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    2008

10.15

「夫婦一年生」朝倉かすみ

夫婦一年生 (shogakukan paperbacks)夫婦一年生 (shogakukan paperbacks)
(2008/07/31)
朝倉 かすみ

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青葉と朔郎は共に三十三歳の新婚夫婦。十日前に結婚披露パーティーをおこない、九日間の新婚旅行から帰ってきたばかり。なんだか、すっと夫婦婦随プレイをしている感じがする。結婚が決まってからずっとだ。でも、それは案外、わるくないのだった。青葉が朔郎と出会ったのは、去年の四月である。青葉が勤める会社を朔郎が訪ねてきたのがきっかけだった。付き合い始めて、じき一年になろうという時、朔郎の転勤に伴って、プロポーズを受け、会社を辞めて、新天地札幌で専業主婦としての生活が始まった。

太田青葉は料理の心得がほとんどない。料理本を購入したのは、結婚直前のことである。書いてある通りにやれば、すべての料理がつくれそうな気になった。しかし、そうは問屋がおろさなかった。焼けばいいだけのはずのホッケのひらきなのだが、青葉には、焼けたかどうかがわからないのだ。そもそも火加減がわからなかったことにも気づいた。ささがきにしたごぼうを浸ける酢水というのも謎だった。本には濃度が書かれていないからだ。新婚生活二日目にして、初めてこしらえる料理をチャレンジャーメニューと呼ぶ慣習ができていた。

他に、初めてのご近所付き合い、もしも宝くじが当たったなら、夫の両親が泊まりにくる、夫が風邪でダウン、という新米専業主婦の奮闘記。

夫が家事を手伝わないとか、どこか他人事めいているとか、移動という行為を億劫がる出不精とか、現状を引き伸ばしたがるとか、好きなものにだけまめとか、そういう妻の目線があり、その妻は化粧品や美容室代などは生活費から出していたり、夫に気づかれていないへそくりがあったり、家計のやりくりと食事を受け持てば、家庭を制したも同然かもと思ったり、男性にとってはしきりに反省するか、それとも、鵜飼の鵜を実感するか、人それぞれだと思う。

その一方で、既婚女性なら、新婚時のあるある度は大きいかもしれない。それともあんな頃もあったな、と遠い目をするのだろうか。日々の細かい節約や、主婦同士の井戸端会議など、毎日主婦を経験していくことで、青葉は生活感をにおわせるようになり、次第に妻になっていく。その先は想像だけど、女性が強くなり、女性からおばさん化していくのだろうか。などと、ここまでは作品に書いていないけれど、ついつい深読みしてしまった。すまん。

プレイ感が抜けない二人のやり取りが微笑ましくて、かわいらしくて、おままごとじみているのだけれど、実際の新婚家庭の風景って、こんなものなのかもしれない。青葉さん、素敵でした。そして章ごとにある四コマ漫画も良かった。この作品、とても好きです。とにかく、かわいかった~。

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朝倉かすみ
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comments

>プレイ感が抜けない二人のやり取り
すごくピッタリの表現!!!
そうなんですよね。そしてそれが微笑ましいの。

なな:2008/11/10(月) 22:50 | URL | [編集]

ななさん
初々しいというか、おままごとというか
微笑ましいと思う反面、くすぐったかったです。
とにかく、かわいかったですね。

しんちゃん:2008/11/11(火) 11:51 | URL | [編集]

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