--

--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

スポンサー広告
トラックバック(-)  コメント(-) 

    2008

11.14

「モダンタイムス」伊坂幸太郎

モダンタイムス (Morning NOVELS)モダンタイムス (Morning NOVELS)
(2008/10/15)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る

検索から、監視が始まる。岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」 五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」 渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」 大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」 井坂好太郎は嘯く。「人生は要約できねえんだよ」 渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」 永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」《本の帯より》

システムエンジニアの渡辺拓海は、残業から帰ってきたと思ったら、浮気を疑う妻の佳代子が寄越した若い謎の髭の男(岡本猛)に殴る蹴るの暴力を受け、爪を剥がされそうになり、脅される。彼女の手にかかれば、どんなことが為されるのか、見当もつかない。だが、浮気相手である桜井ゆかりは海外に旅行中だったから、少し、渡辺にも余裕があった。

その翌日、先輩の五反田正臣は、あの仕事はやばい、と言って姿を消し、渡辺は後輩の大石倉之助とともに、その残された仕事を引き継ぐことになった。仕事は、出会い系サイトのプログラム修正だったが、その発注元は異常なほどに秘密主義を貫く会社で連絡がつかない。そしてプログラムの中には暗号部分があり、解析したところ、現衆議院議員で、用務員時代に永嶋丈が一躍有名となる事件が起こった「播磨崎中学校」と、さらに「安藤商会」いうキーワードが飛び出してくる。

作家で友人の井坂好太郎は、「安藤商会」を独自に取材したことでホームページを勝手にいじられたという。「播磨崎中学校」と「安藤商会」をネット検索した大石倉之助は卑劣な犯人の濡れ衣を着せられ、死ぬことが一番似合わない加藤課長は自殺した。浮気相手の失踪。髭の男(岡本猛)は家を燃やされた。渡辺は思いもよらない危機が迫っていることに気づく。いびつな三者会談(渡辺、井坂、岡本)を開いた結果、「安藤商会」を作った安藤潤也と渡辺の祖母は遠縁かもしれないという可能性が出て、渡辺は「安藤商会」があるという盛岡へ向かうことになるが・・・。という内容。

一応「魔王」をおさらいしておくと、若くして亡くなった安藤兄は、自分が念じた言葉を、人間相手に喋らせることができる〈腹話術〉という超能力を持ち、弟の潤也は、無敵のじゃんけんと、十分の一イコール一の特技を使って競馬や競艇で莫大な財産を築いている。その「魔王」から五十年後の世界が本書だ。

さて、感想。う~ん、書きにくい。ネタバレになりそうで厳しい。だからお茶を濁して、自分が面白いと思ったエピソードをあげてみることにする。まず一つ目は、携帯電話のマナーついての考証。店内や電車内で会話するのは問題ないのに、携帯電話で喋ると煙たがられる。読んだ通常版ではP126に答えがある。なるほどと思いつつも、おばちゃん同士の会話は、通常でも騒音だと思うのは自分だけなのだろうか。だけど、それはあるかも、と思わせる説であることは間違いない。

それと二つ目は、人は知らないことに出会うと、検索する、ということ。現在では、検索サイトにキーを打ってポチッと。確かに便利だ。それを落とし穴とした伊坂の発想はおもしろい。それと、気になった事柄があると、やはり検索してしまうことで、本文に出てくるキーワードもしかりだ。気になって、「安藤商会」などでポチッと検索してみると、あれれ~、なんか変てこなページに行き当たる。これで自分にも何か災いが降りかかってくるのだろうか。ドキドキ。ちょっとニヤリ。

とまあ、いつまでも脱線したままでは終われないので、作品の方に戻るが、とにかく先が読めない展開で、途中、井坂好太郎の小説とか、永島丈の告白みたいに、中だるみしている部分はあるものの、特別な能力はいつ覚醒するのだろう、またどんな能力なのだろう、と興味を持って読むことができた。あと暴力的な描写があって、そこはさすがに目を背けたくなった。そして一番は、渡辺の妻、佳代子はいったい何者なんだ、彼女はどんな職業なんだ、という謎が大きく糸を引いて残った。二作続けてのガッツリ系で、次はどのような作品が出るのだろう。次回作も楽しみですね。

伊坂のサインです。

Image190_r1.jpg

他のサイン本はこちらをクリック。→「サイン本」


関連記事
「魔王」伊坂幸太郎
「モダンタイムス」伊坂幸太郎

ポチッとお願いします。その一つが励みになります。 にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

伊坂幸太郎
トラックバック(12)  コメント(27) 

Next |  Back

comments

すべてが明らかになってすっきり!という感じじゃなかったけれど、その中でどう生きていくか、考えさせられる作品でした。
とはいえ、伊坂さんらしいユーモアの利いた文章や懐かしい人の登場など楽しかったです。読み終わった後のお楽しみにも、ニヤリでしたね。

エビノート:2008/11/14(金) 21:50 | URL | [編集]

しんちゃん☆こんばんは
わたしも検索してみたんですが、「安藤商会」にはビックリしましたね。
佳代子さんはスゴかったですね。
武闘派の奥さんを持つと大変よねぇ~!

Roko:2008/11/14(金) 22:08 | URL | [編集]

エビノートさん
人物は伊坂らしい人ばかりでしたね。五反田と井坂がお気に入りでした。
それともやもやは残りましたね。押さえつける能力はあったと思いたいです。
検索は半笑いでした。

しんちゃん:2008/11/15(土) 18:22 | URL | [編集]

Rokoさん、こんばんは。
みんなが検索してるって知ると、伊坂や出版社もニヤリでしょうね。
武闘派の奥さん、怖え~。でもカッコ良かったですね。

しんちゃん:2008/11/15(土) 18:26 | URL | [編集]

こんばんは。
私も先日モダンタイムスを読みました。
今回もスリリングな展開が繰り広げられましたね。
しんちゃんさんは、「安藤商会」を検索してみたのですか。
兎面の男とかに拷問されないように、気をつけないとですよ(笑)
それにしても、佳代子はものすごい強さでしたね。
後半の戦いは、佳代子がいなかったら乗り切れなかったでしょうね。
いったい何者なのか、気になるところです。。。
トラックバック送らせて頂きます☆


はまかぜ:2008/11/19(水) 21:45 | URL | [編集]

はまかぜさん、こんばんは。
あのHPを見てしまったのでドキドキ。
兎面の男に爪を剥がれたらどうしよう。
佳代子はただ怖い妻でしたけれど、終盤はカッコ良かったですね。
結婚して正解だったのでしょうか。男としては判断がムズカシイ。

しんちゃん:2008/11/20(木) 18:00 | URL | [編集]

こんにちは。
こちらもTBさせていただきました。
私も検索してみました(ちょっと怖かったけれど・・)
粋な仕掛けににんまりしてしまいました♪

EKKO:2008/11/22(土) 09:20 | URL | [編集]

EKKOさん、こんばんは。
うんうん。やはり検索はしちゃいますよね。
もう少し凝っていると、もっと面白いのに。
でも上手いことを考えましたね。アイデアに拍手です。

しんちゃん:2008/11/22(土) 20:16 | URL | [編集]

EKKOさんへ。
「アン・バランス~」に何故かコメントを書くことができません。

しんちゃん:2008/11/22(土) 21:19 | URL | [編集]

こんにちは。
そうそう、先の読めない展開でおもしろかったですね~。
本のオビの文章も読み終わってから見ると、「なるほど」とうなずけますよね。
私も「安藤商会」、検索しました(笑)。
きっとアクセス数が急増してるよね。

mint:2008/11/24(月) 16:07 | URL | [編集]

mintさん、こんばんは。
どこへ向かうやらさっぱり見えてこなかったですね。
これがマンガ雑誌掲載の影響なんでしょうか。
帯のセリフは中々のものでした。ただ読む前はさっぱり?ですけど。
検索は現代病かも(笑)

しんちゃん:2008/11/24(月) 20:09 | URL | [編集]

みなさん「安藤商会」で検索しているけど
元気でいらっしゃるみたいで安心しました。
「検索」日々の生活にすっかり入り込んでます。
PCがなくても携帯で検索してたりしますもん。
伊坂さんの目の付け所、すばらしいです。
作家・井坂の小説、何度も眠りそうになりました。

なな:2008/11/26(水) 00:13 | URL | [編集]

ななさん
今のところ兎面の男は現れずです。
返り討ちにしてやる気満々なのに。
ここに書くときも辞書検索は必須です。
言葉の意味は正しいのかと。
井坂の小説は退屈でしたねぇ。(おっと)

しんちゃん:2008/11/26(水) 20:02 | URL | [編集]

検索しちゃいますよね。ちょっとドキドキしながら、クリックしました。

たまねぎ:2008/12/19(金) 21:59 | URL | [編集]

たまねぎさん。
何を一人三段落ちをやってるんですか(笑)
兎面の男は大阪まで来ませんでした。不景気の影響??

しんちゃん:2008/12/20(土) 21:43 | URL | [編集]

そういうサイトだとは知らなかったんで、検索してクリックしたあと思わず青ざめました。私にはどんな拷問が??と・・。
ガッツリ系の伊坂さんも好きですが、「フィッシュストーリー」みたいなのもまた読みたいです。

june:2009/03/28(土) 21:42 | URL | [編集]

juneさん
兎面の男は来ましたか?待っているのにな~。チッ。
自分は「ラッシュ」系パズルが読みたいです。

しんちゃん:2009/03/29(日) 18:42 | URL | [編集]

伊坂さんのサイン本は羨ましいです・・・。

皆さん、検索していて、今もまだ兎面の男は現れていないようなので
私も検索しちゃいました。
でもドキドキしてます(笑)
私も「ラッシュライフ」のような作品が読みたいなぁ。

Yuki:2009/05/31(日) 18:51 | URL | [編集]

Yukiさん
「ラッシュライフ」はいいですよねー!個人的に一番好きな作品です。言い切っちゃったよ。
サイン本はいいけど、本が分厚くって、かさばる^^;

しんちゃん:2009/05/31(日) 20:35 | URL | [編集]

こんにちは。
サイン本、うらやましいです!!

本当私たちは今なんでもネットで検索しますからね。それから監視が始まるとしたら本当に怖い。

佳代子はかなり謎でした。

masako:2009/06/10(水) 13:54 | URL | [編集]

masakoさん、こんばんは。
サイン本は手に入れるのに苦労しました。ここにその方法は書きませんが。
今では、家でも外でも検索ですもんね~。
しかも字を書かなくなったので、漢字の度忘れが酷い^^;
佳代子はすごかったですよね。

しんちゃん:2009/06/11(木) 17:51 | URL | [編集]

いや~、みなさんのコメント読んで、検索を思いつきました。(爆)
まさかな~って分かってるのに、クリックできなかった私ってかなりの小心者ですよね。(笑)なんとなく恐い。(爆)

「魔王」未読なので、繋がってるって分かり、あ、またやっちまった!(笑)って思っちゃいました。

じゃじゃまま:2009/06/29(月) 14:29 | URL | [編集]

「魔王」が未読なのに、こちらを先に読んでしまいました。
でも、面白かったですね~。拷問シーンはちょっとアレでしたけど(^-^;
私も検索してしまいました。大丈夫かな(笑)

たかこ:2009/07/02(木) 22:54 | URL | [編集]

じゃじゃままさん
「魔王」は、・・・うちネタバレしてるじゃん^^;
大丈夫だったでしょうか......。

しんちゃん:2009/07/04(土) 18:02 | URL | [編集]

たかこさん
「魔王」のすっ飛ばしは意外と多いみたいですね。何故だろう。
拷問シーンは痛すぎです。きゅうとなりました。

しんちゃん:2009/07/04(土) 18:05 | URL | [編集]

しんちゃんさん、こんにちは!
うわ~っ!!生伊坂さんのサイン、今初めて見ることが出来ました。
凄く力強い筆跡なんですね♪
もっと線が細い感じなのかな?と思っていたのですが、パワフルで好感度大!!です。

で、小説ですが、、、私にとっては、ゴールデンスランバーがすっごく良かった後なので・・・。分厚い本と、最初の出だしの「これは!!凄い面白いかも!」という期待ほどではなかったかな・・・って感じでしたが、でも面白かったですよ。
今後も伊坂さんの小説を読むのが楽しみです。

latifa:2009/09/14(月) 10:51 | URL | [編集]

latifaさん、こんばんは。
新刊「あるキング」もサイン本をゲットです。二冊も手に入れるととありがたみが・・・。
その新刊も新たな伊坂らしいですね。今後彼はどこへ向かうのでしょうか。
でもこれからも読むんでしょうけどね。

しんちゃん:2009/09/14(月) 22:28 | URL | [編集]

コメントの投稿











 管理者にだけ表示を許可
trackback
この記事のトラックバックURL

「モダンタイムス」


今回ご紹介するのは「モダンタイムス」(著:伊坂幸太郎)です。 -----内容----- 岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」 五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」 渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」 大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な...

2008/11/19(水) 21:37 | 読書日和

『モダンタイムス』  伊坂幸太郎  講談社


モダンタイムス (Morning NOVELS) 『実家に忘れてきました。何を?勇気を。』 う~~ん、伊坂さんの新刊ということで、期待が大きすぎたかなぁ 540ページ近くの長い物語を、一生懸命読んだのですが、いつもの伊坂作品のような爽快感がなかったような・・・・

2008/11/22(土) 09:18 | アン・バランス・ダイアリー

「モダンタイムス」伊坂幸太郎


「モダンタイムス」伊坂幸太郎(2008)☆☆☆★★[2008109] ※[913]、国内、小説、近未来、国家、システム、個人 ※未読者は本レビュー読まないほうがいいかも?またせめて『魔王』を読んでから本作は読むべきであろう。 ネットで親しくさせてもらっているでがらし

2008/11/24(月) 13:56 | 図書館で本を借りよう!~小説・物語~

『モダンタイムス』 伊坂幸太郎


今日読んだ本は、伊坂幸太郎さんの『モダンタイムス』(2008/10)です。

2008/11/24(月) 16:01 | いつか どこかで

「モダンタイムス」伊坂幸太郎


モダンタイムス (Morning NOVELS) 伊坂 幸太郎 JUGEMテーマ:読書 検索から、監視が始まる。漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品 最長1200枚。 「人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか?『検索するんだよ』」五反田の言う言葉ですが、本当に...

2008/11/26(水) 00:13 | ナナメモ

モダンタイムス  伊坂幸太郎


恐妻家でシステムエンジニアの渡辺拓海は、ある日突然思いも寄らぬ災厄に見舞われた。毎度の残業で、深夜の帰宅はもはや習慣と仮していた。しかしその晩、マンションの部屋で渡辺を待ち受けていたのは、寝室で眠る妻ではなく、見知らぬ一人の男だった。 不意の一撃をく...

2008/12/19(金) 21:32 | 今更なんですがの本の話

【モダンタイムス】 伊坂幸太郎


渡辺拓海は29歳のシステムエンジニア。彼の生活は公私ともども災難つづき。 家では妻の佳代子に浮気を疑われて暴力を受け、会社では先輩が...

2009/01/27(火) 13:21 | ぱんどらの本箱

伊坂幸太郎  モダンタイムス


 主人公の渡辺拓海は、システムエンジニア。先輩の五反田が簡単な案件のはずの仕事を放り出して行方をくらましてしまい、その後処理をすることになったのだが、この仕事はどうもアヤシイ・・・そして逃げた五反田は「おまえも俺も見張られているんだ」と謎の言葉を残...

2009/03/20(金) 06:51 | マロンカフェ ~のんびり読書~

「モダンタイムス」伊坂幸太郎


モダンタイムス (Morning NOVELS)クチコミを見る 抗うことのできない大きな力のあるものに監視され、逃れることができないというのが「ゴールデンスランバー」に似ていると思いながら読んだのですが、途中で「魔王」の続編というか、魔王の世界のその後の話なのだと気

2009/03/28(土) 21:41 | 本のある生活

モダンタイムス/伊坂幸太郎


JUGEMテーマ:読書 読書期間:2009/5/4~2009/5/6 [講談社HPより]  検索から、監視が始まる。 漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品 最長1200枚 岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」 五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」 ...

2009/05/31(日) 18:23 | hibidoku~日々、読書~

モダンタイムス 伊坂幸太郎著。


≪★★★≫ 浮気を疑う妻が差し向けた男に、拷問されそうになる渡辺。会社では、得体の知れない会社ゴッシュの仕事を任され、前任者の五反田は「見て見ぬふりも勇気だ」と謎の言葉を残し行方をくらましている。 ある言葉をキーワードにして検索をすると、なにかが起きる。...

2009/06/29(月) 14:09 | じゃじゃままブックレビュー

「モダンタイムス」伊坂幸太郎 感想


「人生は要約出来ないんだよ」とるに足らない日の暮らしや日常、要約して消えた日々野出来事にこそ人生ってわけだ・・

2009/09/14(月) 10:44 | ポコアポコヤ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。