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    2008

10.21

「センチメンタル・サバイバル」平安寿子

センチメンタル・サバイバルセンチメンタル・サバイバル
(2006/01/19)
平 安寿子

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父方の祖父が倒れたので、パパとママが介護を兼ねて出雲に住むことになった。祖父のそば屋を継ぎたいというパパの申し出に、ママもわりにすぐ従った。るかはもう社会人だし、弟の英悟はイギリスの語学学校に留学中。夫婦ふたりが生活の場をそっくり変えるには格好のタイミングといえる。るかは待望のひとり暮らしができると喜んだが、そうは問屋が卸さない。部屋を借りなければならないが、それだけの生活力はフリーターのるかにはない、と決めつけられた。

就職難だというのに危機感がまるでなく、いい加減だったるかは就職しそびれ、アルバイト情報紙でみつけた画材屋でとりあえず働くことにした。そうしたら、これが居心地がよい。それで、アルバイトの身分のまま、三年目に入っている。正直、ボーナスなし社会保障も一切なしで、月収手取り十五万円は苦しい。でも、二十四歳でフリーターは珍しくないし、やっていて楽しいほうを選びたいから、職探しはしていない。お金の問題より、そういう生ぬるい性格を、両親は不安がるのだ。だが、両親と一緒に出雲に行くのは不本意だ。

そこに龍子叔母が登場した。独身で働き続け四十八歳の今、社員研修のプロとして、あるときは新入社員に接客マナーを教え、あるときは中間管理職に部下の掌握術を伝授するため先生と呼ばれている、仕切り屋のキャリアウーマンである。わたしが責任持ってるかを預かると、胸を叩いたのだ。条件は、家事一切とカワサキ(カワサキさんからもらった猫)の世話をするハウスシッターをすること。両親はもちろん、すぐにのった。こうして龍子叔母との同居が始まったフリーターるかの日常。

女性向けコラムを小説にしたような作品になっている。食べること、プチ整形について、セックスのこと、セックスアピールなど、るかのバイト先の古木店長や同僚の民ちゃんとひとつのテーマについてやり取りをして、家に帰ると龍子叔母のご高説を聞く、という流れに沿った連作集だ。だから、男性読者としては微妙に居心地が悪い。ガールズ・トークを盗み聞きしているようで、もぞもぞしてしまうのだ。男性にとってはパンドラの箱かもしれない。いやいや、そんな大げさなものではないけれど、女性にとってなら、プルプルの二の腕や、ダイエットなんていう話題はあるあるって感じなんでしょう。それに男ってバカだよね~という共感があるかもしれない。

登場するキャラは、覇気のないフリーターのるかや、大人の立場からバッサリ斬る叔母さんや、ロマンチスト男の古木や、前向きなパワフル女子の民ちゃんや、常連客で浮世離れしたワビコさんや、るかが思いを寄せる左官屋のノンタと、それぞれに魅力があって、面白おかしく会話をしている。ただし、この作品は先にも書いたが、女性向けだなと思った。だから、そういった点で他の作品と比べると、ボーイズが入る隙がなかったので、評価は下げざるをえない。

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平安寿子
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comments

読書メーターに『となり町戦争』でナイスマークをつけてくださりありがとうございました。
http://book.akahoshitakuya.com/u/171

それにしても私など及びもつかぬ読書量ですね。
この本は少し前に読みたい本に登録していて、そういえばと思い出しました。
機会あったら読んでみようと思います。

読書メーターは感想が少ししか書けなくて、その点は不便ですね。こちらで書きたいことを全部書かれているんですね。
私もそうしてます。

ダフニス:2008/10/22(水) 08:47 | URL | [編集]

ダフニスさん
こちらにまで来ていただいて、ありがとうございます。

>戦争の意図がまったく不明
>何を訴えたかったのか読み取ることもできなかった
自分もまったく同じ感想を持ちました。

この本は、平さんらしい切れが欠けていたように思いました。
それに女性向けの本かもしれませんよ。

自分の読書スピードに対して、振り回されています。
この本も何日前に読んだことやら^^;
あっちは不便もあるけれど、すぐに書けるという利点もあると思っています。

しんちゃん:2008/10/22(水) 12:32 | URL | [編集]

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