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    2008

09.08

「マリッジ・インポッシブル」藤谷治

マリッジ:インポッシブルマリッジ:インポッシブル
(2008/07/23)
藤谷 治

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結婚。それは女なら一度はあこがれる理想郷……。ここにその夢に目覚めた女がいた――。引田輝子(ひきたてるこ)、29歳独身、グルメ番組のディレクター。今の仕事もライフスタイルも手放したくない!だけど結婚もしたくなっちゃった!果たしてそんなことができるの!?まさに“実現不可能”(?)大いなるミッションのために輝子は立ち上がった! [ミッション1]まずは身近なところに標的を定めよ。[ミッション2]4対4の合コンを攻略せよ。[ミッション3]お見合いをあなどるなかれ。[ミッション4]結婚相談所に潜入せよ。[最終ミッション]幸せの(秘)任務を遂行せよ。《出版社より》

制作会社の仕事は、きついなんてもんじゃない毎日で、丸三日間穿き続けてどろどろになったジーパンを脱がずに熟睡できるようになり、臭いとか汚いとかいわれても、そうっスかデヘヘーなんて答えられるようになった。デニムもユニクロ、シャツもユニクロ、朝目が覚めたら髪の毛なんて鳥の巣で、メークに五分以上かけることはめったにないし、大きい声じゃいえないが歯を磨かないで寝ることもある。もちろん男の気配なんてこれっぽっちもなかった。

結婚したい。その前に彼氏だ。輝子は自分が、男を判断する経験値が、絶対的に不足していることは重々承知している。お付き合いは大学時代の一人だけで、卒業と同時に自然消滅になった。そんな輝子が男を作ろうとするのだが、まず自分から男に声をかけて、二人きりになって、なんてことは、生まれてこのかた一度もしたことがない。つまり、どうやって声をかけていいのかから判らない。合コンも正直よく知らない。そんな恋愛経験皆無と言ってもよい輝子の奮闘記である。

輝子の番組のメイン・リポーターを務める女優の河出さんとは二年も一緒に仕事をして、ウマがあうだけでなく、結婚してやるぞ、と思うきっかけを作った重要な人物である。もう一組重要なポジションにいる二人がいる。輝子の住んでいるマンションは、もともと大家さんご一家が花屋さんで、改築して上を賃貸マンションにした今も、まつまえ生花店として営業している。その大家さんの娘さんの洋子さんと、花屋の修行をしている日野さんという男の人だ。そして脇役だが強烈な個性を持った人物もいる。何事も自分のペースで進めるピンクの悪魔こと塚伊原みづゑである。このピンクの悪魔がからむことで、面白さもパワーアップしていくことになる。

本の帯に新境地と題されてからの藤谷作品は、ファンなら読まねばという心境でなんだかよくわからないまま読んでいた。本書はそういう点では初期作品のような軽いノリだ。いや、原点返りを突き破っているのかもしれない。とにかくテンションが高い。そしてダジャレの宝庫だ。ヒロインの名前からして、引田輝子、他人を「引き立てる子」である。そんな藤谷作品では、久々にクスクス笑いが絶えない作品だった。キャラが濃くて、いい感じのユーモアがあって、すごく楽しいひと時が味わえて、そして本を閉じる頃には温かな気持ちになれて、幸福感がじわ~と広がってくるのである。またこういうのを読みたいと思い、猛烈にお薦めしたい作品であった。

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藤谷治
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 テレビ番組制作会社勤務のグルメ番組担当のディレクター引田輝子29歳が、結婚を決意して合コン、見合い、そして結婚相手紹介サービスへと走り、試行錯誤というか失敗を重ねるというストーリーの小説。  結婚相手紹介サービスの描写がいかにもえぐくて寒い。なんせ章

2008/09/19(金) 19:44 | 伊東良徳の超乱読読書日記

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