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    2008

09.25

「告白」湊かなえ

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

商品詳細を見る

中学校終業式の日。一年B組のHRで女性教師が淡々と語りだす。教師を辞職すること。教師になった理由。世直しやんちゃ先生のこと。教師と生徒の信頼関係について。自分がシングルマザーという話。結婚するはずだった人がHIVだったこと。四歳の娘が校内のプールで死んだ話。娘は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたこと。そして、二人の少年を告発。法に委ねたくない、自らの手で裁きたい、そう言い残して女性教師は去っていく。

その告発という裁きによって、異様な渦が発生していくことになる。女性教師から、級友、犯人の家族、犯人B、犯人A、遺族、と語りが移動していくことで、事件の表情はどんどんと変貌し、状況は二転三転していく。語り手を変えていくという手法は目新しくはないが、とにかく読む人の興味を惹く手技が新人離れしている。自己保身だと思われた行動や、こういう人物だと理解していたつもりが、実はまったく違っていたと転がされ、そうかと思ってさらに読み進めるとまたもや転がされ…。ひとつの事件のはずなのに、すべての章にどんでん返しが仕掛けられているような錯覚を覚えるのだ。

出てくる登場人物のすべてが自分勝手で、幼稚で、傲慢で、臆病で、弱くて、読んでいて非常にムカムカしてくる。だけど、人間誰しもが持っている負の部分であって、その見たくないと隠している感情が羅列されることで、読ませる作品になっている。この著者は難しいことを意図も簡単に成し遂げている。読む人をあっさりとミスリードさせる才があるし、各人物たちの心理描写も生々しく、その側にいる人物の思い込みや外野にいる人たちの集団心理などもよく書けているのだ。

そして辿り着く衝撃のラスト。読み終わってすっきりする作品ではない。しかし衝撃度はバツグンだ。とんでもない新人が誕生したと思う。これはすごい作品だ。だけど、あれこれと書くと、面白さが目減りしてしまうから困ったもんだ。とにかくすごいから、ぜひ読んでみて欲しい。お薦め。


湊かなえさんのサイン。

湊告白

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湊かなえ
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comments

しんちゃん こんばんは。
コメント遅くなってすみません。
ほんまに心理描写がすごかったです。
始まりから挑発的な語り口で、ドキドキ
しながら一気に読みました。
ドス黒いけれど、おっしゃるように
確かに人間の持つ負の部分かも。
受賞作って確か『聖職者』ですよね。
その後にこれだけの物語をプラスできる
ってすごいし、この作家さんの奥深さを
感じました。
ネタバレになるので、あまり感想書けない
のがネックですが。

naru:2008/09/30(火) 20:47 | URL | [編集]

naruさん、こんにちは。
受賞作は女教師が爆弾を落とす「聖職者」でした。
これから膨らませるって、確かにすごいですね。
すごく黒いですけど、誰もが持っている自己保身だからこそ
むうっと唸ってしまう。ほんとすごい作品だと思いました。
その感じたこと、言いたいことがいっぱいあっても、書けないですよね^^;
そこがもどかしいです。

しんちゃん:2008/10/01(水) 11:52 | URL | [編集]

確かに読後すっきりするお話ではないですが、読みごたえたっぷりで、新人の作品とは思えませんでした。
そして登場人物、本当みんな身勝手で我侭で自分中心ですが、それでも人間の本質を上手く描いていたように思います。ラストも衝撃でした。

masako:2008/10/16(木) 01:02 | URL | [編集]

masakoさん、こんにちは。
これは新人離れした作品でしたよね。
だれもが持っている自己保身みたいなものが、すごいリアルでした。
ブラック好きにはたまらん作品でした。二作目も楽しみですね。

しんちゃん:2008/10/16(木) 13:36 | URL | [編集]

これ、すごいダークでしたよねぇ・・・
告白する人の立場が変わっていってもだれることなく、高い緊張感を持ったままずっとラストまでひきつける筆力はさすがだなぁと思いました。
ラストはやりすぎかなぁとも思うけども、でもここまで徹底してると逆にあっぱれって感じもしました。
私ってもしかしてブラック好き?と認識させてくれた本でもありました。(笑)

板栗香:2008/10/19(日) 20:29 | URL | [編集]

なんだかみなさんちゃんと読めてはりますね。
私、黒いの平気な方って思ってるんですが、これは全く受け付けませんでした。
やだよ~(>_<)

ちきちき:2008/10/27(月) 19:58 | URL | [編集]

板栗香さん、ごめ~ん。
来てくれたのに気づかなかったです(汗)
立場が変わると気勢を逸らされることがふつうですが、これはそんなのが一切なかったですね。
まるでビックリ箱のようで、何が出てくるのかのドキドキも楽しめました。
最後まで突っ切っていたのは、この作家さんは根性あるな~と思いました。

しんちゃん:2008/10/27(月) 21:47 | URL | [編集]

ちきちきさん、ダメでしたか。
この黒さは半端じゃなかったですもんね。
でも真っ黒が大好きな自分は、サイコーに楽しめました。
ブラボー!

しんちゃん:2008/10/27(月) 22:04 | URL | [編集]

名前はご勘弁さん
ネタバレしたコメントは困ります。
管理人として削除させてもらいました。
自分のブログで発表すればどうですか?

しんちゃん:2008/11/05(水) 14:34 | URL | [編集]

こんばんは。
最後の最後まで衝撃的でしたね。
確かに色々書けなくて、内容忘れそうな気もしますが、でもこの読んだ後のドンヨリ感は忘れないと思います。
「世直しやんちゃ先生」をどうしても「よなおししんちゃん先生」と読んで、しんちゃん!って思ってしまったのでした。

なな:2008/11/06(木) 23:08 | URL | [編集]

ななさん、こんばんは。
この衝撃も忘れてしまうのかな~。
でもすごかったというのはずっと覚えていそう。
宮部さんの「火車」のように。
なんか自分のことを「やんちゃ」だと思っていませんか(笑)

しんちゃん:2008/11/07(金) 17:54 | URL | [編集]

自分の好みとはちと違いましたが、最優秀新人賞があれば思わずあげたくなるほど凄い作品だったと思います。
次の作品もダークなのか、全く違うテイストなのか分かりませんが、期待してしまいますね。

リベ:2008/11/16(日) 22:47 | URL | [編集]

りべさん
確かに好みはわかれるでしょうね。これは最初から最後まで強烈だから。
本屋大賞はあるかもねと密かに思っています。
個人的には次も黒いのを、もっと真っ黒を…(笑)

しんちゃん:2008/11/17(月) 19:40 | URL | [編集]

こんばんわ。
ラストも衝撃的でしたが、第一章がたまらないですね。
「寒うぅ」と思いながら、一気に読みました。
もっともっと黒く、今から次回作も楽しみですね。

ia.:2008/12/15(月) 23:03 | URL | [編集]

ia.さん、こんばんは。
第一章の衝撃から、二転三転していく展開にビックリでした。
最初から最後まで真っ黒けなのも気に入りました。
次回作も真っ黒でお願いしたいですね。

しんちゃん:2008/12/16(火) 20:15 | URL | [編集]

息苦しい内容でしたが、構成のうまさには脱帽です。
強烈な印象を受けました。

花:2009/01/06(火) 22:42 | URL | [編集]

花さん、今年もよろしくです。
最初から最後まで強烈でした。
これはめっちゃ好みです。黒さに脱帽。

しんちゃん:2009/01/07(水) 22:39 | URL | [編集]

こんにちは。
ようやく読めました。
読後、あまりの衝撃に立ち直れませんでした(泣)
次作も先日でましたね。どんな感じなんでしょうね。

percy:2009/01/26(月) 10:20 | URL | [編集]

percyさん、こんにちは。
毒気に中てられましたか。すごかったですよね~、これは。
二作目の「少女」買いました。サイン会にも行く予定です♪

しんちゃん:2009/01/26(月) 15:32 | URL | [編集]

私も登場人物みんな許せず、嫌悪感を抱きました。
でも引き込まれるこの文章には圧巻です。
2作目もぜひ読んでみたいと思っています。

Yuki:2009/01/28(水) 00:36 | URL | [編集]

Yukiさん
章が変わると人物の印象もガラリと変わりましたね。
これはすごいマジックだと思いました。
「少女」も良さそうで読むのが楽しみです。
早く読まなくては。はうぅ。

しんちゃん:2009/01/28(水) 19:57 | URL | [編集]

こんにちは。
私も先日この作品を読みました。
第一章でかなりの衝撃をうけて、続きが気になってどんどん読み進めました。
クラスの生徒二人への復讐にはゾッとしました。

これだけ重い内容なのに、わりとスラスラ読めるのが驚きでした。
作者の力量の成せる技だと思います。
TB送らせて頂きます♪

はまかぜ:2009/04/18(土) 09:55 | URL | [編集]

はまかぜさん、こんばんは。
この作品にはぶっ飛びました。それに好きな作風でもありました。
救いなんてこれっぽっちもなくて、ラストがあんなのでも本になるのですね。
すごかったとしか言いようがありません。ただただまいりました。

しんちゃん:2009/04/19(日) 19:55 | URL | [編集]

私も好きなんですよね~。
ちょっと危ないですけど、やられたらやり返せ的なのが好きなのかも。映画でもチャーリー・シーンが出てた「なんとかライダー」好きだったし。(爆)だからあのラストも全然OK!!
罪を犯した人間を法で守ってはいけません。(爆)

じゃじゃまま:2009/12/16(水) 13:35 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
現代では司法に委ねるのはしかたのないことですが、昔あった敵討ちとか心情的にわかります。
自分の手で復讐して何が悪い。しかも精神的に追いつめるところが快感。(おい)

しんちゃん:2009/12/17(木) 21:56 | URL | [編集]

こんばんわ。TBさせていただきました。
噂どおりの衝撃作だったと思います。
2人への制裁は賛否両論みたいですが、私は嫌ではないです。
少年達は頭はいいのかもしれませんが、中身は小さな子どものままでしたね。

苗坊:2010/06/05(土) 21:23 | URL | [編集]

苗坊さん、こんにちは。
これはすごかったですよね。
自分の好みともピッタリで、この作品をきっかけに著者の大ファンになりました。
映画の方も公開がはじまりましたね。
どんな出来やら、気になります!

しんちゃん:2010/06/08(火) 13:29 | URL | [編集]

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