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    2008

09.02

「シチュエーションパズルの攻防」竹内真

シチュエーションパズルの攻防―珊瑚朗先生無頼控 (創元クライム・クラブ)シチュエーションパズルの攻防―珊瑚朗先生無頼控 (創元クライム・クラブ)
(2008/06)
竹内 真

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大学入学を機に、叔母がママを務める銀座の文壇バーでアルバイトをすることになった了。その店『ミューズ』は、人気ミステリー作家・辻堂珊瑚朗先生(サンゴ先生)ご贔屓の店だった。普段は店のホステスにちょっかいを出しながら、バーボンと葉巻を楽しむサンゴ先生だが、ひとたび不思議な謎に出合うと、鮮やかな推理をさりげなく披露。「小僧」と呼ばれて可愛がられるようになった僕が遭遇した五つの謎と、サンゴ先生の鮮やかな推理。気鋭の作家が初めて挑戦する、安楽椅子探偵譚。《出版社より》

「クロロホルムの厩火事」
ミューズで働くミリさんが拉致事件を目撃した。お使いの帰り道のことだった。飲食店のひしめきあった雑居ビルが多い路上に、短い悲鳴と揉み合いの音が響いた。ビルの一つから出てきた若い女に黒ずくめの男たちが駆け寄って取り囲んだ。女も抵抗しようとしたが、口元にハンカチのような布を押し当てられるとぐったりと力を失い、男たちに抱えられて近くの車に押し込まれてしまったのだ。ミリさんは必死で走ってミューズに帰ってきたという。

「シチュエーションパズルの攻防」
ミューズのファックスが謎の文章を受信した。ファックス用紙に記されていたのはこんな文章だった。夜の酒場に一人の男が入って来ました。彼はカウンターのマスターに向かって、「み、水をくれ」と告げました。マスターは無言のまま拳銃を構え、銃口を男に向けました。すると男は、マスターに礼を言い、何も飲まずに帰っていきました。さて、これがどういうことだか、説明できますか? 辻堂先生と藤沢先生の小説家による推理対決が始まる。

「ダブルヘッダーの伝説」
お笑い研究会という学生サークルの合宿で蓼科高原にやって来た。そのペンションの本棚にあった一冊、「月間大円」という十年以上前の雑誌を手に取ったら、辻堂先生と藤沢先生の名前が目に飛び込んできた。その鼎談の話題は銀座一のいい女についてだった。その女を巡って辻堂先生と藤沢先生が争ったが、しかしその女の場合、二人ともそう簡単に想いを遂げることができなかった。そしてある日の午後、一日の間に二人を相手にして、女は銀座から消えてしまったという。

「クリスマスカードの舞台裏」
大学が冬休みに入り、僕は帰省していた。その絵葉書が出てきたのは実家の納戸だった。父から大掃除前の片付けを命じられていたが、すっかりやる気をなくし、本棚の前でめぼしい本を物色していたところでこの絵葉書を発見したのだ。絵葉書はミーコママこと富子叔母に宛てた辻堂先生からのクリスマスカードだった。その絵葉書は、ある本に添えられていた。その本を書く前に、辻堂先生は名画の盗難事件の謎を解いたという。ミーコママと辻堂先生の出会い。辻堂先生が解決した絵画盗難の謎。そしてミューズという店ができたきっかけ。

「アームチェアの極意」
ミューズのような店では、カウンターで一人で飲んでいる人というのは滅多にいない。お姉さんたちが横に座ってサービスするのが基本だし、お客の方だってそれを目当てに来るわけだから、わざわざ孤独に飲むこともないのだ。ところが自ら望んでカウンターで一人になった人物がいた。一度ならず二度までだ。しかも最初は他の人たちと一緒にテーブル席に着いていたのに、自分から席を立ってカウンターに移ってきたのだ。そこでミューズの女性陣と喋るわけでもなく、一人で何やら考え込んでいる。


語り手の小僧こと僕、影の主人公の辻堂先生、ミーコママこと富子叔母、そして時々藤沢先生。彼らのやり取りがほんわかしている本連作集は、辻堂先生が謎を解くことがメインではなく、辻堂先生の渋さやカッコ良さを読ませる作品のような気がした。だから、ミステリーを期待すると物足りないかもしれない。だけど自分は竹内ファンとして本書を手に取ったわけだから、そういったマイナスなことを思わずに、楽しく読むことができた。

また最後の作品では、竹内氏がモデルと思われる作家が、なんとか安楽椅子ミステリーが書けたと言い、続編について悩んでいる。その姿が微笑ましいし、続編があるかもと匂わせている茶目っ気についニヤリと笑ってしまう。竹内氏も辻堂先生のような先輩作家に相談したのだろうか。辻堂先生のモデルは、どうもあの人じゃないかと頭に浮かぶのだが…さて真相は如何に。

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竹内真
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comments

こんばんは。
同日アップです♪

文壇バー、よくわかりませんがとても心惹かれました。
了くらいのポジションで一日くらい潜入してみたいです。
そして、やっぱり最後の作品のカウンターの作家さんは竹内さんぽかったですよね?
続編あるのかな?楽しみですね。

ちきちき:2008/09/02(火) 22:09 | URL | [編集]

こんばんは。
「竹内さんが初めて挑戦する、安楽椅子探偵譚」なんてのを読むと最後の物語の人はご本人なのかな?って想像しちゃいますよね。
辻堂先生、エロ親爺でした!

なな:2008/09/02(火) 22:14 | URL | [編集]

ちきちきさん、こんにちは。
お姉さんのポジションならお触りがありますからね(笑)
最後の作家さんは間違いないでしょ。ロードノベルって言っていたし。
この出版社なら続編がありそうに思いました。

しんちゃん:2008/09/03(水) 12:21 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
作家さんのこういうお遊びはよくありますがニヤリでした。
辻堂先生、エロかったですね。だけど憎めない魅力もありました。

しんちゃん:2008/09/03(水) 12:26 | URL | [編集]

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シチュエーションパズルの攻防―珊瑚朗先生無頼控


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