--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2008

08.20

「夏から夏へ」佐藤多佳子

夏から夏へ夏から夏へ
(2008/07)
佐藤 多佳子

商品詳細を見る

日本代表リレーチーム、メダルへの熱き挑戦! 『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した著者が、昨年の世界陸上から北京オリンピックまでを日本代表チームに取材し、世界に挑む日本のトップアスリートたちの熱き闘いを描いたノンフィクション。《出版社より》

2007年、我が地元大阪で世界陸上が開催された。日本人選手が活躍できず、盛り上がりに欠けた大会であった。そんな中で、長居陸上競技場で熱い視線を送っていた人物がいた。高校陸上のスプリンター達をモチーフにした小説を書くために、陸上部の練習や試合を四年に渡って見続けた結果、陸上の魅力に取り付かれた佐藤多佳子だった。

陸上という競技はメジャーではない。野球やサッカーのように、テレビで放送されることもまれだ。何故なら日本人が勝てないからだ。最近では、マラソンやハンマー投げやハードルで注目を集めるようになったが、トラック競技の花形であるスプリントでは、外人の活躍を見るしかなかった。しかし、スプリント界で、唯一世界に対抗できる競技がひとつだけあった。100メートル走では勝てないが、世界一のバトン技術と言われる100メートル×4、代表4継チームであった。

4継はミスやトラブルの少ない競技ではない。強豪国でも、高確率で決勝に進むわけではない。ハイスピードでピンポイントの三回のバトンパスや、メンバー四人それぞれの走りの精度など、多くの条件を満たさないと、チームとしての好成績につながらない。言うまでもないが、個人競技ではなくチーム競技なのだ。第一走者の塚原直樹、第二走の末續慎吾、第三走者の高平慎士、アンカーの朝原宣治。彼らのバトンが繋がれば、4継にはチャンスがある。メダルが夢ではないのだ。

第一部では、世界陸上での4継メンバーのすべてが佐藤多佳子の文章によって綴られている。本物の人間ドラマだ。若きチャレンジャーの塚原から、身体に不安を抱えるエースの末續、突出したスプリンターの間をつなぐ高平、日本スプリンター界のパイオニアである朝原と、彼らの紹介を交えながら、緊迫したスタート前、予選、インターバル、決勝へと、階段を駆け上がっていく。読んでいて鳥肌がふつふつと立ってくる。仲間を信頼しきっているそれぞれの想いに涙が流れる。テレビでレースを見るだけでは伝わってこない感動がここにはあるのだ。

第二部では、世界陸上が終了したあとの練習風景や、本人を含む関係者へのインタビューを纏めたものである。陸上を始めたきっかけや、自分なりの練習メニュー、メンタルの持って行き方や、陸上への熱い思いなど、選手の素顔を知ることができる。これを読んでいるのといないのとでは、選手への感情移入度が違ってくるだろう。

オリンピックのレースが始まる前に読めて良かった。いろんな期待はあるけれど、彼らアスリートの熱き挑戦を、目に焼き付けたい。そう思えた一冊だった。

サイン本をげっと。

Image068_r1.jpg

他のサイン本はこちらをクリック。→「サイン本」


ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

佐藤多佳子
トラックバック(3)  コメント(13) 

Next |  Back

comments

しんちゃんさん、初めまして。

佐藤多佳子さんがノンフィクションを書かれていたなんて知りませんでした!
何だか意外な気がします。

今夜リレーの決勝ですね。私もこの本を読んでいたらまた違った目線で今夜のリレーを見ることが出来たかもしれないと思うとちょっと残念です。

みらくる:2008/08/22(金) 18:27 | URL | [編集]

みらくるさん、はじめまして。
世界陸上のドキュメントは、さながらリアル版「一瞬の風」でした。
これだけでも読む価値ありだと思います。
昨日の予選でも熱くなりましたが、決勝ではメダルの可能性も…。
大注目のレースに、わくわくドキドキです。

しんちゃん:2008/08/22(金) 19:40 | URL | [編集]

す、すごいレースを見てしまった。
まじで銅メダルを取っちゃったよ。
本書を読んでいたので、感動も三倍増し!
塚原、末續、高平、朝原、サブ・メンバー。
おめでとう!そして、ありがとう!!

しんちゃん:2008/08/22(金) 23:50 | URL | [編集]

しんちゃんさん、こんばんは!

本当にすごかったですね!
最後は祈る気持ちでした!!
ソフトボールといい、リレーといい、今回のオリンピックもたくさんの感動をもらいました!

みらくる:2008/08/23(土) 02:21 | URL | [編集]

こんにちは。
そして、コメントは、ご無沙汰しておりますが、いつも拝見させていただいております。
少し前、店頭でこの本を見つけたとき、
買うか悩んで、結局帰宅し、
先日しんちゃんさんが、UPしたときに、
おおお!やっぱり買おう!と、思っているうちに、
銅メダル!ホント、凄かったですね。
うーーー、獲得前に読んでおけば!と悔やまれますが、
今朝、急いで買いに走りました!
読み終わったら、また遊びに来ます♪
やっぱり、リレーは、燃えますね。

percy:2008/08/23(土) 11:39 | URL | [編集]

みらくるさん、こんにちは。
四人のバトンが見事につながりましたね。
レースに感動し選手たちの歓喜に感動しました。
昨夜は興奮して眠れませんでした(笑)

しんちゃん:2008/08/23(土) 11:56 | URL | [編集]

percyさん、こんにちは。
買ったまま積んでいましたがギリギリ滑り込みでした。
いや~、やばかったです^^;
今から読んでもぜんぜん遅くないと思いますよ。
世界陸上のドキュメントを読むと、さらに昨夜の感動が甦るかも。

しんちゃん:2008/08/23(土) 12:03 | URL | [編集]

こんにちは!
遅ればせながら、ようやく読み終えました。
ホント、あの感動がより一層深くなり、蘇ってきました。
あーーー、佐藤さん書いてくれてありがとう!と、佐藤さんファンでもあるので思ってしまった私です。
各選手のこれからも楽しみですね♪

percy:2008/09/06(土) 16:28 | URL | [編集]

percyさん、こんにちは。
ぐっとくるよね。世界陸上でこれだから、北京はもっと!?
書くとおっしゃっているから楽しみです。

しんちゃん:2008/09/07(日) 11:10 | URL | [編集]

もう、もう、本当に色んなところで感動しました。
これ読んでオリンピックみたらさらに感動したでしょうね。
自分のバカ。バカ。バカ。

なな:2008/09/22(月) 22:04 | URL | [編集]

ななさん
第一部は感動の嵐で、鳥肌がぶわっと出まくり。
4継メンバーもすごいが佐藤さんの文章もすばらしい。
これに乗せられた自分は、にわか4継ファンになってるし。

しんちゃん:2008/09/23(火) 16:38 | URL | [編集]

各選手の内面がよく分かって、メダルの感動もひとしおでした。できれば、北京の前に読みたかったですが、それでもメダル獲得までの道のりを知ることができて良かったです。
正規メンバーだけでなく、サブメンバーのことも取り上げていたところも良かったですね。この本読むまで、全く知らなかったもの。

エビノート:2008/11/17(月) 21:33 | URL | [編集]

エビノートさん
このレースシーンはぐっときますよね。
自分の場合、読んで北京だったのでリレーは感動しまくりでした。
残念なお知らせがひとつだけあります。
紹介されていたサブメンバーですが、北京メンバーに選ばれませんでした。

しんちゃん:2008/11/18(火) 19:35 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

『夏から夏へ』佐藤多佳子


『夏から夏へ』佐藤多佳子 夏から夏へ(2008/07)佐藤 多佳子商品詳細を見る ******************************...

2008/09/06(土) 16:26 | バンザイ!(^^)!

「夏から夏へ」佐藤多佳子


夏から夏へ 佐藤 多佳子 JUGEMテーマ:読書 北京五輪で銅メダルに輝いた陸上男子4×100メートルリレー日本代表の、昨夏の世界陸上から今夏の五輪に臨むまでを描いたもの。 8月の北京オリンピック、ほとんど見ていなかったのです。話題になった人たちの事を職

2008/09/22(月) 22:00 | ナナメモ

夏から夏へ 〔佐藤 多佳子〕


夏から夏へ佐藤 多佳子集英社 2008-07売り上げランキング : 3633おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 日本代表リレーチーム、メダルへの熱き挑戦! 『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した著者が、昨年の世界陸上から北京オリンピックまでを日本代...

2008/11/17(月) 21:03 | まったり読書日記

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。