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    2008

10.01

「まんまこと」畠中恵

まんまことまんまこと
(2007/04/05)
畠中 恵

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江戸町人の揉め事を調停する町名主の跡取り息子・麻之助はたいそうなお気楽者。このままでは先が思いやられると親や近所の者たちは心配するけれど、本人はいたってのんびり。そこへ悪友の一人、女好きの清十郎が厄介事を持ち込んできた。麻之助は名主名代として初調停に挑む。友情や恋情、あらゆる人情が引き起こす日々の揉め事を解決するため、お気楽な麻之助と悪友二人、色男の清十郎と堅物の吉五郎が江戸の町を駆けめぐる。

まずは人物の紹介を。高橋麻之助、二十二歳。神田で八つの支配町を持つ名主の高橋宗右衛門の跡取り息子。誰もが期待する親自慢の勤勉で真面目な若者だったが、十六を境になぜかお気楽者に。その大元として、麻之助は十六の時、好いていた相手を失ったらしいという噂があった。だが誰もその相手のことを知らず、名も分からないまま噂は消えていった。親をはじめ周囲は嘆き困惑するが、親友など彼をよく知る同年代の者たちによれば、根は変わらず、困っている女性を放っておけない良い奴のようだ。

八木清十郎。麻之助の幼なじみにして悪友。町名主の八木源兵衛の跡取り息子。おなごに大層人気の色男だが、それゆえに女性問題が後を絶たない。相馬吉五郎。麻之助の幼なじみにして悪友。武家の生まれで、現在は八丁堀の親戚筋へ養子に行き、同心見習いをしている。石頭の朴念仁。お由有。麻之助の二つ年上の幼なじみ。清十郎の父である源兵衛の後妻。六歳になる息子の幸太は麻之助によく懐いている。麻之助との間には秘密の過去があるのか。お寿ず。吉五郎のまたいとこにして麻之助の縁談相手。気が強いおきゃんな武家娘。二十歳になっても嫁がなかったのは、病に臥せた相手に恋をしているかららしい。

こういった主要人物の物語を縦軸として、名主に持ち込まれるさまざまな揉め事、婚礼前の娘に子が出来たが、その娘は子の父の名を告げぬという問題や、ただの作り話のはずが、その話に出てきた女の娘だという小娘が現われた問題や、一つの万年青の鉢植えに、自分が持ち主だと二人の男が名乗りをあげた紛争や、清十郎の弟の幸太を、自分の息子の忘れ形だと思い込む武士が登場など、名主名代の麻之助が事を収めていくのが横軸になっている。

個人的な意見だけど、若だんなシリーズより好きかもしれない。佐助と仁吉は強い妖だと引っ張るものの、強さをまだ見せてくれないことにもやももやがある(三冊読了)。でも好きだけど。こっちはみんな人間なので、変な期待ははじめから持たない。大岡裁きならぬ麻之助の調停、その後のほっとするフォローに安心し、なおかつ、今の環境が変わるかもという平岩弓枝の「かわせみ」のような未来への期待感が楽しめるのだ。

本の帯に新シリーズとあるので、今後を楽しみに待ちたい。

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畠中恵
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comments

一体サイン本は何冊あるんでしょう。
展示できそうな勢いですね~。うらやましい。

登場人物たちが元気でいいですね。
さくさく読めて、楽しくて、続きが楽しみです。

ちきちき:2008/10/01(水) 20:54 | URL | [編集]

縦軸と横軸と、どちらも興味深く読めて楽しかったですね。
おお!『かわせみ』確かに似ているかも。
『かわせみ』みたいに息の長いシリーズになっても面白そうだなぁって気がします。

エビノート:2008/10/01(水) 22:05 | URL | [編集]

こんばんは。
主人公が元気で自分でなんでもしちゃうのが
安心して読めてよかったです。
またサイン本だ~

なな:2008/10/01(水) 22:52 | URL | [編集]

ちきちきさん
サイン本、数えたら三十三冊ありました。
今月も有栖川さんのサイン会に行く予定です。

そう、寝込んでいませんでした(笑)
麻之助たちの物語が気になりますね。

しんちゃん:2008/10/02(木) 11:26 | URL | [編集]

エビノートさん
「かわせみ」いいよね。何度も再読したけれど、かさばるので手放してしまった。
もったいないことしたと悔やんでいます。
じゃなくて、この作品も長く続いて欲しいですね。

しんちゃん:2008/10/02(木) 11:30 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
しゃばけの妖もいいけど、元気が一番。
せっかくの江戸時代なんだから駆けてくれって感じ。
よく買ってるでしょ^^;

しんちゃん:2008/10/02(木) 11:34 | URL | [編集]

しんちゃん こんばんは。
悪友三人モノで、面白かったです。
早く続きが読みたい。
おぉ。サイン本うらやましい。
でもサイン会は異常に緊張してしまう
から苦手なんですが~。

naru:2008/10/02(木) 21:29 | URL | [編集]

naruさん
わんぱくにトリオは基本ですね。
これからどうなっていくのか楽しみです。
サイン会はヘンな汗が出るけど、会える機会を逃したくないです。
何をしゃべるか考えるのは頭が痛いですけど。

しんちゃん:2008/10/03(金) 19:53 | URL | [編集]

私も若だんなより、こっちの方が断然好きです。
面白かった~~!お由有とのことは、最初、切ないな~と思ってたんですけど、私もだんだんとお由有って卑怯だなって思いました。邪魔だと感じてた寿ずなのに、最後は、お由有よりこっちでもいっか、と二人の今後を応援する気持ちになってたり。(笑)
早く続編読まなくちゃ!
やっぱり江戸ですね!

じゃじゃまま:2009/06/05(金) 23:14 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
ごめん。裏切り者と呼んどくれ。本書を読んだ限りでは確かにこっちが上でした。
でも続編の出来がちょいと不満でした。なんか本書の良さを打ち消しているように思えて。

しんちゃん:2009/06/06(土) 22:15 | URL | [編集]

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