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    2008

11.08

「桃の向こう」平山瑞穂

桃の向こう桃の向こう
(2008/09/26)
平山 瑞穂

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バブルのはじけた不況の中、みんな自分を探していた。頭でっかちで不器用な来栖と金持ちのぼんぼんの多々良。正反対の二人と奇妙に繋がる煌子。3人が駆け抜けた失われた10年の愛と捻れた友情を描く傑作青春小説!《本の折り返しより》

「ラス・マンチャス通信」で、うへ~となって以来嫌いではなかったが、容易に手を出すとえらい目に合いそうな気がして無意識に避けていた作家だ。だから、この新刊は久しぶりの平山作品だ。と言っても、新刊なのに図書館で借り手がいなかったので、それならばとチャレンジすることにした。あれ?こんなに軽いの。これが第一印象。それと、軽いわりに、読むのがしんどい。慣れるまでの話だけど。

まずはは、ひとり目の主人公、頭でっかちな来栖幸宏の視点で、仁科煌子との出会い、恋愛観が描かれている。この思考のまわりくどさに辟易させられた。恋愛関係とは、手続きと決まりごとを共有した制度だという。「告白」をして、「つきあおう」という契約を交わし、その日を境に「つきあっている」になり、デートをしなければならず、ほとんどの場合、性的交渉を持たねばならない。相手に別の異性が出来れば、それを責め、そうした関係は、二人が「別れる」という手続きを踏むまで持続する。こうはなりたくないと言っているのだ。そんなめんどくさいことを考えるかふつうは。好きという好意や、嫉妬、独占欲なども、この妄想制度に当て嵌めた結果、誰よりも制度に振りまわされているが来栖という青年。この痛さが読んでいてしんどいのだ。

次はお調子もので要領のいい多々良晃司が登場。金持ちのぼんだ。タイプで言えば来栖の真逆で、ものを考えない人。臆面もなく「きれい」とか言い出す今風の派手な若者なんだろうけど、あまり印象に残らないヤツだ。この男二人が仁科煌子と出会い、ある日を境に彼女と疎遠になっていく。この仁科煌子という女性がちょっと不思議ちゃんで、男目線ではいまいち捉えどころがない。その仁科煌子が次に登場する。「経験の幅を広げる」という目標を持ち、意外と頑固で、いつも何かを考えているという内面が見えてくるのだが、はっきり言うと、めんどくさい女だ。彼女のその後は、自分の中でストンと落ちた。行っちゃったのね、と。

そうして、二人の男はお互いにほとんど接点がないまま社会人になる。来栖はアルバイト生活をしつつ、初めて彼女が出きて、やがてライターの道へと進んでいく。多々良はオーナー一族というレールに乗って常務取締役に就任し結婚する。そんな違う道を行く二人だけど、多々良の悩める妹がきっかけであったり、恩人だと言う男の結婚式で再会する。タイプはまったく違うのに、仁科煌子という女と前後して関わり、しかも二人とも、つきあうまで行かなかった、という二人の男たち。その不思議な因縁が面白く、また爽快なラストだった。

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comments

こんばんは。
来栖の考え、疲れましたよね。
後半、彼女と出会ってから少しよくなったけど。
物語は面白かったんだけど、感想が書きにくかったです。

なな:2008/11/10(月) 22:48 | URL | [編集]

ななさん、こんにちは。
来栖の思考はめんどくさかったです。
冒頭のあれでは読書を中止するか迷いました。
後半はなんでもないですけれど、ねぇ。

しんちゃん:2008/11/11(火) 11:48 | URL | [編集]

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-:2012/06/28(木) 22:49 | | [編集]

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2008/11/10(月) 22:49 | ナナメモ

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