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    2008

10.26

「スローモーション」佐藤多佳子

スローモーション (ピュアフル文庫)スローモーション (ピュアフル文庫)
(2006/06/01)
佐藤 多佳子

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柿本千佐、女子高の一年生。ニイちゃんは、白バイに追われて無茶な走りをして、トラックにぶつかり、バイクごと空中飛行。それ以来、足をちょっと引きずって歩く。二十二歳の今もだいたい一日交代で、外でふらふら家でゴロゴロの無職。何をしているか誰も聞かない。父さんの職業は小学校教師。暇だと六時前に帰宅している。ワルのニイちゃんにさんざん手こずらされたおかげで、あたしに修道女のようなタイプを望んでいる。母さんはバツイチの十歳年上の堅物男と結婚した。専業主婦で小心者で心配性。

同じクラスの及川周子は、VIP級の変人。まるで頭が足りないみたいに、口をきかないし、動作がトロい。スローモーション。だけど綺麗な動作。父親が殺人犯だという噂があって、あたしは誰よりもマジに信じこんでいる。だって、犯罪が、あっけなく、うっかりと、バカバカしいほど簡単に起きるってことを知っている。怪我人は全治二週間。いわばアクシデントで、ニイちゃんは殺意のカケラもなかった。ケンカの現場で、誰かに渡されたナイフが、うっかり誰かの足に突き刺さったのだ。そう、アクシデントだ。

そんなニイちゃんと周子は、ふとしたきっかけで、あるいは出会うべくして出会っていた。家族のやっかい者のニイちゃんが家出した行き先は、一人暮らしをする及川周子の部屋だった。ともに暮らし、やがて別れがやってくるまでの一部始終を、あいだに入ることになった千佐の視点で語っていく。束の間の寄り添い、再び歩き出すまでの物語。

女子にありがちなグループからのハグレや、無邪気な攻撃、閉塞感がありつつ、バイクの事故以来その場に留まったニイちゃんの逃げる気持ちや、及川周子のスローモーションの意味。千佐のニイちゃんを心配する気持ち、うとむ気持ち、周子に対しての嫉妬の反面、気づかう気持ち。これらが、青くって、痛くて、ちょっぴり切なくて、この年代だからこその繊細さがここにある。でも初期の作品なので、今の佐藤多佳子を期待して読む作品ではないのかもしれない。ジャンルでいえばヤングアダルト。YAが好きな方や、YA世代の方なら、共感はあるかも。大人がすべて敵に見えたあの頃が懐かしい。

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佐藤多佳子
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『スローモーション』  佐藤 多佳子  ピュアフル文庫


スローモーション 柿本千佐、女子高の1年生。22歳のニイちゃんは元不良で 無職、父さんは小学校教師でクソ真面目人間、母さんはお見合いでバツイチ堅物男と結婚した専業主婦。父さんはあたしに、修道女みたいなタイプを望んでいる。最近、いつも動作がスローな同級生

2008/10/30(木) 00:47 | みかんのReading Diary♪

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