスになった今でも、ほぼ毎日のようにつるんでいる。そんなある日、二人の少年は松下奈那に出会った。行きつけの映画館の切符売り場でアルバイトを始めた女性で、年齢不詳の年上美人だけど、無愛想で不可解な人だった。

謎めいた美しい大人の女性となんとか知り合いになりたい。あわよくば近づきたいと思う二人。しかし、彼女は二人の挨拶を正面から受け止めるけれど、どこまでも無愛想だった。二人はお互いに牽制しあいながらも、松下奈那の年齢や素性を知ろうとあの手この手を試みる。そして偶然、松下さんに彼氏がいることを知ってしまい、二人はなんとなく意気消沈してしまう。

二人の少年の楽しみは、一緒に観た映画やお互いに観た映画について語り合うこと。それに、今井は映画の感想を述べるサイトを運営していた。その今井が面白いサイトを見つけたと言って、ぼくに見せてくれた。アンアンのシネマ通信というサイトの中にある「やめていく日記」という題がついた日記だった。はじめはアンアンという女性の離れて行く恋人への切実さを今井は評価していたが、更新が進むにつれ、アンアンのうつ病日記に変貌していった。

どうせ弱いふりをして、かまってほしくて、いつも人のせいにするやつさ。今井は吐き捨てるように言った。今井の父親はリストラされたことでうつ病になり、その父親のノイローゼが家族を苦しめていた。それ以降、今井からこのサイトについて口が開かれることはなくなった。「やめていく日記」が更新されても、ぼくからも日記について話しかけることはなくなった。

学校が夏休みになり、あえて松下さんのいる映画館を避けて、別の映画館に行った二人だが、そこで過呼吸で苦しむ松下さんに出会い、ぼくは助けることになった。その夜、松下さんのことを思い出して眠れなかったぼくは、久々に「やめていく日記」を見てやろうと思った。するとそこにはアンアンが過呼吸になったと書いていた。この日記のアンアンという作者は松下さんなのか? 日記の女性が松下さんなら助けたい。第15回小説すばる新人賞受賞作。

また内容紹介をこれでもかというぐらい書いてしまった。最近の悪いクセが出たな。作品のことは書ききった感があるから、あと少しだけ書くことにするが、この少年たちぐらいの年頃って、年上の女性に憧れを持つのはふつうのことだ。同級生とは比べものにならない色気があって、会話をするだけで大人の仲間入りをしたような錯覚をするのだ。それが年を重ねていくと、いつの間にか、年下の若いお姉さんが輝いているように見えてくる。それが男にとっての女性の二十代である。女性の方からはお叱りを受けるかもしれない。だけど、男って何故、こんなに二十代女性に弱いんだろう、というオチを残して終わりにしたい。

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関口尚
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