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    2008

08.16

「あたり」山本甲士

あたり(魚信)あたり(魚信)
(2008/06)
山本 甲士

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舞台はある地方都市。この地方には「奇跡を信じたければ、釣りをするがいい」という言い伝えが残っていたが、それを知る人もいまは少なくなっていた……。思いがけず釣りをすることになった主人公たちが熱中するうちに、小さな奇跡が起き始める。言い伝えは本当だったのか!? 次の休日には思わず釣りに行きたくなる物語!《本の帯より》

魚釣りにまつわる六つの短編集だと思いきや、それぞれの作品は独立しているようでいて、実は順番につながっている。Aが主人公だとしたら、次の作品の主人公であるBが、Aと接触することになる。そうして、B、C、D…と次々にリレーしていく。しかし、作品を個別に読んでも面白い。

「おいかわ 追河」
北畑新吾は、何度も仕事と住む場所を変えてきた。その新吾の元に、幼なじみの息子が訪ねてきた。記憶がよみがえった。あいつとは一緒によく遊んだ。特に近所の小川で。雑魚釣りか……。何だか懐かしい。どうせ失業中で忙しい身ではない。久しぶりに小物釣りをやってみたくなった。新吾は川へ行った。そして、釣りを通して、さまざまな人々と出会っていく。

「らいぎょ 雷魚」
潤平の就職が内定していた信販会社が倒産してしまった。さすがにあわてたが、自分一人ではどうしようもなく、就職浪人ということになった。ライギョ釣りから安アパートに帰ると、見覚えのある男の子がコンクリートの段差に腰を下ろして、漫画雑誌を読んでいた。隣の部屋に母親と二人で暮らす男の子は勇太という名前で、ライギョ釣りを教えることがきっかけになり、友達になった。

「うなぎ 鰻」
野池はちゃんと、当時の面影を残していた。政志がすぐに帰らずにここに来ることにしたのは、どういう選択をすべきか考える時間が欲しかったからだ。その人が、これまでずっと尊敬していた専務だということが問題なのだ。専務から、交通事故について口裏を合わせを頼まれたのである。陽が暮れてきたせいか、野池の表情があの頃の感じになってきた。しかし当然ながら、あのおじさんの姿などない。

「あゆ 鮎」
俊也は中庄吉朗という男に会いに行った。社長の息子という銀のさじを最初からくわえている男が、何の努力もなしに会社に入り、しかも気まぐれで希望したセクションに割り込んだ。そして、そのとばっちりで押し出されてしまった不幸な人がいる。中庄吉朗だ。一応、業界では大手とされている会社を辞めて、老朽化したアパートに転居していた。しかし、中庄吉朗は仕事をしないで、アユ釣りに行っていた。

「たなご 鱮」
篤史は山中に謝った。自分の勝手な思い込みによる通報で、潔白の山中が逮捕されてしまったのだ。しかし、おかしな人だ。いい年をした大人が夜間に一人でタナゴ釣りとは。しかも、誤認逮捕されたことよりも、ミヤコタナゴがいたことを警官が信じてくれなかったことを怒っていたようだ。タナゴ釣りか。小学校四年生のときに、親父に連れられて、何度か近所でタナゴ釣りをした。

「まぶな 真鮒」
もし財布でも入っていれば、ぐらいのつもりだった。バックには四千万円が入っていた。一円も使わずに自首しても実刑かもしれない。まずはどこかに身を隠すべきだと思った。そこに、基一のことを孫のケイスケだと思い込んだじいさんが声をかけてきた。一人暮らしだったじいさんの部屋に転がり込み、言われるままフナ釣りを一緒にすると、基一はフナ釣りにはまってしまった。

個人的に好きだった作品は、わらしべ長者のような「おいかわ 追河」と、年の離れた友情を築く「らいぎょ 雷魚」と、実は…というオチがある「たなご 鱮」だった。それ以外の作品もレベルがすごく高かった。こんなに濃密な連作集はめずらしい。マジで釣りに行きたくなった。釣りは小学生の頃にルアー釣りしかしたことがない。こんな自分でも、魚が釣れそうな気がした。釣りがしたい。飼っている熱帯魚水槽で釣りを…。(おい)

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山本甲士
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comments

熱帯魚たちはご無事ですか???
読んでいたら釣りしたくなりますよね。
釣りしたらいい人になれそうな気がしてきました。

なな:2008/08/18(月) 23:00 | URL | [編集]

ななさん
まだ釣り道具を揃えていないので無事です(笑)
この本は「あたり」でしたね。
とにかく釣りがしたくなりました。 

しんちゃん:2008/08/19(火) 12:02 | URL | [編集]

オススメありがとうございました。
自分も「おいかわ」と「らいぎょ」あたりが好きでした。
しんちゃんは釣りをしていそうなイメージがあったので少し意外な気もしました。あ、しんちゃんが釣っているのは女の子かな(笑)。

リベ:2008/09/23(火) 00:22 | URL | [編集]

りべさん
「おいかわ」と「らいぎょ」は良かったですよね。
釣りは気が短いから性格的に合わなかったです。
退屈して石を投げては怒られる。そんなアホな子でした。
女の子は警戒心が強くて…おい!

しんちゃん:2008/09/23(火) 16:50 | URL | [編集]

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「あたり(魚信)」山本甲士


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