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    2008

09.10

「ABCDEFG殺人事件」鯨統一郎

鯨

ABCDEFG殺人事件 (ミステリーYA!)

堀アンナ、十八歳。聴力検査をしたら、聴力は左右の耳とも完全に失われていることがわかった。幸い、通信教育で身につけた読唇術があった。そして聴力を失った代わりに、とんでもないものを手に入れたのかもしれない。木や石などの固形物の言葉を聞くことができる能力を手に入れたのだ。アンナはカープ探偵事務所で働く新人探偵だ。そして自宅の部屋には″安楽椅子″探偵がいた。

「Aは安楽椅子のA」
クライアントは十七歳の高校生。彼女の父親は二ヶ月ほど前、何者かに殺害された。首を切り取られた遺体となって発見されたのだ。犯人もわかってないし、切り取られた首も発見されていない。クライアントの依頼は、その首を発見することだった。

「Bは爆弾のB」
同僚の中川淳一が死んだ。結婚を誓い合い、処女を捧げた恋人の死。三日前に愛を交わしたベッドの上での爆死だった。中川の自宅ベッドに爆発物が仕掛けられていたのだ。刑事に犯人と疑われたアンナは、中川の死の謎を究明しようとする。

「Cは地下室のC」
中川さんが死んで以来探偵事務所の人員は、所長の鯉登はつ子とアンナのふたりだけになってしまった。その所長の鯉登はつ子が死んだ。自宅の地下室に閉じ込められて、餓死しているのが発見された。毎日カツ丼を食べていたのにだ。

「Dは電気椅子のD」
会計士と相談した結果、アンナが社長を引き継いだ。ゼロから出発のクライアントはアイドルの木枯ジュン。彼女の依頼内容は、一家三人を惨殺したとして、一週間後に死刑が執行される死刑囚の無実を証明することだった。

「Eは英語のE」
次にやるべきことは新入社員を入れることだった。面接にやって来たのは、剣道有段者で英語が得意というが、目が見えない徳永マリアだった。そこにブロック財閥会長のお嬢様が交通事故で亡くなったのだが、事故の原因を調べて欲しいと依頼がきた。

「Fは不感症のF」
クライアントは五十二歳の大学教授。恋人が不感症になった原因を調べて欲しいという。その恋人は十六歳の少女で、不感症だけでなく、口も利けなくなり、感情までなくなってしまった。面会した少女は、自分はテロの犯人だ、とキーボードを叩いた。

「Gは銀河のG」
その男は、完全に密閉された室内で殺されていた。男は宇宙飛行士だった。まるで部屋の中が無重力状態になり、見えない力に振り回されたように、壁に全身を強く打ちつけられて死亡していた。人材が揃い、新しいカープ探偵事務所の出発。


松尾由美のパクリ……言っちゃった。だけど、鯨作品らしいテイストにはなっている。ABCと来ればポワロだけど、まったく関わりはない。本書はABCDEFGとなっているが、日本的に言えば1234567となる。1があって2、2があって3、という連続性のある連作短編集だ。とにかく主人公のアンナを取り巻く環境が変わっていく。始めは三人しかいない探偵事務所だが、同僚の恋人が死に、所長で社長が死に、アンナ一人となって、その結果アンナが社長になる。次はまるでRPGのように仲間集めが始まっていくのだ。そしてステージをクリアする都度、おもしろいぐらいの大金が転がり込んでくるのである。マンガ要素、ゲーム要素があって、キャラ読みできる今風の作品になっている。この作家の作品は選別しながら読みたいが、今後も応援していきたい。


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鯨統一郎
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comments

TB上手くいかなかったみたいです。
やっぱり松尾さんの作品を連想しちゃいますよね(笑)鯨さんらしい味付けになっていたと思いますけど。
次は誰が犠牲に?とヒヤヒヤしてしまうところもあったのですが、気軽に読めて楽しかったです。

エビノート:2008/09/12(金) 20:48 | URL | [編集]

エビノートさん
ダジャレが好きというのは知ってますが、アーチを連想しますよね。
わらしべ長者のような面白さもあったと思います。
それがマイナス方向に行っちゃうところが鯨作品らしさかな。

しんちゃん:2008/09/13(土) 10:58 | URL | [編集]

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