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    2008

11.18

「ドールズ 月下天使」高橋克彦

ドールズ 月下天使ドールズ 月下天使
(2008/09/26)
高橋 克彦

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待望のシリーズ第四弾は、「使命」「神の手」「導きの道」の三編を収録。これが七年ぶりの新作だそうで、ファンとしては単純に嬉しい。だから、本書を読むに当たって、既刊三冊は再読済みだ。復習はばっちりということ。すると、いきなり前作の事件(正也)に関連した作品を読むことになる。おさらいをして正解だった。えっへん。

「使命」
一階は恒一郎が借りて同道堂という古書店を開いており、土蔵を改造した二階のほうは信司が遊び半分で経営している喫茶店「ドールズ」。聖夜は十日ほど前からドールズを手伝ってくれている。長い髪に端正な顔立ち。刑事の桜小路と梅原の花見コンビによると、彼女は県警本部の婦人警官に護身術の指導をしているそうだ。その三ヶ月前までは警視庁の警察学校で剣道の指導をしていたという。何故ドールズでアルバイト勤務をしているのかは誰も分からない。その花見コンビは、東京で起こった連続殺人で右往左往していた。大臣まで勤めた政治家を筆頭に有名医科大学の学部長と組織暴力団の組長の三人が連続して殺された。その犯人から、次のターゲットの名をずらりと掲げたリストが送り付けられてきたのだ。そして第四の死体は東京ではなく岩手で発見された。

「神の手」
怜の通う小学校にテレビの取材が入ることになった。女優業の傍ら自画作の絵本を出版している椿有子が母校で思い出話を語りたいとの申し入れがあり、その模様がテレビに収録されるということだ。それがどうやら嘘っぱちで、岡村をはじめとするスタッフがいきなり猟銃を突き付け、椿有子も児童も人質となり、岡村たちは学校に立て篭もった。その人質の中には怜の姿もあった。犯人側の要求でテレビの中継車が持ち込まれ、テレビを通して犯行声明が読み上げられる。児童の家族のために用意されたホテルには恒一郎と戸崎が待機している。そこに怜のことを心配した聖夜が現れて。

「導きの道」
聖夜の背後に二人の男女が立ち並んでいた。松室が撮った写真に写っていたのは、聖夜が六歳の時に事後で亡くなったという父と母だった。恒一郎がその事故を調べたところ不審な点が浮かび上がってくる。さらに、聖夜の父の親友だという男が事故で亡くなっていた。同じ岩手でだ。聖夜はその頃の記憶がいっさいない。当時のことを知る人物を探したところ、聖夜親子を知る神父に会うことができた。近づいてはいけない、言えません、と口を噤む神父。そこにあの写真を見せると、神父は心臓発作を起こして息を引き取ってしまう。その直前、またおまえか、と怜に向けて発した神父の謎の言葉。同時刻、神父と会う約束をしていた男が事故に遭って亡くなっていた。


あらすじに力を入れたことだし、ここからネタバレありです。未読の方はご注意を。

さて感想。「使命」では、そう簡単にレギュラー陣が増えるはずがないところに、聖夜という謎の女性が絡んでくる。勘のいい人もそうでない人もこれは何かあるぞと思う。そう、問題のある一人に対して、ドールズ組がこそこそと動いて、目吉センセイが諭すというパターンのものだ。シリーズ二作目がこれと同じだった。でも戸崎の乱暴な物言いは健在だし(今回はちょっと説教臭い)、松室の大人になってからの目覚めにもニヤリ。

「神の手」では、一変してダイハードばりの派手なアクションものになっている。そういえば、高橋作品では「バンドネオンの豹」など、まれにアクションものがあったことを思い出した。しかし聖夜が加わったことで随分毛色の変わった作風に仕上がっている。ドールズはホラーやミステリーだと思っていたので、まさかこういうヒーローものを読むことになるとは想像外だった。だから動けないレギュラー陣は隅っこに追いやられている。でも好きだ。とにかく聖夜ちゃんがカッコいい。

「導きの道」では、狐憑きとか、箱神など、東北に残る伝承はいかにも高橋さんぽいけれど、これもドールズらしくない作品だ。最初は「霊の柩」のようなオカルト、次に「総門谷」「星の塔」などの初期作品をごちゃ混ぜにしたような展開で、そしてラストには奇書「あやかし」のようなとんでもない世界観が待ち受けている。これは原点に戻ったということなんだろうか。嫌いではないが、ドールズではやりすぎかも。というか、香雪さんはどこ?待っていたのに最後まで登場しなかったじゃん。

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高橋克彦
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comments

香雪さんは、次に続くですかねぇ!?

それにしても、満載といえば満載の本でしたね。
また途中で止まらないことを願ってます。

じゅずじ:2008/12/14(日) 21:41 | URL | [編集]

じゅずじさん
香雪さんが登場しなかったのは残念です。

一作目以外は好き放題でしたね。
そう、ポンポンと出して欲しいです。

しんちゃん:2008/12/15(月) 20:18 | URL | [編集]

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2008/12/14(日) 21:42 | じゅずじの旦那

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